錦見鋳造の『魔法のフライパン』は、とても優れた技術を使った鋳鉄製のフライパン。
公式サイトで注文すると納品に2年以上もかかる、大人気商品なんですよ!
そうなんです。
口コミが本当なのか、本当だとすればなぜくっつくのか、気になりますよね。
ということで今回は
- 『魔法のフライパンに食材がくっつく』という口コミやくっつく原因
- 鉄製フライパンに食材がくっつかないようにする方法
- 『魔法のフライパン』の食材がくっつくこと以外に関する評判
について、調査しました。
ぜひ読んでくださいね!
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『魔法のフライパン』は食材がくっつく?
まず、『魔法のフライパンで調理したら食材がくっついた』という口コミについて見ていきましょう。
注意
ネット上には、錦見鋳造の『魔法のフライパン』以外のフライパンやスキレットを『魔法のフライパン』と書いて紹介している記事があります。
でも、『魔法のフライパン』という商品名のフライパンは、錦見鋳造のフライパンだけです。
『魔法のフライパン』について調べる時には、錦見鋳造の製品の情報かどうか、確認してください。
この記事では、錦見鋳造の『魔法のフライパン』についてのみ、取り上げています。
『食材がくっつく』という口コミは実際にある
『魔法のフライパン』に関する口コミを調べたところ、
『食材がくっついてしまう』という口コミも、『くっつかない』という口コミもあることがわかりました。
『食材がくっつく』という口コミ
『食材がくっつく』という口コミにはどんな内容のものがあるかというと、
悪い口コミ
油ならしをしても食材がくっついてしまいます。
悪い口コミ
ちゃんと油を塗ってもくっついてしまいます。
他のメーカーの鉄製フライパンのほうがくっつきにくかったです。
悪い口コミ
熱の伝わり方が良くないのか、食材がコンロの火の形にくっついてしまいます。
中には『コックをしている』という人からの『食材がくっつく』という口コミもありました。
ところが、『素人だから食材がくっつきやすい』とも言い切れないのです。
『食材がくっつかない』という内容の口コミ
次に、『食材がくっつかない』という口コミを見ていきましょう。
良い口コミ
食材が焦げ付いたりすることもなく、おいしく作れます。
家族も美味しいと喜んでくれました。
良い口コミ
フライパンに油が馴染むまで時間がかかったけど、その後はくっつかずに安心して使えてます。
良い口コミ
焼き色もいい具合に付き、焦げ付きも少なくて、とても良いフライパンです。
このように、『食材がくっつかない』『焦げ付きにくい』という感想を寄せている人も多くいます。
『くっつかない』という口コミを投稿した人のすべてがプロというわけではないでしょう。
一般の人が使っても食材をくっつかせずに使うことはできるのです。
『魔法のフライパン』でも食材がくっつく可能性はある
『魔法のフライパン』なんて聞くと、『どんな使い方をしても食材がくっついたり焦げたりせず、おいしく料理が作れる』とイメージする人もいるかもしれませんね。
でも、魔法のフライパンでもくっついたり焦げたりすることはあります。
これは、
どこのメーカーのどんなに良いフライパンでも、使い方次第では食材はくっつく
というだけの話です。
メモ
そもそも魔法のフライパンの『魔法』というのは、『料理をおいしくするために、熱が伝わりやすく作ってある』ということです。
食材のくっつきにくさに対する『魔法』ではありません。
食材がくっつく原因は?
食材がくっついてしまうときに考えられる原因は、いくつかあります。
- 使う前に『油返し』をしなかった
- 油返しをした後、調理のために入れる油が足りなかった
- 火が強すぎる
- 醤油などの煮詰まりやすい調味料を入れて、強い火力で調理した
- 洗うときに必要以上に洗剤を使ったため、油の被膜が落ちてしまった
- 前に調理した時の焦げ付きが残っていた
- 洗った後に油を塗らない
といったことです。
特に鉄製のフライパンに慣れていない人は、つい
- 油返しをせずに使い始める
- コーティングのフライパンで調理をするときと同じくらいの量の油しか入れない
- 使ったあとに洗剤で洗って油の皮膜を落としてしまう
など、コーティングのフライパンと同じように扱ってしまうこともあります。
でも、こういった使い方では食材がくっついてしまっても無理はありません。
はい、次にその方法を見ていきましょう。
食材が鉄製フライパンにくっつかない使い方
『魔法のフライパン』はじめ、鉄製のフライパンに食材がくっつかないようにするには
- 使い始める前に、取扱説明書調理を確認して必要な手入れ(油ならしなど)をする
- 調理を始める前に、『油返し』をする
- 調理に必要な量の油を使う
- 火力を強くし過ぎない
- 使い終わったらお湯とたわしで洗って水分を飛ばし、油を塗っておく
ということが大切です。
では、詳しく見ていきましょう。
調理前の準備『油返し』
『魔法のフライパン』に限らず、鉄製のフライパンを使うときには、調理を始める前に『油返し』をする必要があります。
油返しの仕方
油返しの手順は
- フライパンを火にかけて十分熱する
- 多めの油(サラダオイルでOK)を入れ、フライパンを回しながら全体に行き渡るようにしてなじませる
- 油がなじんだら、余分な油をオイルポットに戻す
フライパンを回すときは、油をこぼさないように十分注意してください。
プラスアルファの油返しの技
『魔法のフライパン』を10年使っている人が、『この方法でほとんど失敗しなくなった』と言っている油返しの技があります。
それは
- フライパンにサラダ油を入れて火にかけ、熱する
- 火にかけながら、フライパン全体に油が行き渡るように回す
- 煙が出るくらい熱したら火を止め、余分な油はオイルポットに戻す
- そのまま五徳の上で冷ます
- 冷めたら調理に必要な分量の油を入れて調理する
という方法です。
油返しをしてから調理を始めるまでの間に『一旦冷ます』ことで、焦げ付きにくくなるのです。
フライパンを冷ましている間に、食材の用意をすると良いですよ。
早く冷ましたい場合は、『火を止めた後に、濡れ布巾の上にフライパンを置いて冷ます』という方法もあります。
ただし、あまりに温度差が激しいと変形してしまう可能性もあるので、注意してください。
魔法のフライパンは普通の鉄フライパンに比べて底が薄いからです。
『魔法のフライパン』は高価なので、私としては五徳の上で自然に冷ます方をおすすめします。
濡れ布巾で冷ましたい場合は、自己責任で行ってくださいね。
調理に必要な分量の油を使う
油返しをした後は、
調理に必要な分量の油を入れてから、調理を開始してください。
それが焦げ付きの元になるんです!
鉄製フライパンを使うときには、
『油返しの油と調理のときに入れる油は別で、それぞれ必要な量をきちんと使う』ということを意識してください。
特に、コーティングのフライパンに慣れている人は、
- コーティングのフライパンと同じ感覚で、鉄フライパンには足りない量の油を入れてしまう
- 鉄フライパンでの『必要な分量』が多すぎるような気がして、油を減らしてしまう
といったことをしがちです。
初めて鉄のフライパンを使う人は、『ちょっと多すぎかなと感じる量でちょうど良い』くらいに考えておくと良いですよ。
調理中のコツ
食材をくっつかせないためには、調理中にもいくつかコツがあります。
『魔法のフライパン』の公式ページによると
食材を入れたときにくっついた場合
⇒焼けてくると自然にはがれやすくなるので、少し様子を見る
途中でくっつき始めた場合
⇒火力を弱める(温度が高すぎることが原因)
しょうゆなどの調味料を入れる場合
⇒火力を強くし過ぎないようにする(温度が高いと焦げ付きやすくなる)
といったことに注意して調理すると良いとのことです。
調理後の手入れ
調理が終わったら
- 調理後、なるべく早くお湯とたわしだけで洗う(洗剤は使わない)
- 洗い終わったら水分を拭き取り、火にかけて水分を飛ばす
- キッチンペーパーに油を染み込ませ、表面に薄く塗る
という手入れをしておきましょう。
この手入れによってフライパンの表面に付いた油の皮膜を保ち、食材が焦げ付きにくくなっていきます。
なお、鉄フライパンに食材をくっつかせない方法はこちらの記事でも書いています。
併せて読んでくださいね。
関連記事:フライパンに食材がくっつく!くっつかない方法をわかりやすく解説【焦げ付かない】
『食材くっつき問題』以外での評判は?
フライパンの使いやすさは、食材がくっつくかどうかだけではないですよね。
最後に、『食材がくっつく』以外の面での評判をざっと見ておきましょう。
魔法のフライパンの評判は?
魔法のフライパンの評判は、『けっこう良い』と私は判断しています。
公式サイトで買うと2年半待ち(2022年8月4日現在)
ということは、それだけ良い評判が広まっているということですから。
実際、良い口コミには、
- 料理が美味しく作れて、家族も喜んでいる
- 鉄のフライパンなのに軽い
- フライパンが温まるのが早い
- 鉄でも持ち手が熱くならず、持ちやすい
といった感想が多いです。
必要な手入れをきちんとしながら使えば料理を美味しく作れる、良いフライパンですよ。
ただ、どんなに評判が良い製品でも、合わない人はいます。
- ちゃんと手入れをしたつもりでも、焦げ付いてしまう
- 想像よりも重くて、自分には使いにくい
- 手入れが面倒
- 持ち手が細くて持ちにくい・熱くなる
- 公式サイトでは数年待ちだし、公式以外で買うと定価の何倍もするのが悩みどころ
といった口コミもあります。
特にコーティングのフライパンに慣れている人にとっては、『手入れに手間がかかって使いにくい』と感じることがあるようです。
でも、コーティングと鉄製のフライパンで手入れが違うのは、やむをえません。
手入れが負担になりそうなら、無理して鉄製フライパンを使うよりもコーティングのフライパンがおすすめです。
メモ
魔法のフライパンの持ち手に付いては、『熱くなる』『熱くならない』両方の口コミがあります。
熱くなる場合とならない場合で何が違うのかは不明ですが、『熱くなる可能性もある』と考えておいたほうが良いです。
熱くなっても持ち手をしっかりつかめるミトンなどを用意しておくことをおすすめします。
購入を検討するときにおすすめしたいこと
そうですね。
フライパン選びで失敗しないためには、購入する前に
- 手入れの方法や扱い方を公式サイトで詳しく確認して、手入れが負担にならないか考える
- サイズや深さは、数字を見るだけでなく、定規などを使ってどのくらいのサイズ・深さなのかを具体的に確認する
- 重さと持ち手の太さをチェックし、ホームセンターなどで同じくらいの重さ、同じくらいの太さの持ち手のフライパンを持ってみて、重さや持ちやすさを体感してみる
といったことをして検討することをおすすめします。
特に『重さ』『持ちやすさ』は使い勝手にも大きく関わりますから、ぜひ実際に手に持って確かめてみてください。
『魔法のフライパン』は底の部分が外径よりも小さくなっています。
『底が外径より小さいと困る』ということなら、1サイズ大きい製品を選ぶと良いですよ。
そして『鉄製フライパンの手入れがちゃんとできるか不安』という人は、一旦安い鉄フライパンを買って試してから検討するのもおすすめです。
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まとめ
『魔法のフライパン』の口コミには、『食材がくっついてしまう』という投稿があります。
『魔法のフライパン』は鉄製なので、
- 使う前に油返しをする
- 調理に必要な分量の油を入れて調理する
- 火加減を強くし過ぎない
- 使い終わったらなるべく早めに洗い、水気を飛ばして油を塗る
といった手入れをしないと、食材がくっつきやすくなってしまいます。
特に鉄製のフライパンに慣れていない人は
- 使う前の油返しを忘れる
- 調理で使う油を少なめに入れてしまう
- 洗剤で洗ってしまう
といったこともありえます。
食材がくっついてしまうときは、使い方や手入れの仕方をチェックしてみてください。
また、油返しをした後に一旦フライパンを冷まし、それから油を入れて調理をするとくっつきにくくなります。
試してみてくださいね。
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鉄のフライパンは手入れをきちんとすれば、一生使える使いやすいフライパンに育っていきます。
フライパン育ても楽しみつつ、美味しい料理を存分に楽しんでくださいね!