屋外イベントでの調理や学園祭の模擬店などで活躍するのが、ガスボンベに入ったプロパン(LP)ガス。
ガスボンベが安全における場所なら、どこでも使えるのが、プロパンガスの強みです。
ガスボンベは、個人で所有してガスを充填してもらうこともできますが、レンタルで使うこともできます。
ただ、ガスボンベをレンタルで使うとなると、料金やどこの業者が良いかが気になりますよね。
そこで今回は、
- ガスボンベをレンタルするにはどのくらいの料金がかかるのか
- ガスボンベレンタル業者の、おすすめの探し方
についてお伝えします。
ぜひ読んでくださいね!
スポンサーリンク
プロパン(LP)ガスボンベのレンタルってどのくらいの料金?
ガスボンベのレンタル料金
ではさっそく、プロパンガスボンベのレンタル料金をチェックしましょう。
数社を調べてみたところ、だいたいこのくらいの料金でした。
ボンベのサイズ | 料金 | 調整器やホースがセットの料金 |
2㎏ | 2,000~2,500円 | 2,200~4,600円 |
5㎏ | 2,500~3,500円 | 4,500~5,600円 |
8㎏ | 3,000~4,000円 | 5,000~6,500円 |
10㎏ | 3,500~4,500円 | 6,600~7,000円 |
ガスボンベを使うときには、『調整器』も必要です。
調整器がセットではない場合のレンタル料は、
だいたい600~1,000円くらい
と考えておくと良いですよ。
ボンベ本体以外に必要な費用は?
プロパンガスをレンタルで使うときには、ガスボンベ本体のレンタル料以外に
- ガスコンロなど調理器具が必要な場合は、調理器具のレンタル料
- 配送料・引き取り料
- 保証金
- レンタルを延長する場合、その分の料金
が加わります。
これも業者によって違いますし、配送料や引き取り料は、ガス会社からの距離によって変わることもあります。
調整器などの器具も一緒にレンタルするのがおすすめ
ガスボンベを使う時には、調整器やガスホース、コンロなどのガス器具も一緒に借りるのがおすすめです。
同じ業者から借りれば、確実にガスに合うものを貸してもらえるからです。
セットだと割安になることもあるので、セット価格はしっかりチェックしておきましょう。
配送料について
ガスボンベをレンタルするなら、ガスを使う場所まで配達してもらうのがおすすめ。
安全にガスが使えるようにセッティングしてもらえますし、何より運搬の心配がありません。
配送料は、これも業者によりますが、
1,500円~3,000円くらい
のところが多いです。
ただし、
- 配送する距離
- 配送や回収の日が日曜・祝休日の場合
- ボンベの本数
- 配送の時間帯
などによって、割増料金が発生する場合もあります。
保証金について
ガスボンベや器具をレンタルする時に、『保証金』を求める業者もあります。
保証金は、だいたい10,000円くらいのところが多いです。
レンタルしたボンベを問題なく返却できれば、保証金は返してもらえます。
ただし、
- ガスボンベや器具などを破損、汚損、紛失した
- 貸出期間を超過した
といった場合は、返してもらえないこともあります。
使い方や返却日を、きちんと守って使ってくださいね。
5kgガスボンベのレンタルは、トータルでいくら?
では、ガスボンベのレンタル料金は、実際どれくらいになるのか?
一例として、東京の『株式会社福田屋』で
- プロパンガス5kgボンベ×1本
- 調整器
- 1.5mのゴムホース
- 二重コンロ1台
- 借りる日は日曜日か祝休日
- 使う場所は、福田屋から10~15kmの場所
という内容で、レンタルした場合でみていきましょう。
プロパンガス5kg×1本 | セットで2,500円 |
調整器 | |
ゴムホース1.5m | |
二重コンロ | 2,000円 |
配送料 | 3,000円 |
保証金(ボンベ返却時に返金) | 10,000円 |
合計 | 1,7500円 |
以上の料金になります。
あくまでも一例ですが、おおまかな目安として
5kgのボンベ1本なら、『レンタル料1万円以下+保証金』
と考えておくと良いですよ。
どのサイズのガスボンベを借りる?
プロパンガスボンベをレンタルする時に大事なのが、ボンベのサイズです。
ガスボンベのサイズは、
- 2kg
- 5kg
- 8kg
- 10kg
があります。
メモ
ガスボンベの『kg』は、ボンベ本体の重さではなく、中に入れるガスの量です。
どのサイズを選ぶかは、
- 使用時間
- 使用用途(料理の内容など)
で選びましょう。
ボンベのサイズと使える時間の長さの目安は、だいたいこのくらいです。
ボンベのサイズ | 2重コンロでの 使用時間 | 3重コンロでの 使用時間 | 用途例 |
2kg | 約4時間 | 約2時間 | 少人数でのキャンプなど、短時間の使用に向いている。 |
5kg | 約10時間 | 約5時間 | 人気のサイズ。 学園祭の模擬店や屋台など向け |
8kg | 約16時間 | 約8時間 | 長時間強い火力が必要な料理に向いている。 |
10kg | 約20時間 | 約10時間 |
なお、ボンベのサイズによっては、屋外での使用に限定される場合もあります。
屋内で使用する場合は、レンタル業者に『屋内で使う』と伝えてくださいね。
ガスボンベをレンタルで使うメリット
ガスボンベは、1週間程度以内の期間しか使わないのであれば、購入よりレンタルがおすすめです。
一番の理由は、ボンベを購入してガスを充填してもらうよりおトクだからです。
ガスボンベを購入すると
- ボンベ本体
- ガスの充填
- ボンベの点検
などに費用が掛かり、トータルで20,000円以上はかかってしまいます。
でも、レンタルならガスを充填したボンベを安く貸してもらえます。
点検などの費用もかかりません。
費用以外の面でも、レンタルだと
- ボンベを使わない間、保管しておく必要がない
- ガスの質量販売をしてくれる業者を探す苦労をせずに済む
- 使いたい日に、使いたい量だけ調達できる
- ガス機材の設置などもガス会社の人にやってもらえるので、安心
- 業者によっては、コンロや焼き鳥器など、ガス器具も貸してもらえる
といったメリットがあります。
ですから、手軽さや安全性、そしてコストの面では、レンタルがおすすめです!
関連記事:プロパンガスをボンベに充填する料金を解説!個人で持ち込みは可能?
ガスボンベはどんなレンタル業者がおすすめ?
ガスボンベをレンタルする時に大事なのが、業者です。
ここからは、業者の選び方や、ガスボンベレンタルの利用のしかたを見ていきましょう。
ガスボンベレンタルの業者選びで大事なこと
ガスボンベをレンタルする時に、一番に考えなければならないのは
ガスを使う場所から近い業者を探す
ということです。
どのくらいの距離の業者を探すかというと、業者にもよりますが、
ガス業者の営業所から10㎞以内~15km以内
が良いですね。
ガス業者に問い合わせると対応エリアを教えてくれるので、使用場所が対応エリアに入る業者を選びましょう。
なぜ距離の制限があるかというと、ガスボンベのレンタルには
『保安のため、万が一何かあった時にすぐに行ける場所にしか、貸し出してはいけない』
というルールがあるからです。
家庭でプロパンガスを供給する時にも、
『ガス業者の場所から30分以内で行ける範囲に供給する』
というルールがありますが、これと同じです。
ガス業者を探す時には、『使用場所からの距離』に気を付けてくださいね。
こんなレンタル業者がおすすめ
では、距離の他にはどんなことを考えると良いのかお伝えしましょう。
こんな業者がおすすめ
- 料金を明確に示してくれる
- 一緒に借りたいガス器具も扱っている(コンロなどもレンタルしたい場合)
- 説明が丁寧
- 質問にきちんと答えてくれる
以上がポイントです。
最も大切なのは、やはり『料金を明確に示してくれる』ということですよね。
ガスボンベのレンタル料だけでなく、
- 配送料の加算額や加算の条件
- 調整器などのレンタル料
- 延滞や破損などの場合の料金
などについても、きちんと伝えてくれるところを選ぶのがおすすめです。
そして、『説明が丁寧』『質問にきちんと答えてくれる』ということも、とても大切です。
ガスや火を扱うのですから、丁寧に対応してくれる業者を選びたいものですね。
メモ
ガスボンベを使う地域によっては、対応してくれる業者が少なく、あまり選べないこともあります。
プロパンガスボンベをレンタル利用する仕方
ここからは、プロパンガスボンベのレンタルの利用のしかたについて、チェックしていきます。
ガスボンベレンタルの手順
ガスボンベのレンタルをする手順は
- いつどこで、何を何日間借りるのか、まとめておく
- レンタル業者を探す
- プロパンガスボンベのレンタルを申し込む
- プロパンガスボンベを納品してもらう
- 使い終わったら返却する
という流れです。
では、それぞれの手順について、お話ししましょう。
使用する日時や場所、ボンベのサイズなどをまとめておく
レンタル業者に問い合わせる前に
- 何月何日から、何日間使うか
- どこで使うか(使用場所の住所)
- どのサイズのボンベを何本使うか
- ボンベのほかに、何が必要か(調整器やホース、コンロなど)
といったことを、まとめておいてください。
まとめることで、問い合わせがスムーズにできます。
ガスボンベのレンタル業者を探す
先に書いたように、業者を探す時は
『ガスを使用する場所から近い業者』
を探す必要があります。
『あなたの家から近い業者』ではないので、間違えないように気を付けてくださいね。
業者が見つかったら、まずは
- ガスを使用する場所が対応エリアに入っているかどうか
- 借りたいものが借りられるかどうか
を確認してください。
対応エリアは、業者によって
- 事業所から10㎞まで
- 事業所から15kmまで
など、範囲が違います。
ですから、対応エリアかどうかは、忘れずにチェックしてください。
また、業者でどのサイズのボンベを貸し出しているかも、よく確認しましょう。
業者によっては、8kg、10kgのボンベしか貸し出していないこともあり、必ずしも希望のサイズで借りられるとは限りません。
メモ
ガス業者によっては、申し込みをした人は『火気取扱責任者』として、『LPガス検定』を受ける必要がある場合もあります。
業者によってそれぞれ取り決めがあるので、レンタルの条件などはよく確認しましょう。
レンタルを申し込む
業者が見つかったら申し込みですが、ここで注意したいのは
遅くても、ガスを使う日の2週間前には申し込む
ということです。
ガスボンベのレンタルは、申し込んですぐ貸してもらえるわけではありません。
契約する時には、
- 使用場所の住所や状況
- 日程
- 使用量
- ボンベの個数
- 使い方や注意事項
などなど、いろいろな確認事項があります。
そのため、思った以上に時間がかかることや、レンタルの申し込みが混むこともあります。
余裕をもって申し込んでください。
- 夏祭り
- 学園祭
- 年末年始
など、イベントが多いシーズンは、予約が混む可能性が高い時期です。
プロパンガスをレンタルすることが決まったら、早めに業者を選び、連絡してください。
ガスボンベを納品してもらう
納品は、
- ガス業者に現地まで配達してもらう
- 自家用車で引き取る
という方法がありますが、
ガス業者に配達してもらうのが、最も安全です。
また、業者に配達してもらうと、
ガスボンベの置き場所や、ガス器具との接続なども頼めますし、現場で安全に使えるかどうか、確認してもらえます。
自家用車で運ぶことも、絶対NGではありませんが、
- ガスボンベは必ず立てて積む
- ロープなどで固定し、ボンベが転がらないようにする
- ボンベの積載量を超えないようにする
- 複数のボンベを運ぶ場合は、ボンベの組み合わせの決まりを守る
- 車中が高温にならないようにする
- ガスボンベの近くでは、絶対に火を使わない
など、いろいろな注意が必要です。
でも、素人だと注意が行き届かないこともありますよね。
ですから、ぜひ業者に運んでもらってください。
ガスボンベの運び方については、次の記事で解説しています。
関連記事:プロパンガスを配送する(運ぶ)方法と必要な資格をわかりやすく解説
返却する
返却の時は、
業者が回収に来るまで、ガスボンベやホース、ガス器具などはつけたままにしておきます。
安全に外してもらうために、必ず守ってください。
また、
ガス業者から許可を得ない限り、自己判断で自家用車で返却することは、絶対にしないでください。
レンタルは、返却するまでがレンタルです。
安全に使って、安全に返しましょう。
ガスボンベをレンタルする時の注意点
ガスボンベをレンタルする時には、いくつか大事な注意点があります。
レンタルする時というより、『ガスやガスボンベを扱う時』と言ったほうが正確ですが。
それはどんなことかというと
- 火気厳禁
- ガスボンベが高温にならないようにする
- 置き場所は、平らで安定している、安全なところに
- ガスを使っている間は、絶対にそばを離れない
- 異臭を感じたら、すぐ元栓を閉めてガス業者に連絡する
ということです。
注意点1とにもかくにも火気厳禁!
『火気厳禁』は、基本中の基本です。
ガスボンベの置き場所は、火元から確実に2m以上離すこと。
万が一、ガス漏れがあった場合、近くに火がいると引火して、大事故になってしまいます。
もちろん、ガスボンベの近くでタバコを吸うのは、もってのほかです。
注意点2ガスを使っている間は、必ずそばに人がいるようにする
ガスを使っている間は、絶対にそばを離れてはいけません。
これも、ガスや火を使う時の、ごくごく基本的な注意事項です。
屋外でガスを使う場合、枯葉やゴミなどが飛んできて、火が移ったりする可能性もあります。
ほんの少しの間でも、使っている火が弱火でも、絶対に油断しないでください。
注意点3異臭を感じたら、すぐガス業者に連絡!
わずかでもガスの臭いがしたら、ガス漏れの可能性があります。
- すぐに火を消す
- 元栓を閉める
- ガス業者に連絡する
この3つを必ずしてください。
元栓を閉めてしばらくして、ガスの臭いが消えたとしても、
ガス業者に点検してもらい、安全が確認できるまでは、絶対に使用を再開してはいけません。
『臭いが消えたからいいんじゃない?』
『ちょっと様子を見てから、使ってみよう』
は厳禁ですよ!
注意点4ガスボンベが高温にならないようにする
ガスボンベが高温になると、安全弁が作動して、ガスが出てしまう可能性があります。
なので、ガスボンベは、
- 直射日光が当たらない場所に置く
- 高温になる車内に放置しない
など、ボンベが温まらないようにしてください。
とくに、夏場の車内はあっという間に温度が上がってしまいます。
車内に置きっぱなしにするのは、とても危険です!
注意点5置き場所は、平らで安定している、安全なところに
ガスボンベが使用中に転がってしまうと、危険です。
ボンベを置いてもグラグラしない、安定して置ける場所に置きましょう。
また、近くに倒れてくるようなものや、落ちて来るようなものがある所も避けてください。
何かが倒れたり落ちたりしてガスボンベが倒れると、ガス漏れなどの事故になりかねません。
スポンサーリンク
まとめ
プロパンガスボンベのレンタルは、5kgのボンベ本体だけなら、
だいたい5,000~6,000円くらい
で借りることができます。
- 対応エリアが、業者からだいたい10~15km以内に限られている
- ガスボンベのサイズによっては、屋外の使用に限られる
など、ある程度の制限はありますが、購入するより、ずっとリーズナブルですよ!
ガスボンベを借りる時には、
『使う場所から近い業者を探す』
ことが大切です。
レンタル申し込みから借りるまでに時間がかかることもあるので、申し込みは早めにしてくださいね。
そして、ガスボンベのレンタルは、『ガス』と『火』を扱うことです。
業者からの説明や注意事項は、しっかり聞いて、しっかり守ってください。
おトクなプロパンガスのレンタルで、安全に、楽しい時間を過ごしてくださいね!