「洗濯物が乾いてきれいになった…と思ったら、臭いが取れてない!」
なんてこと、ありますよね。
汚れが落ちても臭いが気になって着られないなんて、せっかく洗ったのにガッカリです。
重曹やクエン酸で洗濯物の臭いを取る方法がありますよ!
あきらめる前に試してみてみてください。
ということで今回は
重曹やクエン酸で洗濯物の臭いを落とす方法について解説します。
注意点や重曹・クエン酸で落ちない場合の対処法についても書いているので、ぜひ読んでくださいね!
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洗濯物の臭いの原因は?
まず、洗濯物から臭いがする原因と対処法をざっと見ておきましょう。
原因 | 対処法 | |
生乾き臭・生ぐさい臭い | 皮脂や水分をエサにする『モラクセラ菌』が出す物質の臭い |
|
汗の臭い | 皮脂の汚れや汗に含まれるミネラルを菌が分解することで臭いが発生する |
|
カビ臭い | 洗濯槽にカビが付いている | 洗濯槽クリーニングをする |
洗剤や漂白剤の臭いがする | 洗剤や漂白剤を入れすぎてしまった | 使用量を再確認して、適量を守って使う |
このように臭いの原因はいくつありますが、この中で重曹とクエン酸で対処できるのは、
- 菌による臭い
- 皮脂汚れによる臭い
- 汗に含まれるミネラルを菌が分解することによる臭い
重曹とクエン酸には、それぞれ
重曹
⇒生乾き臭を静菌効果で抑える
⇒皮脂汚れによる臭いを、皮脂を分解する
クエン酸
⇒生乾き臭など、菌による臭いを菌の繁殖を抑えることで減らす
⇒汗に含まれるミネラルなど、アルカリ性の汚れを分解する
という効果があるからです。
重曹で洗濯物の臭いを落とす方法
重曹を使った洗濯物の臭いの落とし方
重曹を使って臭いを落とすときは、
重曹での浸けおきがおすすめです。
用意するもの
- 洗面器やタライ
- 40℃くらいのお湯
- 重曹(お湯200mlに対して小さじ1杯)
手順は
- 洗面器やタライに40℃くらいのお湯に重曹を入れてよく混ぜ、溶かす
- 服を入れてそのまま30分くらい浸けおきする
- 軽くすすぐ
- 洗濯機で普通に洗濯する
そうなんです。
浸けおきしてからすすいで洗濯するだけなので、手軽にできます。
なので、『臭いが気になるな』と思ったら早めにやってみてください。
汚れや臭いは早めに落としたほうが落ちやすいですよ。
メモ
鍋に入るサイズの小さい洗濯物で、なおかつ重曹や熱に強い生地なら、重曹で煮沸をする方法も使えます。
- 鍋に水と大さじ2杯くらいの重曹を入れ、沸騰させる
- 沸騰したら弱火にして洗いたい物を入れ、20~30分くらい煮沸する
- 煮沸が終わったら火を止め、そのまま冷ます
- 冷めたら水でよくすすぐ
- 洗濯機で洗濯する
という手順でできます。
重曹を使って洗濯をする時の注意点
重曹を使って洗濯をするときには、
- 手荒れを防ぐために手袋をする
- ウールやシルク、麻などの生地は重曹をつかうと傷んだり変色したりすることがあるので、避ける
- 高価な服もやめておいた方が無難
- 重曹を入れすぎると溶け残って服に付いてしまうので、適量を守る
ということに注意してください。
また、
洗濯機に直接重曹を入れて洗濯するのは、おすすめしません。
溶け残った重曹がホースなどに溜まってしまうことがあるからです。
特に、ドラム洗濯機は重曹を入れて洗濯をすると故障の原因になることもあるので、直接入れないでください。
クエン酸で洗濯物の臭いを落とす方法
クエン酸を使って洗濯物の臭いを落とす方法
用意する物
クエン酸(水10Lに対して10g)
クエン酸を使って洗濯物の臭いを落とす手順は、
- 洗濯機に水を入れ、クエン酸を入れてよく混ぜて溶かす
- 『洗い』と『脱水』を1回ずつする
- 普段通りに洗濯機で洗う(洗剤もいつも通り入れる)
ポイントは、
クエン酸を入れる時は洗剤を入れない
ということです。
洗剤にクエン酸を混ぜても、洗剤の洗浄力が弱まるだけです。
洗剤とクエン酸は別々に使いましょう。
クエン酸を使って洗濯するときの注意点
クエン酸を使って洗濯をするときは、
- 『クエン酸を使ってはいけない』と書いてある洗濯機の場合は、クエン酸で洗うときは手洗いする
- クエン酸を多く入れすぎると洗濯槽を錆させてしまう可能性があるので、適量を守る
- シルクなどの酸性に弱い生地や高価な服には、クエン酸を使わない
- 塩素系漂白剤とは絶対に混ぜない
ということを守ってください。
洗濯機によっては、クエン酸の酸性で傷んでしまうことがあります。
洗濯の前に、クエン酸を使っても大丈夫かどうか、取扱説明書で確認してください。
また、生地も素材によってはクエン酸で傷んでしまうことがあります。
生地の素材にも注意してくださいね。
そして
酸性の洗剤を使うときには、塩素系漂白剤と絶対に混ぜないでください。
有毒なガスが発生するので、危険です。
メモ
クエン酸は、柔軟剤替わりに使うこともできます。
柔軟剤を入れるタイミングで、柔軟剤の代わりに、水10Lに対して1gのクエン酸を入れるだけです。
なお、香りづけにアロマオイルの使用をすすめる人もいますが、
アロマオイルは水に溶けず、洗濯物に付着してシミになる可能性があるので、おすすめしません。
重曹とクエン酸を混ぜて使う方法について
私としてはおすすめしません。
なぜかというと、
- 重曹のアルカリ性とクエン酸の酸性が中和され、それぞれの汚れ落とし効果が弱くなる
- 『泡の力で汚れを落とす』という情報もあるが、発泡にできるのは汚れを浮かせる程度で、汚れを剥がすほどの力はない
ということで、あまり効果が期待できないからです。
洗濯ではないのですが、私もお風呂の床掃除に『重曹+クエン酸』を試したことがあります。
根気よく掃除をすれば汚れは落ちましたが、『すごく良く落ちる』というわけではありませんでした。
重曹とクエン酸は別々に使ったほうが良いですよ。
関連記事:お風呂(浴室)の床を重曹とクエン酸でピカピカに掃除した【やり方】
洗濯物の臭いを落とすその他の方法
重曹やクエン酸は『洗濯にも使える汚れ落としアイテム』として有名です。
しかし『どんな臭いや汚れも落とせる』というわけではありません。
重曹やクエン酸で臭いが落ちない場合は、
- 漂白剤を使う
- 熱を使って臭いの原因菌を殺菌する
という方法がおすすめです。
漂白剤を使う
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漂白剤はシミなどの汚れを白くする効果がありますが、臭い消し効果もあります。
40~50℃くらいのお湯に酸素系漂白剤を入れ、浸けおきしてから洗濯してください。
『塩素系漂白剤』は酸素系漂白剤より強力です。
でも、塩素系漂白剤を使うときは、
- 白物だけに使う(色物、柄物には使わない)
- 酸性の洗剤と混ぜない
ということに注意してください。
酸素系漂白剤も塩素系漂白剤も、使う前に
- 使い方
- 使用上の注意
- 使ってはいけない素材
などを確認してくださいね。
『熱』を利用して臭いを取る方法
臭いの原因が菌である可能性が高いときは、『熱』を利用する方法があります。
- 熱湯をかける
- 煮洗いする
- 50℃くらいの湯に30分~1時間ほど浸けおきしてから洗濯する
- 薄い生地は、半乾きの状態でアイロンをかける
といった方法を試してみてください。
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熱で臭い対策をするときは、
- 熱に弱い生地ではないかどうかを確認する
- アイロンを使うときは、生地に合った温度で使う
- やけどをしないようにする
といったことに注意してください。
カビっぽい臭いがするときは
洗濯物からカビっぽい臭いがするときは、まず洗濯槽のクリーニングをしてみてください。
洗濯槽がカビで汚れている可能性があるからです。
洗濯槽のクリーニングには、洗濯槽に合ったクリーナーを使ってください。
重曹を使うのはおすすめしません。
関連記事:重曹が洗濯機の故障原因に!正しい洗濯槽の掃除の仕方を解説!
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まとめ
重曹やクエン酸で洗濯物の臭いを落とす方法は
重曹を使う場合
- 40℃くらいのお湯に重曹を溶かし、洗濯物を入れて30分くらい浸けおきする
- 軽くすすぐ
- 洗濯機で普通に洗濯する
クエン酸を使う場合
- 洗濯機に水を入れ、クエン酸を溶かす
- 『洗い』と『脱水』を1回ずつする
- 洗濯機で普通に洗濯する
重曹やクエン酸を使うときには
- 生地が重曹やクエン酸で傷まないかどうか確認する
- 『適量』を使い、入れすぎないようにする
- クエン酸と塩素系洗剤を混ぜない
ということに注意してください。
重曹やクエン酸が臭い落としに使えるのは
- 菌のエサになる汚れを落とす
- 菌の繁殖を抑える
という効果があるからです。
ただし、重曹やクエン酸には落とせない臭いもあります。
そのときは、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤を使ってください。
臭いは、気が付いたら早めに対処したほうが楽に落とせます。
早めににおいを取り除いて、気持ちよくファッションを楽しんでくださいね。