重曹は掃除で大活躍してくれますが、お風呂に入れても良いんですよね。
重曹風呂に入ると、肌もすべすべになりますし、体も温まります。
はい、重曹風呂は肌に悪い影響を与えてしまうこともあるんです。
では、どんなときに、どういう悪い影響が出るのでしょうか?
ということで今回は
- 重曹風呂にどういう入り方をすると肌に良いのか
- どういう入り方だと肌に悪い影響があるのか
- どんな時に重曹風呂にはいってはいけないのか
について解説していきましょう。
ぜひ読んで、効果的な入り方をしてくださいね!
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重曹風呂は肌ケアに良くないって本当!?
肌に悪いかどうかは重曹風呂の入り方次第
結論から言うと、
『重曹風呂そのものが肌に良いか悪いか』ではなく、『重曹風呂には、肌に良い入り方と悪い入り方がある』
ということです。
どんなことでも、間違ったやり方をすれば何かしら悪影響が出ますよね。
でも、正しいやり方や安全な方法を取れば、メリットの部分を受け取れます。
肌にやさしい重曹風呂の入り方
では、どんな風に重曹風呂に入れば良いのかを見ていきましょう。
重曹風呂の入り方は
- 浴槽に40℃以下のお湯を張る
- 200L(標準的な浴槽の容量)に対して、大さじ1~3杯を入れ、まぜる
- 入浴時間は長くても30分以内にとどめる
- 重曹風呂から上がるときには、シャワーで体に付いた重曹をよく洗い流す
- 体を拭いたらすぐに保湿をする
という手順です。
肌を傷めないためには、
- お湯を熱くし過ぎない
- 重曹を入れすぎない
- 入浴時間が30分を超えないようにする
- 体に付いた重曹を洗い流す
- 保湿をする
ということを守ってくださいね。
それに加えて、
- 初めて重曹風呂に入るときは重曹の量を少なく入れ、肌荒れなどが起きないか様子を見る
- 重曹風呂に入る頻度は、週1~2回にとどめる
ということも大切です。
メモ
重曹とクエン酸を使った炭酸ガスが発生するタイプのバスボムを使うときは、換気をしながら入ってくださいね。
皮膚を傷めてしまう重曹風呂の入り方とは?
では、重曹風呂にどんな入り方をすると、肌に悪い影響が出るのでしょうか?
それは
- 重曹をたくさん入れる
- 熱い風呂に重曹を入れて入る
- 頻繫に重曹風呂に入る
- 重曹風呂から上がるときにシャワーで重曹を流さない
- 体を拭いた後に保湿をしない
という入り方です。
こういった入り方をすると、肌のたんぱく質や脂分が除去されすぎてしまい、
- 肌の乾燥
- 肌の乾燥によるかゆみ
- 肌荒れ
- 肌の持つバリア機能が落ちる
- 肌荒れしたところに雑菌が繁殖して、湿疹やかゆみが出る
といったことの原因になってしまいます。
どうして、こういったトラブルが起きるかというと、
重曹には、たんぱく質や脂分を分解し、角質を柔らかくする効果があるからです。
この効果のおかげで、肌がツルツルにもなるのですが、同時に肌荒れなどの原因にもなるのです。
皮膚が溶ける心配はありません。
重曹風呂には、皮膚を溶かすほどの強いアルカリ性はないですから。
メモ
ちなみに『マジックリン』などアルカリの強い洗剤などは、素手で触ると皮膚が少し溶けることがあります。
アルカリ性洗剤を使うときは、必ず手袋をしてくださいね。
重曹風呂に入ってはいけない場合
肌の状況や体質によっては、重曹風呂に入ってはいけないこともあります。
どんな場合かというと、
- アトピーや乾燥肌、敏感肌など、肌トラブルがある
- 過去に重曹(炭酸水素ナトリウム)が入った入浴剤で肌トラブルが起きたことがある
- 化学物質過敏症や金属アレルギーがある
- 肌に症状の出る病気や怪我をしている
- 入浴剤を使うことを医師に止められている
- 赤ちゃんや肌の弱い子ども
肌トラブルを抱えた状況で重曹風呂に入ると、
- 重曹が刺激になって痛みやかゆみが出る
- 肌トラブルが悪化する
といった可能性があります。
どうしても重曹風呂に入りたいというときは、必ず医師に相談し、指示に従ってくださいね。
重曹って天然由来素材なんでしょ?
重曹は自然にも存在する素材ですが、『炭酸水素ナトリウム』という、れっきとした化学物質です。
よく『人工のものが化学物質』と思い込んでいる人もいますが、自然界にも化学物質は溢れています。
当然、使い方によっては害にもなるので、『天然由来素材なら安全』と思い込まないようにしましょう。
メモ
厳密には、すべての物質が『化学物質』です。
重曹風呂に使う重曹の種類は肌に影響する?
『重曹の種類次第で肌トラブルが起きたり起きなかったりする』ということはあまり考えられません。
重曹の種類の違いは、純度の違いです。
純度の違いと言っても
掃除用
⇒95~98%
|
食用
⇒98~99%
|
医薬品用
⇒100%
|
と、最大5%くらいの違いです。
掃除用の重曹を使っても問題はありませんが、気になるなら食用の重曹を使うと良いですよ。
ただ、純度が高いからといって医薬品用の重曹を重曹風呂に使うのは、コストが高くなりすぎるのでおすすめしません。
関連記事:掃除用の重曹を食べてしまったけど大丈夫?食用との違いをチェック!
重曹風呂をする時は風呂釜などにも気をつけよう!
重曹風呂でもう1つ気をつけることは『浴槽の中にある金属』や『風呂釜』です。
浴槽の中の金属部分や風呂釜に
- ステンレス銅
- 銅
- アルミニウム
が使われていると、重曹のアルカリ性で劣化や腐食が起きてしまうのです。
なので、
- 重曹風呂をやりたいと思ったら、まず浴槽内や風呂釜にステンレス銅・銅・アルミが使われていないかどうか確認する
- 『風呂釜だけでステンレス銅やアルミを使っている』というときは、重曹を入れた後は追い炊きしない
ということにも気を付けてください。
重曹風呂ってどんな効果があるの?
重曹風呂の効果は?
重曹風呂にはどんな効果があるかというと、
- 皮脂や角質が柔らかく落ちやすくなって、肌がスベスベになる。
- 毛穴の皮脂汚れもある程度落とせる
- 肌がさっぱりすることで、爽快感もある。
- 体が温まる
- 重曹が酸性や油脂系の汚れを分解することで、汗や皮脂のにおいを軽減する
ということです。
こういった効果があることから、重曹は入浴剤にもよく使われているんですよ。
重曹は皮膚の病気にも効く?
筆者もそういう情報を見つけましたが、根拠は確認できませんでした。
重曹が刺激になる可能性もあるので、試さないでください。
皮膚病や肌トラブルは、病院で診てもらって治療を受けてください。
自己判断で治そうとして、かえってひどくなったら辛いですものね。
メモ
『重曹風呂でガンが治せる・予防できる』といった話もネット状にもありますが、科学的根拠のない話です。
病気や怪我は、自己判断やネット情報での重曹頼みではなく、適切な医療を受けましょう。
重曹風呂のもう1つの効果
体に関する事ではありませんが、重曹風呂の効果はもう1つあります。
それは、
重曹風呂の残り湯が風呂掃除に使える
ということです。
重曹の残り湯は、
- 重曹風呂から上がったら、椅子や手桶、洗面器などを浴槽に一晩漬けて、翌日掃除する
- 重曹風呂の残り湯を浴室の掃除に使う
- 重曹水を流すことで、排水口のにおいを軽減する
といった使い方で掃除に使うことができます。
重曹を使って掃除をすると、皮脂や垢の汚れを落としやすいですよ。
ぜひ掃除にも活用してくださいね。
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まとめ
重曹風呂は、
- 40℃以下のお湯で作る
- 重曹の量はお湯200Lに対して重曹1~3杯にとどめる(最初は少なくする)
- 入浴時間は30分以内
- 上がるときに、シャワーで体に付いた重曹をていねいに洗い流す
- 体を拭いた後に保湿をする
- 重曹風呂に入るのは多くても週2回まで
といったことを守れば、良い効果が得られます。
でも、
- 熱い風呂に重曹を入れる
- 重曹をたくさん入れる
- 長時間入浴する
- 体を流さずに上がる
- 入りっぱなしで保湿をしない
- 重曹風呂に入る頻度が多すぎる
といった入り方だと、肌の乾燥や荒れなどのトラブルを起こしかねません。
また、
- アトピーや皮膚炎、じんましんなど肌トラブルがある
- 敏感肌、乾燥肌である
- 金属アレルギーや化学物質過敏症がある
- 入浴剤を医師に止められている
- 重曹入りの入浴剤で肌トラブルを起こした経験がある
- 赤ちゃん・肌の弱い子ども
といった人は、重曹風呂はやめておきましょう。
肌に負担のない入り方をして、気持ちの良い肌ケアを楽しんでくださいね!