実質賃金が上がらないのに物価やエネルギー価格は上がっているこの頃。
いろいろと節約したいですよね。
節約するなら、『ガスの節約』はとても重要です。
光熱費の中で大きな割合を占めるのが、『ガス代』だからです。
ということで今回は
- 一人暮らしなのにガス代が高い原因
- 一人暮らしでプロパンガスを節約する方法
についてチェックしていきます。
ぜひ読んでくださいね!
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一人暮らしなのにガス代が高い原因は?
一人暮らしなのにガス代が高い原因は、いくつか考えられます。
少ししか使っていないのにガス代が高い・節約してもガス代が高い
⇒ガス料金が高い
生活の中でお湯をたくさん使ったり長時間ガスコンロを使ったりすることが多い
⇒ガスの使い過ぎ
ガス器具を新たに買ったり買い替えたりした
⇒ライフスタイルの変化によるガス使用量の増加
いつも通り使っているのに、急に使用量が増えてガス代が高くなった
⇒ガス漏れしている可能性がある
この4つの原因について、見ていきましょう。
契約しているプロパンガスの料金が高い
プロパンガスの料金は、熱量に対する価格で比べても、都市ガスより高いです。
なぜプロパンガスは都市ガスより高いかというと、
- 自由料金なので、ガス会社の判断で料金を設定することができる
- 業界の体質として価格競争が起きにくかったため、高い価格が維持されやすい
- 集合住宅ではガス設備などの費用がガス料金に上乗せされることが多く、一戸建てのプロパンガスより高くなりやすい
といった状況があるからです。
一人暮らしだと、アパートやマンションに住む人も多いですよね。
『プロパンガスの集合住宅に住む』というのは、ガス代が高くなりやすい条件がそろってしまう状況です。
もちろん、
- 大家さんがガス料金の安いガス会社と契約する
- ガス会社が良心的で、集合住宅でも料金をなるべく安くする
といった入居者思いの大家さんやガス会社もあります。
でも中には、入居者個人がガス会社を選べないのをいいことに、高めの価格を設定してしまうガス会社もあるのです。
関連記事:賃貸の家でプロパンガス代を節約したい!ガス会社の変更は可能?
ガスの使い過ぎ
ガス料金が高い原因は、もちろんガス会社のせいばかりとはいえません。
ガスを使い過ぎているためにガス代が高くなることもあります。
どんなことが『ガスの使い過ぎ』になるかというと、
- 体や髪を洗う間、シャワーを出しっぱなしにしている
- 1日に何度もシャワーを浴びたりお風呂に入ったりする
- お風呂に入っている間に、何度も追い焚きをする
- 毎日浴槽のお湯を取り換える
- キッチンの洗い物をするときにお湯を出しっぱなしにする
- シャワーやシンクのお湯の温度を高くしすぎている
といったことです。
もちろん、必要があって何度もお風呂に入ったり毎日浴槽のお湯を取り換えたりするのであれば、それは『無駄』ではありません。
でも、『ガス代が高いな』と感じるのであれば、
ガスの使い方に無駄がないか、じっくり見直してみることをおすすめします。
ガス器具やライフスタイルの変化
『ガス代が急に上がった』と感じた時は、
- ガス器具が増えた
- 食器洗い乾燥機など、お湯を使う器具を使い始めた
- 買い替えたガス器具が、今まで使っていた機種よりガスを多く使う機種である
- お風呂に入る回数やお湯を使う機会が増えた
といったことが思い当たらないか、よく考えてみてください。
上に挙げたようなことがあるとガスの使用量が増えるので、ガス代も上がってしまいます。
ポイント
寒くなって水温や気温が下がったときも、ガスの使用量が増えやすいです。
ガスの使用量が増えたのが寒さのせいかどうかは、一年前の同時期の使用量と比べてみるとわかりやすいですよ。
ガス漏れのせいでガス代が上がることも
たとえば
- 値上げもしていないしガスの使い方もいつも通りなのに、先月に比べて突然ガスの使用量が跳ね上がった
- 留守が多いなどでガスを使う機会が少なかったのに、異様にガスの使用量が多い
といった場合は、ガス漏れの可能性があります。
『ガス漏れかも?』と思ったときは、
- ガス器具の元栓を閉める
- ガス器具を使わない
- ガスの臭いがする場合は、窓やドアを開けて換気をする(換気扇や電気器具は絶対に使わない)
というふうにして、すぐにガス会社に連絡してください。
現状をチェックしてみよう
ガス代が高い原因を探るためには、
- 契約しているガスの基本料金と従量単価はいくらか
- ガスの使用量はどのくらいなのか
- ガス代をどのくらい払っているのか
をチェックしてみましょう。
ガスの料金や使用量、払っているガス代は、検針票を見ればわかります。
この3つをチェックすることで
使用量は多くないのにガス代が高い
⇒ガス料金が高いためにガス代が高くなっている
ガス料金はまあまあだがガス代が高い
⇒使用量が多いためにガス代が高くなっている
ということがわかります。
一人暮らしでのプロパンガスの使用量の大体の目安は、全国平均で
夏場(6がつ~8月)
⇒3.5立方メートル円
冬場(12~2月)
⇒7立方メートル
くらいです。
寒冷地の場合はこの目安よりもガスの使用量が増えると考えておいてください。
そして、あなたが契約しているガス料金と目安の使用量で計算すると、平均的な使用量の場合のガス代がわかります。
ガス料金は、多くの場合
基本料金 +(従量単価 × 使用量)
の式で計算できます。
たとえば、基本料1,900円、従量単価500円の場合は
夏場
⇒1,900円 +(500円 × 3.5立方メートル)= 3,630円
冬場
⇒1,900円 +(500円 × 7立方メートル)= 5,400円
となります。
なお、ガス会社によっては料金の計算方法が違うことがあります。
あなたが契約しているガス会社のサイトで、料金の計算方法を確認してくださいね。
一人暮らしのガス代節約に一番効果的な方法
『一人暮らしのガス代節約』と書きましたが、一番有効な節約方法は何人暮らしでも変わりません。
その方法とは
- 料金の安いガス会社に乗り換える
- ガス会社に交渉して料金を安くしてもらう
です。
プロパンガス会社の乗り換えについて
料金の安いガス会社に乗り換えるのは、ガス代の節約で一番有効な方法です。
ガス代を根本から減らすことができるからです。
ただし、ガス会社の乗り換えは、住んでいる物件によってできる場合とできない場合があります。
持ち家一戸建て
⇒自分の判断でガス会社を乗り換えられる
賃貸一戸建て
⇒オーナー(大家さん)に相談してOKが出れば可能
賃貸集合住宅・分譲マンションなどの集合住宅
⇒オーナーに相談してガス会社を変えてもらう必要があるので、オーナーや管理会社の判断による
賃貸住宅や集合住宅の場合は、建物単位でオーナーがガス会社と契約します。
自分の判断だけでガス会社を変更することはできません。
そのため、一戸建てよりもガス会社を変更するハードルは高いです。
でも、集合住宅でもオーナーに交渉すれば、ガス会社を変えられる可能性はあります。
集合住宅でオーナーにガス会社を変えてもらいたい場合については、こちらの記事に詳しく書いてあります。
ぜひ読んでくださいね。
関連記事:賃貸の家でプロパンガス代を節約したい!ガス会社の変更は可能?
持ち家一戸建てでガス会社を変更する場合は、『ガス会社変更サービス』の利用がおすすめです。
良心的でサービスもしっかりしているガス会社を、簡単に見つけることができますよ!
関連記事:【2022最新】プロパンガス料金を節約するサービス徹底比較
ガス会社に交渉する
- ガス会社を変えられない
- ガス会社を変える前に交渉してみたい
というときは、ガス会社に料金を下げてもらえないか、交渉してみましょう。
交渉するときは
- 今のガス料金(基本料金と従量料金)、住んでいる地域の平均的な価格、適正価格を調べておく
- 他の住人とも相談して団体での交渉や、オーナーにガス会社を変えてもらうよう交渉することも考えていることを伝える
- 大幅値下げを狙い過ぎない
ということがコツです。
ガス会社への交渉については、こちらの記事に書いています。
関連記事:賃貸の家でプロパンガス代を節約したい!ガス会社の変更は可能? より『ガス会社に直接交渉して、自室の料金を下げてもらう』
不可能ではありません。
- ガス会社に交渉すると料金を値下げしてもらえる
- ガス会社に交渉してきた人には料金を安くする
という可能性もあるのです。
必ずしも値下げしてもらえるとは限りませんが、交渉してみる価値はありますよ。
『引越す』『ガスを解約する』という方法について
ガス代を安くする方法として、
- ガス料金の安い物件に引越す
- ガスを解約して、電気だけで生活する
という手段もあります。
でも、どちらも費用も手間もかかるので、あまり良い方法とは言えません。
ガス料金が理由での引越しやガス解約を検討するときは、
引越し
⇒引越し代などがかかるので、それでもメリットがあるかどうかをよく考える
⇒不動産屋で物件を探すときに、ガス料金をしっかりチェックする(できれば都市ガスの物件を狙う)
ガスを解約する
⇒ガスで賄っていた分を電気で補うための機器を購入する費用がかかる
⇒電気代が増えるので、それを上回るメリットがあるかどうかをよく考える
ということに注意して、じっくり検討してください。
ガスを使わずに生活する方法については、こちらの記事に詳しく書いてあります。
『ガスを使うのをやめたい!』と思う人は、ぜひ読んでくださいね。
関連記事:賃貸のプロパンガス契約の解約とガス会社の指定について
プロパンガスを節約する方法
ここからは、
- お風呂関係
- キッチン
- 暖房
でガスを節約する方法を紹介します。
お風呂のガスを節約する方法
ガスの節約では、『お風呂やシャワーで使うガスを減らすこと』がとても重要です。
ガス使用量のかなりの割合を占めるのが、『お風呂の給湯で使うガス』だからです。
浴槽で使うガスの節約方法は、
- お風呂を沸かすときは、『水を入れて追い焚き』ではなく、湯船にお湯を入れる
- 浴槽に入れるお湯の温度設定を、無理のない範囲で下げる(1℃でも効果あり)
- 保温シートや浴槽の蓋を使って、なるべくお湯を冷まさないようにする
- 浴室に防寒対策をして浴室の温度を保ち、お湯が冷めにくい環境にする
といったことがあります。
シャワーを使うときは
- 節水機能のあるシャワーヘッドを使う
- シャワーの温度を、無理のない範囲で下げる
- 体や髪を洗うときにはシャワーを出しっぱなしにせず、こまめに止める
- 体に付いた泡を手で落としてから流す
- 髪に付いたシャンプーやリンスは、髪を絞ってなるべく落としてから流す
- 体を温めなくて良いときは、シャワーだけで済ませる
といったことを心がけましょう。
ただし、何事も健康第一です。
お湯の温度を下げすぎてはいけません。
また、浴槽で体を温めてリラックスすることは、心にも体にも大切です。
無理にシャワーだけで済ませるのもやめましょう。
関連記事:プロパンガスで毎日お風呂やシャワーに入るといくら?追い焚きもチェック
関連時期:節水シャワーヘッドでガス代をいくら節約できるかチェック!
関連記事:ガス料金を節約する給湯器の使い方!コスパの良い設定温度とは?
キッチンでのガス節約術
次は、キッチンで使うガスの節約方法です。
調理をするときには、
- 野菜の下茹では電子レンジでする
- 凍っているものは、解凍してから使う
- 給湯器が点いているときにお湯を沸かすときは、給湯器のお湯を鍋ややかんに入れて沸かす
- 大きめの鍋や底が平らな鍋を使い、ガスの熱をムダなく使う
- 1つの鍋やフライパンで同時調理をする
- 圧力鍋で時短調理をする
- 落し蓋を使って、熱の通りを良くする
- 煮込むときは、鍋を新聞紙やバスタオル、毛布などでくるんで保温調理にする
という方法があります。
洗い物をするときは
- 新聞紙などで汚れを拭いてから洗う
- 食器や調理器具は溜め洗いする
- 給湯器のお湯を使わずに、水で洗う(水が冷たいときはゴム手袋をする)
- 給湯器のお湯の温度をなるべく下げる
- ゆで汁が残ったときはゆで汁で洗い、すすぎを水やお湯でする
ということを心がけると良いですよ。
暖房のガス節約術
暖房で使うガスを節約するなら、
- 着こむ
- 湯たんぽやブランケットなど、保温グッズを活用
- 部屋全体を温めたいときと、自分だけが温まればよい時で暖房器具を使い分ける
- ガスファンヒーターは窓に背を向けて置く
- 窓に断熱カーテンをかける
- 玄関にカーテンで間仕切りをする
- 断熱ボードや断熱シートを活用する
といった方法があります。
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一番大事なのは、『部屋の熱を逃がさないようにする』ことです。
特に窓の断熱はしっかりしましょう。
関連記事:ガスファンヒーターで効率よく部屋を暖める置き場所を解説【使い方】
関連記事:窓に断熱カーテンは効果なし?断熱効果と省エネ節約効果の真相
関連記事:窓に貼る断熱ボードと断熱シートを比較!効果の違いとは?
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まとめ
一人暮らしのガス代、なるべく抑えたいですよね。
一人暮らしなのにガス代が高い原因と対策は
ガス料金が高い
⇒ガス会社を変える・ガス会社に値下げ交渉する
ガスの使用量が多い
⇒ガス節約の工夫をする
お風呂の回数が増えるなど、ライフスタイルの変化
⇒ガスの使用量を減らせるところがないか見直し、節約する
いつも通りガスを使っているのに、急にガス使用量が増えた
⇒ガス漏れしている可能性があるので、ガス会社に相談する
です。
ガスを節約する方法は、
- 給湯器(風呂、シャワー、キッチン)で使うお湯の量を減らす
- お湯の温度を少し下げる
- 浴槽の蓋や保温シートを使う
- 電子レンジ調理や時短調理、保温調理をして、ガスコンロを使う時間を減らす
- カーテンを使うなどして室内の暖かさを逃がさないようにし、効率よく暖房器具を使う
といった方法があります。
まずは無理なくできそうなことからやってみましょう。
小さな節約も、積み重ねれば成果が出ますよ!