時短料理にガス節約と、便利に使えてお得な調理器具が『圧力鍋』です。
なにより、料理がおいしくできるんですよ!
ただ、圧力鍋は他の鍋と使い方が違います。
たしかに『圧力鍋』って、なんとなくちょっと難しそうな印象があるかもしれませんね。
でも大丈夫!
圧力鍋の使い方は、そんなに難しくないんです。
ということで、この記事では
- 圧力鍋の基本的な使い方
- 圧力鍋に向いている食材・向いていない食材
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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圧力鍋の基本的な使い方は?
圧力鍋の使い方
まず、圧力鍋の基本的な使い方を
- 使う前の準備
- 調理をしている時の使い方
- 終わってからの手入れ
と、順を追って見ていきましょう。
なお、ここで解説するのは、あくまでも基本的な使い方です。
製品によっては違う部分もあるので、
必ず圧力鍋の取扱説明書をよく読んで確認してくださいね。
使う前の準備
圧力鍋を使う前には、
- パッキンに汚れや亀裂がないか
- 蒸気孔が食材のカスなどでふさがっていないか
- 圧力表示ピンなどが機能するかどうか
- パッキンやおもりなどがきちんとセットされているかどうか
などを点検しましょう。
この点検は、圧力鍋を安全に使うためには大切なことなので、習慣にしてくださいね。
点検をしたら、食材を入れてふたをします。
この時にも、
- 食材を入れて良い量を超えていないかどうか
- きちんとふたが閉まっていて、密閉されているかどうか
を確認しましょう。
調理中の手順
鍋に具材を入れてふたをきっちり閉めたら、いよいよ調理スタートです。
圧力鍋を使っての調理は、
- 圧力が上がるまで、強火もしくは中火で加熱する
- 圧力が上がったサインが出たら、弱火にする
- 時間を測りながら弱火で加熱し、レシピに『加圧○○分』と書いてある時間になったら火を止める
- 火を止めてからは余熱調理になるので、そのまま放置する
- 圧力が十分下がったことを確認してからふたを開ける
という手順です。
火を弱めるタイミングはどこでわかるか
圧力鍋の圧力が高くなったかどうかは、
おもり式の圧力鍋
⇒おもりが動き出す
スプリング式の圧力鍋
⇒圧力鍋に付いているピンが上がる
というサインで知ることができます。
このサインが出たら、火を弱めるタイミングです。
(製品によってはこれ以外のサインの場合もあるので、取扱説明書で確認してくださいね。)
メモ
おもり式の圧力鍋は、シューシュー言いながらおもりが動くので、わかりやすいです。
一方スププリンぐ式の場合は音も大きくないので、ピンを見ていなければなりません。
ですから、初めて圧力鍋を使う人には、おもり式のほうがおすすめですよ。
圧力が下がってからふたを開ける
圧力鍋は、
圧力が下がるまで、ふたを開けないでください。
圧力が高いうちに無理にふたを開けると、
- 中身が噴き出す
- 爆発する
といった可能性があります。
もっとも、圧力鍋には安全装置が付いているので、圧力が高いうちはふたを開けられません。
でも、無理に開けることは、絶対にしないでくださいね。
調理後にすべきこと
調理が終わったら、
圧力鍋をきれいに洗って、乾かしてから保存しましょう。
洗うときも、
- 蒸気の出るノズル
- 安全装置の部分
- おもりやピン
は、特にていねいに洗ってください。
というのも、ノズルや安全装置やピンなどが
- 食材のカスで詰まっている
- 脂分で固まってしまっている
- 食材のくずが挟まっている
といった状態だと、蒸気が出なくなったり安全装置が働かなくなったりして、危険だからです。
また、パッキンなどの部品が劣化したりひびが入ったりしていないかも、洗う時に良くチェックしてください。
圧力鍋を使うのは難しくない!
そう思う人、けっこういるんですよね。
でも、
- 取扱説明書をよく読んで、正しい使い方をする
- 使う前に点検をする
- 使い終わったら手入れをして、ノズルや安全装置の点検をする
ということを守れば、圧力鍋の扱いはそんなに難しくないんですよ。
圧力鍋には安全装置も付いていますし、むやみやたらと爆発するわけではありません。
(そもそもやたらと爆発するようなものなら、危なくて市販できないですよね。)
爆発が起きる可能性があるのは
- ふたがきちんと閉まっていなくて、密閉できていなかった
- ノズルが詰まったり、加圧中の火力が強すぎたりして、中の圧力が高くなりすぎた
- 加熱した後に冷水をかけたりして急激に冷やしてしまった
- 圧力が下がっていないのにふたを開けてしまった
- 鍋を落としたりぶつけたりして、衝撃を与えた
といった時です。
逆に言うと、
- ふたをきちんと閉める
- ノズルの詰まりなどがないか点検してから使い、使い終わったら手入れをする
- 火力をちゃんと調節して、強すぎない火力で使う
- 圧力が下がってからふたを開ける
- 急に冷やしたり衝撃を与えたりしない
といったことを守れば、安全に使えるのです。
ですから、怖がりすぎずに、使ってみてください。
圧力鍋に向いている食材と向いていない食材
圧力鍋は、とても便利な鍋ですが、やはり向き不向きはあります。
ここからは、
- 圧力鍋に向いている食材
- 圧力鍋に向いていない食材
- 圧力鍋で調理してはいけない食材
について解説します。
圧力鍋にはどんな食材が向いている?
圧力鍋に向いている食材は、
ご飯や玄米、お赤飯などのご飯系
⇒ふっくらと炊けるし、お赤飯も短時間で炊ける
煮魚
⇒骨まで軟らかく煮られる
豚の角煮や牛スジ肉、スペアリブなど、かたまりの肉や固めの肉、骨付きの肉
⇒大き目のかたまり肉でも中まで軟らかく煮られる
ジャガイモやサツマイモ、ダイコン、ニンジンなど大き目の根菜類
⇒大きめに切ってもしっかり中まで火が通る
煮魚を骨まで軟らかくできると、小さい子や高齢者にも食べやすくできますね。
また、大き目の肉や野菜も煮られるので、大きい具材で食べ応えたっぷりのカレーやシチューも作れます。
圧力鍋に向いていない食材
圧力鍋も、すべての食材に向いているわけではありません。
たとえば、
鶏のムネ肉
⇒バサバサになりやすい
青菜類
⇒火の通りが早いので、溶けたようになってしまう
ブロッコリー
⇒火を通しすぎるとボロッとなるし火の通りが足りないと硬くなるので、調整が難しい
豆腐
⇒『す』が入りやすい
牛乳や豆乳
⇒火を通しすぎるとカッテージチーズのようなホロホロ状態になってしまう
といった食材です。
こういった食材を使いたい場合は、
圧力鍋以外で火を通し、後から圧力鍋で調理した具材に混ぜる
という方法で使うと良いですよ。
圧力鍋で使ってはいけない食材・注意が必要な食材
圧力鍋には、
- 圧力鍋で使ってはいけない食材
- 圧力鍋に入れるときには注意が必要な食材
があります。
安全に関わることなので、しっかりチェックしておいてくださいね。
圧力鍋でNGの食材や調理方法とは
圧力鍋で調理してはいけない食材や調理方法は
大量の油を使う料理や揚げ物
⇒油が蒸気孔から噴き出したり、油分を含んだ蒸気に引火したりする危険性がある
大量のお酒
⇒アルコール分を含んだ蒸気が噴き出すと、引火する可能性がある
パスタやうどん、そうめんなどを茹でる
⇒泡が出て蒸気の出るノズルをふさいでしまう可能性がある
カレーやシチューのルー、片栗粉でつけたとろみなど、粘り気のある食材
⇒ノズルをふさいでしまう可能性がある
豆類や牛タンなど、皮膜のある食材
⇒皮膜がはがれてノズルをふさいでしまうことがある
重曹
⇒発泡してノズルをふさいでしまうことがある
ビールやコーラなど、炭酸が入っている液体
⇒沸騰すると、炭酸が吹きこぼれることがある
練り物、餅、ヒジキ、切り干し大根など、煮るとかさが増える食材
⇒膨らんだ食材でノズルがふさがってしまうことがある
要するに、
食材の破片や粘り気、泡などで蒸気孔やノズルがふさがれる可能性のある食材はNG
ということです。
ただし、こういった食材でも、指定の分量までなら圧力鍋で調理できる場合もあります。
たとえば豆類なら、鍋によっては『鍋の4分の1までの分量ならOK』などと量が指定されています。
分量が指定されている場合は、その指定を必ず守ってくださいね。
また、
カレーやシチューのルー、とろみ
⇒加圧調理後に加え、ふたを開けたままで煮る
ワイン煮など、大量のお酒を使う
⇒ふたを閉めずに煮る
といったように、加圧中でなければ入れて大丈夫な食材もあります。
『どの食材がNGか』や『どのくらいの量までならOKか』も、取扱説明書に書いてあります。
料理をする前に、必ずチェックしてくださいね。
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まとめ
圧力鍋の基本的な使い方は、
- 使う前に、ノズルやパッキン、安全装置などを点検する
- 食材を入れて、ふたを密閉する
- 強火または中火で加熱する
- 圧力が上がったら、弱火にする
- 加圧時間が過ぎたら火を止めて待つ
- 圧力が下がってからふたを開ける
- 使った後はよく洗い、部品に異常がないか点検してから保管する
以上となります。
圧力鍋に向いている素材は、
- お米や玄米、赤飯
- 豆類
- 根菜類
- 肉や魚
大きな具材でもしっかり火が通るので、かたまりの肉もおいしく煮られますし、大きな具のシチューやカレーも作れます。
一方、
- 大量の油やお酒
- 食材の破片や膨張、とろみでノズルが詰まる可能性がある食材
- 泡が出てノズルが詰まる可能性がある食材
は、圧力鍋で調理してはいけません。
また、豆類など、鍋に入れて良い量が決まっている食材もあります。
使い方や注意事項は、ちょっとややこしそうに見えるかもしれませんね。
でも、
取扱説明書をよく読んで書いてあることを守れば、簡単に、安全につかうことができます。
気楽にチャレンジして、おいしい料理を楽しんでくださいね!