- 長雨続きで浴室乾燥機を毎日回したら、次の検針票で「えっ」となった。
「便利なのに、ガス代まで付き合ってくれるの?」
と、請求を見て固まりませんでしたか? - 1回いくらなのか分からないまま、なんとなく毎日押し続けている。
「週何回までなら家計が許すのか」
と、週何回までにするか、まだ決めていませんか? - 部屋干し・コインランドリー・浴室乾燥で迷うけれど、金額の話になると止まってしまう。
「うちの単価だと、どっちが得?」
と、電卓を出す前に諦めていませんか?
うちだと、洗濯物が浴室で満員電車みたいに密集している日があります。それでも乾燥ボタンを押す指は軽い。軽いのに、請求だけが重い。このギャップがどうも好きになれないんです。
ガス式浴室乾燥の1回分は、機種の出力(kW)×運転時間×検針票の従量単価で概算できます。先に書くのは、その式と、週何回まで許容かの分岐です。湯船や追い焚きの話は別器具なので、ここでは扱いません。
補助金のニュースで請求が気になる週でも、先に見るのは自分の従量単価。国の支援の話は入口のきっかけで十分。本題は「うちの乾燥、1回いくら?」です。
見る欄は従量だけ検針票から円/m³を拾う
計算に使うのは従量単価(円/m³)。基本料金は、乾燥を1回増やすかどうかには直接使いません。
単価欄が検針票に無いときもあります。そのときは従量料金の合計÷使用量(m³)で平均単価を出します。やり方の詳細は、従量単価の出し方の記事へ。明細の欄の見方は料金明細の記事も合わせてどうぞ。
請求総額を使用量で割ると、基本料金まで混ざって乾燥1回が高く見えます。乾燥の追加分だけ知りたいなら、従量側の数字だけを使ってください。
式はシンプル出力×時間で1回のm³を出す

ガス式の浴室暖房乾燥機は、給湯器側の熱を使って温風を出すタイプが多いです。取扱説明書や本体ラベルに、暖房・乾燥の出力(kW)が書いてあります。強運転で4.1kWの機種はよくある例です(東京ガスのFAQでも、衣類乾燥の試算に4.1kW強運転が出てきます。ただしあの金額は都市ガス前提なので、プロパンの家は金額をそのまま使わないでください)。
1時間あたりのガス消費量の目安は、次の式です。
消費量(m³/時)=出力(kW)×3.6 ÷ 発熱量(MJ/m³)
LPガスの発熱量は、比較や試算でよく使われる約99MJ/m³を例にします。都市ガスは約45MJ/m³前後が多いので、同じkWでも消費するm³の数字は変わります。プロパンはm³あたりの熱量が大きいぶん、同じ出力なら都市ガスよりm³は小さく出やすい。それでも従量単価が高いと、円換算で跳ねます。
例:出力4.1kWなら、1時間あたり 4.1×3.6÷99 ≒ 0.15m³。
効率や外気温、洗濯物の量で実際の消費は前後します。カタログのガス消費量(kW)が分かれば、その数字を優先。ここでの0.15m³は、式で出した概算なんです。
電卓は1回でOK単価600円なら1.5時間で約135円
従量単価を600円/m³と仮定します(プロパンでは珍しくない帯の一例。ご自宅の検針票の数字に入れ替えてください)。
- 1時間:0.15m³ × 600円 ≒ 約90円
- 乾燥1.5時間:約90円 × 1.5 ≒ 約135円
洗濯物2kg前後を乾かして約1.5時間、という使い方がよくある目安です。厚手のタオルだらけの日や、外が湿っている日はもっと長くなります。うちの息子の体操着が泥んこだった週は、乾燥機がパートタイム社員みたいに居座りました。
同じ式で単価だけ300円/m³にすると、1時間約45円・1.5時間約68円。単価が半分なら、乾燥代もだいたい半分!
検針票の単価に入れ替えると、ご自宅の概算になります。機種のkWと、だいたいの運転時間さえ分かれば、スマホの電卓で足ります。
| 前提 | 数値(例) |
|---|---|
| 出力(強) | 4.1kW |
| 発熱量(LP想定) | 約99MJ/m³ |
| 1時間の消費 | 約0.15m³ |
| 従量単価 | 600円/m³(仮定) |
| 1.5時間のガス代 | 約135円 |
電気代もわずかに乗りますが、ガス式ではガス側が大きいことが多い。ここではガスの従量だけを見ます。水道代は乾燥運転そのものにはほぼ乗らない想定です(ミスト機能などは別)。
週7と週3で差が出る月いくらまで許容するか分岐する

1回約135円(上記の仮定)なら、回数で月額がこう変わります。月の換算は、わかりやすく4週です。
| 使い方 | 月の回数目安 | 月のガス代目安(単価600円) |
|---|---|---|
| ほぼ毎日(週7) | 28回 | 約3,780円 |
| 週5 | 20回 | 約2,700円 |
| 週3 | 12回 | 約1,620円 |
| 週1 | 4回 | 約540円 |
週7と週3では、この例だけで月約2,160円差が出ます。単価300円なら差も半分。数字を見てから「毎日必須か/部屋干しを挟むか」を決める、という順番がおすすめです。
分岐の考え方はシンプルです。
- 1回あたりの概算円を出す(上の式)。
- 浴室乾燥に使ってよい月の予算を決める(例: ガス代のうち乾燥用に2,000円まで)。
- 月予算÷1回円=月の回数。それを約4で割ると週あたり。
例:乾燥用に月2,000円まで、1回135円なら、月約14回=週3〜4回が上限の目安。毎日押し続けたい気持ちと、電卓の答えがぶつかったら、電卓側を優先した方が寝覚めはいいです。たぶん。
「便利だから毎日」のまま単価を見ないと、月末にだけ現実が来ます。現実は検針票のかたちで玄関に届きます。
手段の話は別記事部屋干し優先とどう分ける?
「浴室乾燥とコイン、どっちが先?」という手段の順番は、長雨の洗濯物の優先順の記事で扱っています。こちらの記事は、選んだあとの請求の計算です。
部屋干しでしのげる日は、浴室乾燥の回数を減らすだけで月額が下がる。逆に、どうしても乾かない日だけ短時間運転する、という手もあります。全開毎日かゼロかの二択、にしなくていいんです。
お湯張りや追い焚きの円計算は器具が違う。浴槽の湯量とガス代や追い焚きのガス代へどうぞ。混ぜて計算すると、何が高いのか分からなくなるんですよね?
単価が高いとき乾燥を減らす以外の選択肢
同じ0.15m³でも、従量単価が600円と300円では倍違う。乾燥の回数を抑えても、単価そのものが高いと限界があります。
検針票の従量単価が気になるときは、料金が高いか比較診断する方法を見てください。条件が合うときだけ、⇒ガス料金の見直しを調べる(エネピ)へ進んでも大丈夫です。乾燥の話のついでに無理に乗り換えを勧めるつもりはありません。単価が重いと分かった人向けの案内です。
よくある質問
東京ガスの「約60円」はプロパンでも使えますか?
使えません。東京ガスのFAQは都市ガスの料金表と条件での試算例。プロパンは発熱量も単価も違うので、式に自分の従量単価を入れてください。
電気式の浴室乾燥よりガスの方が高いですか?
一概には言えません。ガスは短時間で乾きやすい機種が多く、電気は時間と契約プラン次第。比較するなら「同じ洗濯物量・仕上がりまでの総時間×各単価」で並べてみてください。本稿はガス側の従量当てはめに絞っています。
エコ乾燥(長時間弱運転)はどう計算しますか?
出力(kW)がモードごとに違うなら、そのモードの出力で式を回す。時間だけ掛けて強運転のkWのままにすると、多めに見積もることがあります。リモコンや説明書のモード別出力を見てください。
基本料金も足した方がいいですか?
「乾燥を1回増やしたときの追加」を見たいなら、従量だけ。月のガス代全体の家計を見るときだけ、基本料金も含めて考えてください。
まとめ
ガス式浴室乾燥の1回分は、出力(kW)×3.6÷発熱量×従量単価×時間で概算できます。例では4.1kW・LP約99MJ/m³・単価600円・1.5時間で約135円。週7と週3では、月で二千円以上の差が出ることもあります。
毎日回す前に、1回円と週回数の上限だけ決めておく。部屋干しでしのげる日は回数を減らす。単価そのものが重いと感じたら、比較診断や見直しの確認へ。乾燥ボタンは便利ですが、従量単価の部下でもあるんです。
