最近、
「ガス代が高くなっているかも?」
と気になったことはありませんか。
特に給湯器は、日々の暮らしで最もガスを多く使う設備のひとつ。
お湯をたくさん使うと、気づけばガス料金がグンと上がってしまうケースもあります。
そこで本記事では、
給湯器の温度設定や使い方を見直してガス代をうまく節約するコツ
を、わかりやすくお伝えします。
お風呂やシャワー、キッチンなど、シーンごとに気軽に取り入れられるテクニックを順番に解説しますので、忙しい方でもすぐに実践可能です。
さらに、どれだけ節約を頑張ってもなかなかガス代が下がらない場合に検討したい
ガス会社の見直し
についても触れます。
「毎日の習慣を変えるだけで、こんなに違うんだ!」
と思えるポイントがきっと見つかるはず。
ぜひ最後までご覧くださいね。
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はじめに給湯器がガス料金に与える影響
家庭で使用するガスには、調理用のコンロや暖房器具、給湯器などがありますが、その中でも
給湯器はガス使用量が最も多い
といわれています。
日々のお風呂やシャワー、キッチンでの洗い物など、暮らしに欠かせない場面で使われるため、どうしてもガス代がかかりやすいわけです。
しかし
「寒い季節にはあったかいお湯が手放せない」
「油汚れを落とすにはある程度の熱いお湯が必要」
という方も多いでしょう。
無理に我慢するのはストレスになり、リラックスや快適性が損なわれるかもしれません。
そこで大事なのは、
無理なく続けられる方法
で、少しずつガス代を抑えていくこと。
まずは、どんな方法があるのかを全体的に見渡してみましょう。
ある日気づいた「ガス代が高いかも?」
ある日の朝、忙しくシャワーを浴びているときに
「そういえば最近、ガス料金がけっこう高い…?」
と気になったことがありました。
光熱費の明細をあらためて見てみると、予想していたよりもガス代が高くなっていたのです。
食費や通信費など、固定費はある程度把握していましたが、ガス料金はぼんやりと眺めていただけでした。
「もしかすると、使い方を少し変えればもうちょっと安くできるのかも」
と思い、調べてみることに。
すると
給湯器の使い方ひとつで月々のガス代が大きく変わる
ことがわかり、目からウロコの思いでした。
なぜ給湯器の温度設定が重要なのか?
給湯器が効率よく動く温度帯がある、という話を見つけました。
メーカーの取扱説明書にも
「50~60℃あたりの設定がもっとも効率的」
と書かれていることが多いのです。
しかし「給湯器を高めの温度に設定する=ガスをたくさん使う」というイメージがあり、つい
「40℃くらいの低めに設定したほうがお得じゃないの?」
と思いがちですよね。
じつは、この点を深掘りしていくと、意外な事実に気づくのです。
給湯器の温度設定高め or 低め、どちらがお得?
1. メーカー推奨の「50~60℃」がコスパを左右する理由
給湯器の多くは、50~60℃前後でお湯を作ることを前提に設計されています。
たとえば「50~60℃に設定して、水栓(蛇口)のほうで適宜温度を下げて使う」ような仕組みです。
そのため、取扱説明書にも下記のような記載がある場合がほとんどです。
- 「給湯器を50℃以上に設定してください」
- 「サーモスタット混合栓を使う場合は、給湯器は60℃程度をおすすめします」
理由としては、以下のような点が挙げられます。
- 給湯器が効率的にお湯を沸かせる
設定温度が高いほど、短い時間で必要なお湯を作れる傾向があります。 - 配管が温まりやすく、お湯が出るまでの無駄水が減る
給湯器から蛇口までの配管に流れるお湯の温度が低いと、しばらくの間冷たいままの水が出ることに。
高めに設定しておくとすぐに熱いお湯が届きやすくなります。 - サーモスタット混合栓が壊れにくい
最初から「40℃」など低めの温度に設定してしまうと、混合栓との相性が悪く、部品に負荷がかかるという説もあります。
一方で「給湯器で設定温度を高くする=ガスの使用量が増えるのでは?」と心配する人もいるでしょう。
たとえば、実際に使いたいお湯が40℃だとして、
- 給湯器を50~60℃に設定 → 蛇口で40℃に調整する
- 給湯器を40℃に設定 → 蛇口も40℃で使う
この両者で、
ガス代はほぼ同じ
になると考えられています。
むしろ、給湯器が効率的に動く温度帯で稼働したほうが結果的に節約になるケースも多いのです。
2. 「42℃以下で使うと壊れる」説は本当?
SNSなどで「給湯器を42℃以下に設定するとサーモスタット混合栓が寿命半分になる」という話が拡散され、心配になる人もいるかもしれません。
ただし、すべての機種やメーカーに当てはまるわけではありません。
メーカーに問い合わせても明確なエビデンスがなかったり、低温設定でも長持ちしている事例は多々あるようです。
もちろん故障の原因は一概には言えませんが、
給湯器を適切な温度帯(50~60℃)で使うことが推奨されるのは事実
ですし、結果的にコスパが良くなる傾向があるため、まずはメーカー推奨温度の確認をおすすめします。
シーン別給湯器を上手に使うためのコツ
1. お風呂(浴槽)の設定温度
お風呂で湯船につかる際は、37~42℃くらいの範囲で調整するのが一般的です。
特に夏ならぬるめの37~39℃、冬なら40~42℃といった形で季節に合わせる人も多いでしょう。
ここで給湯器自体を37~42℃に合わせるかどうかは、各家庭の状況によって変わります。
たとえばサーモスタット混合栓付きのお風呂なら、給湯器は50℃前後に設定し、浴槽側で設定温度を好みに調整する方法がおすすめです。
◇ ぬるめのお湯に長く浸かる利点
- 体に負担がかかりにくい
- リラックス効果が高い
- 自律神経を落ち着かせやすい
◇ 温度を上げすぎない工夫
- 熱すぎると長時間入れず結局温め直すためガスを使う可能性がある
- 適温であれば追い焚きの回数を抑えられる
2. シャワーの設定温度
シャワーは特にお湯を使う時間が長い場合、ガス代に大きく影響します。
サーモスタット混合栓の場合は、
給湯器を50~60℃にして蛇口のほうで無理なく低めに設定
するのがポイント。
「50℃設定なら温度調節レバーでちょうどよい湯温をキープしやすい」仕組みになっていることが多いです。
◇ シャワーでガス代を抑えるコツ
- こまめにシャワーを止める
体を洗っている間は止めるなど、必要な時だけ流すだけでも節約効果は大。 - シャワーヘッドを節水タイプに変える
水量が減っても十分な水圧が得られる製品を選ぶと快適に節約できる。 - 短めに済ませるルーティンを作る
シャワーを浴びる順番を決め、ダラダラと流しっぱなしにしない。
3. キッチンの設定温度
キッチンでの洗い物は、あまり長時間お湯を流しっぱなしにすることは少ないかもしれません。
ただし調理中は水栓を何度も触るシーンも多く、油汚れが気になるために少し高めのお湯でガッツリ洗い流したい、という場合もあるでしょう。
- 安全面を考えるなら「使いたい温度+10℃」に給湯器を設定
例えば40℃のお湯を使いたいなら、給湯器は50℃程度に設定。
うっかり最高温に合わせたままレバーをひねる事態を避けたい場合に有効です。 - 洗い物を減らす工夫でガス代も水道代も節約
油汚れを拭き取ってから洗う、給湯器を動かすほどでもない少量の食器なら冷水で頑張る、なども有効です。
◇ お湯を沸かすときのワンポイント
- 給湯器がすぐにお湯を出せる状態なら、あらかじめ給湯器から熱めのお湯を入れてから沸かすほうが効率がよい
- 給湯器のスイッチを切っている状態なら、わざわざお湯になるまで待たずに普通に水から沸かすほうがガスのムダを省ける
給湯器の温度以外にやっておきたい「お湯の使い方」テク
1. 入浴前の“もうひと工夫”で節約アップ
- 湯船に浸かる人数をまとめる
追い焚き回数が減り、結果的にガスを節約。 - 浴槽に保温シートやフタを使う
お湯の熱を逃がしにくくし、追い焚き頻度を下げる。
2. シャワー時間を短くするコツ
- シャワーにかける時間の目安を決める
例:「髪を流すのは2分以内」「身体全体を洗うのは3分」など、ざっくりでも決めておくと無駄使いが減る。 - 一時停止ボタン(止水ボタン)をこまめに使う
シャンプーやボディソープを泡立てる間は止める。
3. キッチンのあれこれ
- 残り湯の再利用
入浴後の残り湯を洗濯に使うことはよく知られていますが、油汚れをある程度落とした調理器具の下洗いなどに利用できることもあります。
ただし衛生面には注意を。 - 野菜やパスタのゆで汁を再活用
かなり熱い状態を保っているため、洗い物に流用することでガスの使いすぎを防げる場合があります。
体験談実際に試してみた感想
ここでは私が実際に「給湯器の温度設定を見直す」「シャワーの使用を工夫する」などを試してみた話を紹介します。
1. 思い切って給湯器を「50℃」に固定
これまでは「給湯器を40℃前後にしておけば安心」と思っていましたが、思い切って50℃に設定し、使う時はシャワーや蛇口のレバーで温度調整するスタイルに変えてみました。
するとどうでしょう。お湯が出るまでの時間が短くなった印象で、無駄に水を出していた時間が減ったように思います。
2. シャワーの節水方法を家族で共有
家族に「お風呂場のシャワーはなるべくこまめに止めよう」「節水シャワーヘッドを使ってみよう」と話したところ、最初は面倒がられました。
しかし慣れてくると誰も不便を感じずに使えており、お風呂場だけでなく洗面所の歯磨きにも節水ヘッドを活用してみるなど、じわじわ意識が高まっていきました。
3. キッチンではこまめにレバーを下げる
料理の合間にちょっと食器を洗いたいとき、これまではレバーを「お湯側」にしたまま作業していました。
意識的に「冷水でもいけそうな時はレバーを中央か水側にする」「給湯器が必要なほどでもない汚れなら頑張って水で洗う」というふうに少し切り替えを進めてみたところ、ガス代だけでなく水道代も下がったのが嬉しい驚きでした。
4. 実際の光熱費に表れた変化
節約術を何もしていなかったときと比べると、
月のガス代が数百円~千円前後
は安くなった月がありました。
気候や生活パターンにも左右されるので数字の増減はあるものの、
ちゃんと取り組めば毎月一定の効果が見込める
という実感が湧きました。
給湯器と関連する暖房システム床暖房の場合
もし温水式のガス床暖房を使っているご家庭なら、
エアコンより2~4℃ほど低めの設定
で充分に暖かさを感じることが多いです。
床からじんわり温まるため体感温度が高く、ガス代を抑えつつ快適に過ごすことが可能です。
- 自動運転を活用する
部屋が暖まったら加温を止めてくれる機能があれば、過剰にガスを使いすぎずに済む - 使用時間のメリハリをつける
人が集まるリビング・ダイニングを優先し、必要ない部屋は切っておく
それでもガス代が高いと感じるなら?プロパンガスそのものを見直す選択肢
ここまで「給湯器の使い方や温度設定」による節約テクを紹介してきましたが、それでも
ガス代が思うように下がらない場合
があります。
とくにプロパンガス(LPガス)を利用している方は、
ガス会社によって料金体系が大きく異なる
ため、今のガス会社が割高であれば、いくら節約を頑張っても限界があるのです。
1. プロパンガス料金の仕組み
プロパンガスは都市ガスとは違い、自由料金制がとられています。
つまり、
同じ地域でもガス会社によって料金がバラバラ
なのです。
さらに、
契約後にこっそり値上げされる
ことも珍しくありません。
契約時は安めの価格を提示していても、しばらく経ってから
原料費高騰を理由に値上げ
などが起こるケースが報告されています。
2. ガス会社を乗り換えるメリット
- 基本料金・従量料金が大幅に安くなる可能性がある
- サポート体制やサービスが充実している会社を選べる
- 長い目で見て年間数万円の節約につながるケースも
「乗り換えって手続きや費用が大変そう」と思う方もいますが、専門の無料相談サービスや比較サイトを使うと手間も減らせます。
万が一、乗り換え後に再び不当な値上げがあった場合でも、相談先が交渉してくれるところもあります。
“安全”と“使いやすさ”も両立するには?
給湯器の温度を高めに設定するときに気をつけたいのが、子どもや高齢者がいる家庭での使いやすさと安全性です。
- お湯が急に熱くなると危険なため、レバー操作がシンプルな水栓を選ぶ
- 「台所は高温すぎると火傷のリスクがある」なら、「使いたい温度+10℃」程度に留める
- 蛇口に触った際の温度変化に敏感になりやすい人がいるなら、低めの設定を選択し、こまめにガス代をモニタリングする
実際に生活してみて使いにくいようなら、温度設定を少し下げたり、こまめに設定を変えたりして調整していけば問題ありません。
Q&A形式で押さえる!給湯器節約のポイント
Q1. 「給湯器をこまめにオン・オフするのは節約になる?」
- A: 給湯器の種類によって異なります。
瞬間湯沸かしタイプなら、必要なときにスイッチを入れる運用でもそれほど不便にならない場合があります。
ただし、本体の耐久性や手間、湯が出るまでのロスを考慮し、家族の入浴時間帯などが重なるならつけっぱなしのほうがトータルでお得となるケースも。
Q2. 「湯船に浸からずシャワーだけのほうがガス代は安い?」
- A: 使い方次第です。
一人暮らしやお風呂の回数が少ない家庭なら、浴槽に湯を張るよりシャワーのほうがガス使用量が少なくなることが一般的。
しかし、家族が複数人いる場合は追い焚きと併用したほうが結果的に安くなる可能性もあります。
Q3. 「プロパンガス会社を変えて大丈夫?」
- A: 大きなトラブルは滅多にありません。
正規の手続きを踏めばガス切り替え時にガスが数日使えなくなるなども基本的にありません。
心配なら無料相談や比較サイトを使い、サポートのある会社を選ぶと安心です。
すぐできる3ステップ
- 給湯器の温度設定を見直す
- まずは取扱説明書を確認。
メーカー推奨の50~60℃に合わせ、蛇口側で微調整してみる。
- まずは取扱説明書を確認。
- お湯の使い方を工夫する
- シャワーは必要時だけ流す、浴槽のフタや保温シートを活用するなど、小さなことの積み重ねが大切。
- どうしても高い場合はプロパンガス会社の見直しも
- プロパンガス利用者は、乗り換えによって根本的に安くなる可能性大。
専門サービスに相談してみてもよい。
- プロパンガス利用者は、乗り換えによって根本的に安くなる可能性大。
まとめ
給湯器は毎日の暮らしで欠かせない設備ですが、その分、ガス代にも直結します。
お湯の温度設定ひとつを見直すだけでも
「ガス代が気づかぬうちに高くなっていた…」
という事態を防ぎやすくなり、長い目で見れば大きな節約へと繋がります。
無理なく続けられる方法を取り入れて、快適さと経済性を両立させてみてくださいね。
もしプロパンガスを利用している方で、
「使い方を変えてもなぜか全然安くならない…」
と感じるなら、ガス会社の比較・見直しも頭に入れておくと安心です。
「こんな手があったんだ!」
と驚くほど料金が安くなるケースもあるので、興味があれば一度調べてみるとよいでしょう。