暖房費を節約するには、
- 窓に断熱シートや断熱ボード、断熱カーテンなどを使う
- 床に断熱マットなどを敷く
といった対策をして、部屋の暖かさをキープすることが大切です。
でも、断熱グッズを買うのも、けっこうコストがかかりますよね。
そこでチェックしておきたいのが、『100均の断熱シート』です。
ダイソーやセリアなどの100円ショップでは、断熱シートも売っているんですよ!
それは大事なポイントですよね。
いくら安くても、効果がなければ意味ないですから。
ということで、今回は
- 100均の断熱シートには効果があるのか
- 100均シートでの断熱は本当にコスパが良いのか
についてチェックしてきます。
ぜひ読んでくださいね!
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ダイソーやセリアなど100均の断熱シートって効果あるの?
100均の断熱グッズには、
- 窓用断熱シート
- アルミシート
- 断熱ボード(窓の下に設置して冷気を防ぐボード)
などがあります。
この記事では、主にこの3つの断熱グッズについて取り上げます。
なお、今回は
100均で買える断熱グッズ
⇒『100均断熱グッズ』
ホームセンターやネット通販などで買う断熱グッズ
⇒『市販品』
と区別して書いています。
断熱対策は100均の断熱グッズを使っても効果ある?
結論から言うと、
100均の断熱グッズにも、効果はあります!
実際に使った人の感想をツイッターでリサーチしたところ、
『効果がある』と書いている人はいましたが、『100均のアイテムだから効果がない』と書いている人は、ほとんど見受けられませんでした。
ただし100均グッズは、あくまでも100均グッズですから、
- 断熱機能が高くなるように作られた市販品ほどの効果はない
- 市販品より耐久性が低い
といった可能性はあります。
また、実際の断熱効果は、100均グッズでも市販品でも、
- 外気温の低さ
- 建物の断熱性能
などによって違います。
なので、過度な期待はしないほうが良いでしょう。
100均の断熱グッズには実際どのくらい効果がある?
100均の断熱グッズと市販品では、どのくらい効果に差があるのか調べました。
100均の窓用断熱シートの効果は?
窓用断熱シートに関しては、残念ながら100均断熱シートと市販品を比較した情報はありません。
なので、あくまでも私の推測になりますが、100均の窓用断熱シートの効果は
貼らないよりは効果はあるものの、市販の断熱シートほどの効果はない
と考えています。
こう考えた理由は、素材や構造にあります。
100均の窓用断熱シートは
ダイソーの『冷気をシャット』
⇒ポリプロピレンのフィルムに発泡ポリエチレンを貼っている
ダイソーの『窓ガラス断熱シート』、セリアの『窓用バブルシート』
⇒プチプチシートのようなものだが、プチプチを両面からシートで挟んでいる
という構造で、『発泡ポリエチレンやプチプチの空気層で冷気を遮る』という仕組みです。
『プチプチを両面からシートで挟む』というのは、こういうことです。
一方、市販の断熱シートは、
- とても薄い金属の層で冷気を遮る
- プチプチが3層構造になっていて、空気層を厚くしている
など断熱性能を上げることに特化した仕組みになっているのです。
市販の断熱シートの例がこちらです。
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構造の違いを考えると、
100均の窓用断熱シートにも効果はあるが、市販の冬向け窓用断熱シートほどの効果はない
と考えておくことが妥当と、判断しています。
関連記事:【節約】窓ガラスに貼る透明断熱フィルムの効果と口コミをチェック
100均のアルミ断熱シートを比較すると
100均のアルミ断熱シートと市販品の断熱シートを比べた実験があります。
この実験は、
- 床に断熱シートを敷き、その上にカーペットを敷く
- カーペットの上に、底を抜いた段ボール箱を置き、その中に熱湯を入れたカップを置く
- カップを置いてから5分後、カップの周囲5cmの範囲の温度を10か所ほど測り、一番高い数値を取る
という方法で、保温力を調べたものです。
結果は、
100均のアルミ保温シート(厚さは不明だが、薄いと思われる)
⇒13.7℃
市販品(『アルミホットンシート』 厚さ1mm)
⇒15.3℃
ということで、『1.6℃の差がある』という結果でした。
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1.6℃の差を小さいと思うか大きいと思うかは人によるところですが、100均アイテムでもなかなかやるな、という感じですね。
関連記事:床に断熱マットやアルミシートを敷きっぱなしにする保温効果
窓用断熱ボードの効果について
『窓用断熱ボード』は
窓の下に設置して、窓からの冷気が流れるのを防ぐ断熱グッズです。
窓用断熱ボードに関しても、市販品との差を具体的に検証した情報はありません。
ただ、断熱ボードは『冷気の流れを止める』ものなので、
床や窓周りと断熱ボードに隙間ができないように設置すれば、効果は十分あると考えられます。
関連記事:窓に貼る断熱ボードと断熱シートを比較!効果の違いとは?
100均の断熱グッズの耐久性は?
100均とはいえ、なるべく耐久性が高いほうが良いですよね。
耐久性に関しても、『何か月もつ』という具体的な情報はありませんでしたが、
100均の製品だと、耐久性が低い可能性はあります。
おそらく耐久性を高めるほど製造コストをかけられないでしょう。
特に、窓用断熱シートは日光が当たるので、紫外線で劣化しやすいです。
そのため、市販品でも半年くらいが寿命と言われています。
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ですから、100均の窓用断熱シートは、『1シーズン持てばよい』くらいに考えておくのが良いでしょう。
アルミ断熱シートについては、セリアのアルミ断熱シートに関して
『『椅子の足の下に敷いて、30秒全体重をかけたところ、少しへこんだものの、大きなダメージを受けなかった』
という実験結果があります。
参考【完全版】床用断熱シート比較!底冷えする床に1番効果的な保温シートは?
ただ、1シーズンの間ずっとこたつやテーブルなどを置いた場合は、それなりにダメージを受けると考えられます。
100均の断熱シートを使うときの注意
窓に断熱シートを貼ったり、床に断熱シートを敷いたりする時には、注意することがあります。
窓用断熱シートを使うときの注意
窓用の断熱シートは、基本的に
- 網入りガラス
- 複層ガラス
- 有機ガラス
など、特殊な窓ガラスには貼ることができません。
熱割れしてしまう可能性があるからです。
特に100均の窓用断熱シートは、こういった特殊ガラスに対応していない製品がほとんどです。
買う前に必ず、
- 貼る窓のガラスの種類
- 断熱シートが対応しているガラスの種類
を確認してください。
そして、
特殊なガラスに断熱シートを貼りたいのであれば、その窓ガラスに対応している市販品の断熱シートを使いましょう。
床に敷く断熱シートを使うときの注意
床にアルミの断熱シートを敷くときには、
上に敷くカーペットやラグなどが滑らないかどうかを、必ず確認してください。
そして、滑ってしまう場合には
- 両面テープなどで、床に断熱シートを固定する
- 断熱シートとカーペットやラグの間に滑り止めシートを敷く
といった方法で、滑らないように対策をしましょう。
シートで滑ってケガをしたら大変です。
特に、子どもや足の弱い人、高齢者がいる家庭では、十分に気をつけてください。
100均アルミ断熱シートのいろいろな使い方
100均のアルミ断熱シートは、床に敷く以外にもいろいろな使い方ができます。
たとえば、
- 窓の下半分に貼る
- カーテンにしてかける
- 湯船に浮かべてお湯の保温に使う
- 敷布団や掛布団にはさみこむ
- 寒さに弱いペットのケージの保温に使う
- スリッパを作る
- 余ったシートでペットボトルホルダーやランチボックスを作る
といった使い方です。
創意工夫で、使い方はいくらでも広がります。
ただし、ペットのケージの保温に使う場合は、ペットがかじらないように設置しましょう。
万が一、破片を飲み込んでしまったりするといけないですから。
また、布団に敷き込むと、温かくて布団から出たくなくなる可能性があります。
寝坊や二度寝には十分注意してくださいね(笑)
100均の断熱グッズと市販品、どちらが低コスト?
ここからは、100均の断熱グッズは本当に市販品よりコストが低いのか、比較していきましょう。
100均の窓用断熱シートと市販品のコスト比較
まずは、窓用断熱シートです。
比べるのは、
- ダイソー『冷気をシャット』
- ダイソー『窓ガラス断熱シート』★
- セリア『窓用バブルシート』★
- ニトムズ 『窓ガラス 断熱シート クリア』
- ニトムズ『窓ガラス 結露防止シート』★
の5製品です。
(★印は、プチプチをシートで挟んだタイプの断熱シートです。)
幅90cm×高さ90cm×窓ガラス2枚の腰高窓全面に貼るとして比較します。
ダイソー | セリア | 市販品(ニトムズ) | |||
冷気をシャット | 窓ガラス断熱シート | 窓用バブルシート | 窓ガラス断熱シートクリア | 窓ガラス結露防止シート | |
1商品あたりの価格(税込み) | 110円 | 220円 | 110円 | 809円 | 939円 |
サイズ | 40cm×90cm (2枚入り) | 90cm×180cm | 90×45㎝ | 90cm×180cm | 90cm×180cm |
必要枚数 (商品数) | 5枚 (2.5個) | 1枚 (1個) | 4枚 (4個) | 1枚 (1個) | 1枚 (1個) |
コスト | 330円 | 220円 | 440円 | 809円 | 939円 |
※市販品の価格は、2021年4月29日現在の楽天最安値
こうして比べると、やはり100均の断熱シートのほうが格段にコストが低いですね。
アルミ断熱シートのコストを比較
次は、アルミの断熱シートです。
比較するのは
- ダイソー『保温厚手アルミシート』
- セリア『カーペット用断熱シート』
- ワイズ『アルミホットンシート』
です。
2畳分(180cm×180cm)のスペースに敷くとすると、コストはこうなります。
ダイソー 保温アルミシート 厚手 | セリア ホットカーペット用断熱シート | 市販品(ワイズ) アルミホットンシート | |
1商品あたりの価格(税込み) | 110円 | 110円 | 778円 |
サイズ | 70cm×120cm | 90cm×180cm | 180cm×180cm |
必要枚数 | 4枚 | 2枚 | 1枚 |
コスト | 440円 | 220円 | 778円 |
※市販品の価格は、2021年4月29日現在の楽天最安値
床用の断熱シートも、100均グッズのほうが安いです。
でも、ダイソーの『保温アルミシート 厚手』は4枚必要になるので、意外にコストがかかってしまいます。
こういうこともあるので、100均のアルミ断熱シートを使うときには、
敷くスペースのサイズと製品のサイズをしっかり確認しましょう。
断熱ボードの価格比較
3つ目は、断熱ボードです。
『幅180cmの掃き出し窓に設置する』と仮定してコストを比べます。
ダイソー あったかボード | セリア すきま風防止シート | 市販品(ユーザ) 窓際あったかボードライトスリムL | |
1商品あたりの価格(税込み) | 330円 | 110円 | 870円 |
サイズ | 幅200cm×高さ30cm | 幅200cm×高さ20cm | 幅205cm×高さ51cm(使用時) |
必要枚数 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
コスト | 330円 | 110円 | 870円 |
※市販品の価格は、2021年4月29日現在の楽天最安値
市販品の断熱ボードには、『3シーズン使っても劣化していない』という口コミがあります。
仮に100均の断熱ボードが『劣化が早く、1シーズンしか使えない』としたら、ダイソーの断熱ボードは3年で市販品のコストを上回ってしまうことになります。
実際に100均の断熱ボードがどのくらい持つのかは、不明ですが、
もし早く劣化するようなら、市販品を使ったほうが良いでしょう。
また、100均の断熱ボードと市販品では、高さが違います。
高さがあるほうが、しっかり冷気を遮ってくれます。
これもコストを取るか性能を取るか、というところですね。
100均断熱グッズにデメリットはあるか?
100均断熱グッズが、ここまで市販品よりコストが安いとなれば、当然使いたいですよね。
一方で、『安いからには何か悪いところがあるのでは?』と思う人もいるでしょう。
先にも触れましたが、100均断熱グッズには、市販品と比べて
- 断熱力が低い
- 耐久性が低く、劣化が早い
といった可能性はあります。
特に、寒冷地では十分な効果を発揮できない可能性は高いでしょう。
でも、
効果に不安があるなら、『とりあえず1シーズン、試しに使ってみる』というのもありです。
なにしろコストが安いですからね。
まずは100均断熱グッズを使ってみて、満足な効果を得られなかったら市販品に切り替えると良いですよ。
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まとめ
100均の
- 窓用断熱シート
- アルミ断熱シート
- 断熱ボード
は、安いながら効果のある、とてもコスパよく断熱できるアイテムです。
100均グッズなので、開発や製造にコストはあまりかけられないことから
- 市販品より劣化が早い
- 断熱効果に力を入れて開発された市販品より効果が低い
というデメリットはあり得ます。
でも、なるべく低コストで断熱対策をしたいなら、試してみる価値がありますよ!
ただし、
窓に断熱シートを貼る場合
⇒断熱シートが、貼る窓ガラスの種類に対応しているかどうか確認する
断熱シートを床に敷く場合
⇒滑らないようにする
ということには、注意してください。
断熱対策をすると、暖房効率が良くなり、暖房にかかるガス代や電気代などを減らせます。
低コストで節約できたら、お得ですよね。
ぜひ、100均の断熱アイテムを活用してくださいね!