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プロパンガスを配送する(運ぶ)方法と必要な資格をわかりやすく解説

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街の中で、プロパンガスのボンベをたくさん積んだトラックを見かけることがありますよね。

 

ガスオ
ガスボンベって重いし、配送も大変だろうなぁ。

そうですね。

それに、『可燃性ガス』が入っているのですから、取り扱いにも注意が必要です。

だからプロパンガスボンベを運ぶのにもルールがありますし、ガスを配送するには資格が必要なのです。

 

では、配送するための資格って、どんな資格なのでしょうか?

 

この記事では、

  • プロパンガスを配送する方法
  • プロパンガスの配送に必要な資格

について解説します。

一般人が、ガスボンベを運ぶ時の方法についても書いていますので、ボンベを自分で運びたい人も、ぜひ読んでください!

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プロパンガスの配送方法

プロパンガスの配送方法には

  • シリンダー配送
  • バルク配送
  • 集中プロパン

という3つの方法があります。

それぞれの配送方法について、見ていきましょう。

シリンダー配送

『シリンダー配送』は、もっとも一般的な配送方法で、

  1. プロパンガスをガスボンベに詰める
  2. ガスの詰まったボンベを供給先に持って行く
  3. 空になったガスボンベとガスの詰まったボンベを交換する

という方法です。

 

この配送方法のメリットは、

  • ガスボンベを安全に設置できるスペースがあれば、どこでもプロパンガスを使える
  • 大きなガスタンクを設置するスペースや費用が要らない

ということ。

 

避難所や仮設住宅でもガスが使えるので、災害時にも役に立つ配送方法です。

 

ただし、シリンダー配送の場合は、

ガスボンベを設置している場所まで、ガスボンベを持った配送員が安全に出入りできるようにしておく必要があります。

 

シリンダーで配送してもらうときは、通路やガスボンベ周りに物を置かないようにしてください。

バルク配送

『バルク配送』とは、

  1. ガスを供給する場所に『バルクタンク』というガスタンクを設置する
  2. バルクローリーという専用の車から、ホースでバルクタンクに直接ガスを補充する

という配送方法です。

 

『バルクタンク』は、ガスボンベよりも大量のガスを貯蔵できるのが特徴。

そのため、ガスを大量に使う施設や、ガスの使用量が多い一般家庭で利用されています。

 

バルク配送のメリットは、

  • 一度にたくさんのプロパンガスを貯蔵できるので、ガスが安定的に供給できる
  • バルクローリーから伸びたホースで充填するので、階段がある、通り道が狭いなど、ボンベでは配送しにくい場所でも供給しやすい
  • ガスボンベのように交換や回収がないので、コストが削減できる

ということ。

 

もちろん

  • バルクタンクを設置する場所
  • バルクタンクを設置するための費用

が必要です。

関連記事:プロパンガスをバルク供給システムにするメリットとデメリット

集中プロパン(コミュニティーガス)

プロパンガスの配送方法には、『集中プロパン(コミュニティーガス)』という方法もあります。

これは、都市ガスが供給できない地域の大規模な団地やマンションなどで利用されている配送方法で、

  1. 団地やマンションの敷地内にプロパンガスボンベやバルクタンクを設置する
  2. ボンベならボンベ交換、バルクタンクならバルクへの充てんでガスを配送する
  3. そこから各家庭に導管で供給する

という、『導管供給方式』です。

 

この供給方法には、

  • ガスボンベで供給する場合は、ボンベを一か所にまとめて置く
  • 建物の近くにガスボンベが見当たらないので、一見都市ガスのように見える

という特徴があります。

 

そして、集中プロパンには、

小規模導管供給』『簡易ガス』

という呼び方もあり、この2つには

小規模導管供給

⇒69戸以下の家への供給

簡易ガス

⇒70戸以上の家への供給

という違いがあります。

 

集中プロパンは、ガスボンベから家庭のガス機器までの配管が長くなり、配管を敷く範囲も広くなります。

そのため、

災害時には、シリンダー供給やバルク供給よりも、点検や復旧に時間がかかる可能性があります。

 

プロパンガスの配送に必要な資格は?

ここからは、プロパンガスの配送に必要な資格について、解説します。

 

メモ

実際のガス会社の業務で必要な資格は、携わる業務によって違います。

なので、ここで紹介する資格は、参考として読んでください。

プロパンガスの配送に必要な資格

プロパンガスの配送には

  • 配送に必要な車に応じた運転免許
  • 高圧ガス移動監視者(液化石油ガス)
  • 保安作業員
  • 調査員
  • 充てん作業者(バルク配送をする場合)

といった資格が必要です。

 

では、それぞれの資格と、ガス会社ではよく使われる資格の

  • 高圧ガス第2種販売主任者
  • 液化石油ガス整備士

について、見ていきましょう。

それぞれの配送車に応じた運転免許

配送に行くには、車を使わなければなりません。

となれば当然、そのための運転免許も必要ですね。

 

配送に使う車の大きさに応じて、

  • 普通免許
  • 中型免許
  • 大型免許

が必要になります。

 

これらの免許は、

  1. 免許の種別に応じた自動車教習所で教習を受ける
  2. 定められた教習が終わったら、終了検定を受ける
  3. 車運転免許試験場で試験を受ける

という流れで取ることができます。

高圧ガス移動監視者(液化石油ガス)

『高圧ガス移動監視者(液化石油ガス)』の資格は、

ガスの配送方法に関わらず、質量3,000kg以上のプロパンガスを配送する時

に必要です。

 

この資格は『高圧ガス』に関する資格なので、プロパンガスだけではなく

  • プロパンガス以外の可燃性ガスや酸素
  • 質量1,000kg以上の液化毒性ガス
  • 圧縮水素スタンドの貯槽に充てんする液化水素
  • 容積300立方メートル以上の、圧縮の可燃性ガスや酸素
  • 容積100立方メートル以上の圧縮毒性ガス
  • 特殊高圧ガス

といったガスの運送にも、この資格が必要です。

 

この資格は国家資格で、取得するには講習と試験を受けなければなりません。

ポイント

『高圧ガス移動監視者(液化石油ガス)』は、配送車を運転する人が必ず持っていなければならないわけではありません。

運転する人が持っていなくても、この資格を持った人が同乗していれば大丈夫です。

保安業務員

プロパンガスのボンベを配送する時には、設備の点検もしますよね。

この点検に必要な資格の1つが『保安業務員』です。

 

この資格は、

一般家庭などプロパンガスの供給設備や消費設備の、点検や調査業務

に必要な資格です。

国家資格ではありませんが、法律に基づいた資格です。

注意ポイント

この資格では、『点検』はできますが『ガス設備の工事』はできません。

ガス設備の工事をするには、『液化石油ガス設備士』の資格が必要になります。

調査員

『調査員』の資格も『保安業務員』同様、

プロパンガスの供給設備や消費設備の点検、調査に必要な資格です。

 

保安業務員と何が違うかというと、

調査員

⇒ガスメーターより下流の消費設備の点検ができる(質量販売の場合は、ボンベより下流のすべてを見られる)

保安業務員

⇒メーターより上流と下流両方の供給設備を点検できる

ということです。

つまり、調査員のほうが保安業務員より点検できる範囲が狭いのです。

充てん作業者

バルクローリーで配送するときには、バルクタンクへの充てん作業も必要ですよね。

この充てん作業に必要なのが、『充てん作業者』の資格。

 

『充填作業者』の資格を取るための講習では、

  • 充てんに必要な知識や技術
  • バルク供給設備の知識や管理について
  • 関係する法令について

を学びます。

『高圧ガス第2種販売主任者』

『高圧ガス第2種販売主任者』とは、

  • 石油液化ガスなどの高圧ガスを販売するガス会社で保安管理に関わる業務にあたる
  • プロパンガス会社や販売店の業務主任者や業務主任の代理者としての業務にあたる

というときに必要な資格です。

 

この資格は

『ガス会社に勤める時には基本』と言われているくらい大事な国家資格なんですよ。

 

『高圧ガス販売主任者』には『第1種』と『第2種』があり、プロパンガスの場合は『第2種』が該当します。

『液化石油ガス設備士』

『液化石油ガス設備士』は、プロパンガス設備の工事に関わる資格です。

 

ガスの設備の工事をするには、十分な知識と技術が必要です。

可燃性のガスを安全に使えるように、設備を工事しなければならないですものね。

 

そのための資格が、この『液化石油ガス設備士』という国家資格。

ガスの供給設備、消費設備の工事や交換などは、この資格を持っている人でないとできません。

『危険物取扱者』は?

ガスオ
プロパンガスって可燃性ガスだし、危険物取扱者の資格も必要なんじゃない?

そんなイメージ、ありますよね。

 

でも残念ながら、『危険物取扱者』の資格はプロパンガス配送には使えません。

プロパンガスは、消防法では『危険物』にあたらないからです。

 

でも、ガス会社の中には、ガス以外にも

  • 灯油
  • ガソリン
  • プロパンガス以外の高圧ガス

に関わる事業をしている会社もあります。

ですから、ガス会社に就職すると、業務内容によっては『危険物取扱者』の資格が必要になることがあります。

プロパンガスの配送に必要な資格はどうやって取る?

運転免許以外の、プロパンガスの配送に必要な資格は、

  1. 『高圧ガス保安協会』の講習を受ける
  2. 試験を受け、合格する

というステップで取得できます。

 

講習では、

  • 法令
  • ガスやガス設備などについての知識
  • ガスやガス設備などを取り扱うための技術

について学び、実習もあります。

 

資格を取ろうかなと思ったら、高圧ガス保安協会に問い合わせてみてください。

高圧ガス保安協会

 

メモ

ガス会社によっては、資格取得の手当てを出してくれることもあります。

ガス会社に就職したい場合や、就職してから資格を取る場合は、資格取得支援があるかどうかも調べてみると良いですよ。

ガス会社の人が持っているその他の資格

ガス会社では、業務内容によっては他にもいろいろな資格が必要になります。

 

とあるガス会社では、国家資格だけでも

  • 乙種ガス主任技術者
  • 丙種ガス主任技術者
  • 丙種化学液石
  • 消防設備士甲種4類
  • 消防設備士乙種6類
  • 危険物取扱者乙種第4類
  • 危険物取扱者丙種
  • 給水装置工事主任
  • 第2種電気工事士
  • 2級施工管理技士
  • 建築士(1級・2級)
  • 福祉住環境コーディネーター
  • インテリアコーディネーター
  • 宅地建物取引主任者

というように、実に様々な資格を持った人が働いています。

 

ガスオ
どうしてガス会社なのに、福祉住環境コーディネーターやインテリアコーディネーターの資格を持っている人がいるの?

それは、プロパンガスが様々な場面で利用されるからです。

 

たとえば、床暖房の床材もインテリアの1つですよね。

床材を選ぶときにインテリアコーディネーターがいると、より良い空間が作れます。

 

また、福祉施設などでプロパンガスを使うこともあります。

福祉住環境コーディネーターがいれば、福祉施設の環境を理解したうえでその施設に合ったガス設備を提案することもできるでしょう。

 

そういったいろいろな顧客やニーズに対応するために、いろいろな資格を持つ社員がいるのです。

ガス配送では『資格』以外にも大事なことがある

実際にプロパンガスを配送するときには、『資格を持ってさえいればOK』というわけではありません。

配送員の人達はいろいろなことに注意したり、気を遣ったりしています。

 

たとえば

  • 静電気防止のため、ガス会社指定のユニフォームで作業をする
  • 必ず安全靴や皮手袋を着用する
  • 車両に消火設備を積載する
  • 容器を交換する時には、車輪の前後に確実に車止めをする
  • 車を止める時は、火気や可燃物から離れていて、交通量の少ない安全な場所を選ぶ
  • 容器同士をぶつけたり、大きな音をたてたりしないようにする
  • 門や階段、植木などを傷つけないようにする

などなど、安全に配送するための注意点が、たくさんあるのです。

 

さらに、

  • お客様には、会社名とボンベ交換に来たことを伝え、あいさつする
  • お客様が留守でも、『ボンベ交換に来ました』などと声をかける

など、安心してガスやガス会社を利用してもらえるように努めているとのこと。

 

このようにプロパンガスの配送では、『必要な資格を持っているかどうか』だけでなく、

  • 1つ1つの注意事項をしっかり守って配送や交換の作業をする
  • 利用者が安心して配送員に作業を任せられるような対応をする

といったことも、とても大切です。

一般人がレンタルなどのボンベを運ぶ場合

たとえば『レンタルしたプロパンガスのボンベを運ぶ』など、

少量のガスを運ぶことは、資格のない一般の人でもできます。

特別な運搬車も要らず、自家用車でも大丈夫です。

 

ただし、必ず守らなければならないルールはあります。

それは

  • 一度に運ぶボンベの数と組み合わせを守る
  • 運ぶ時の注意事項を守る

ということです。

自家用車で一度に運んで良いガスの量とボンベの組み合わせ

複数のボンベを自家用車で運ぶ場合、一度に運んで良い量は

  • 1つのガスボンベが内容量25L以下であること
  • 1度に運ぶガスの量が、合計50Lであること

ということが、経済産業省令で定められています。

 

具体的に言うと、自家用車などで1度に運んで良いのは、

  • 10㎏ボンベ × 2本
  • 8kgボンベ × 2本
  • 8kgボンベ × 1本 + 5kgボンベ × 1本

といった組み合わせになるということです。

 

ただし、一度に運んで良いとするボンベの数や組み合わせは、業者によって違うことがあります。

ある業者では10㎏ボンベ2本がOKでも、他の業者では『8㎏ボンベ2本まで』としていることもあるのです。

 

これは、業者が安全性を考えて判断していることですから、

レンタルや購入でボンベを運ぶ場合は、業者の指示に従ってください。

 

そして、自家用車で一度に運んで良い量よりもガスやボンベの量が多い場合は、

  • 車を分けて運ぶ
  • ピストン輸送する

といった方法で運びましょう。

 

なお、1つのボンベの内容量が25L以上、合計50L以上のガスを運ぶ場合は、警戒標を付けるなどの規則があります。

詳しくは、こちらを見てくださいね。

東京都環境局 『高圧ガス保安法令に係る移動基準』

ボンベを運ぶときの注意点

自分でガスボンベを運ぶときは

  • ボンベは必ず立て、ロープなどで固定し、転倒しないようにする
  • 容器の近くでは、火気厳禁
  • 高温の車内に放置しない

といったことに注意が必要です。

 

ボンベを購入したり借りたりして自分で運ぶときには、業者に注意事項を良く教えてもらって、厳守してください。

 

レンタルの時には、自分で運ぶと配送料が節約できます。

でも、業者に頼んだ方が、確実に安心で安全ですよね。

特に初めてレンタルする時は、業者に頼むことをおすすめします。

関連記事:プロパン(LP)ガスボンベのレンタル料金をチェック!おすすめ業者は?

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まとめ

プロパンガスの配送方法で最も多いのは『シリンダー配送』

ガスボンベにプロパンガスを詰めて持っていき、中身が減ったボンベと交換する

という方法です。

 

他にも

  • バルク配送
  • 集中プロパン

という配送方法があります。

 

プロパンガスの配送には

  • 配送車に応じた運転免許
  • 高圧ガス移動監視者(液化石油ガス)
  • 保安作業員
  • 調査員
  • 充てん作業者(バルク配送をする場合)

といった資格が必要です。

それぞれの資格ごとに講習を受け、検定試験や国家試験に合格すると資格が取得できます。

 

他にも、ガス業務にあたる時には、業務内容によって資格が必要になります。

ですから、ガス会社にはいろいろな資格を持った人がいるんですよ。

 

そして、ガスの配送をしている人は、利用者が安全にガスを使えるように日々細やかな注意や配慮をしています。

そのおかげで、私たちが安心してガスを使えるんですね。

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