電気ケトルやポットは便利ですが、
中のカルキ汚れが気になりますよね。
カルキ汚れは体に害はありませんが、ポットの中はやはりきれいにしておきたいものです。
はい、酢や重曹を電気ケトルや電気ポットの掃除に使うことはできます。
ただし、『適材適所』で使い分けることが大切です。
ということで今回は、電気ケトルやポットの掃除について
- 酢やクエン酸を使って電気ケトルやポットを洗浄する方法
- 電気ケトル・ポットの掃除での重曹の使い方
- 電気ケトルや電気ポットの汚れを防ぐ方法
についてチェックしていきます。
ぜひ読んでくださいね!
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電気ケトルや電気ポットの中は酢やクエン酸で掃除!
電気ケトルや電気ポットの内側を掃除するときは、
- 酢
- クエン酸
を使うのがおすすめです。
酢やクエン酸は酸性なので、アルカリ性のカルキ汚れに効果的なんですよ。
掃除をする前の準備
電気ケトルやポットの掃除をする前に、
- 内部の掃除に酢やクエン酸を使って良いかどうかを確認する
- 必要な物をそろえる
という準備が必要です。
酢やクエン酸を使って良いか確認する
まず、
取扱説明書を読んで、内部の洗浄に酢やクエン酸を使って良いかどうか、確認しましょう。
機種によっては、酢やクエン酸を使ってはいけないことがあります。
使ってはいけない機種に酢やクエン酸を使うと、傷めてしまう可能性があります。
無理に使わないでください。
酢やクエン酸を使った掃除に必要なもの
酢やクエン酸を使って掃除をするときには、
- 酢またはクエン酸
- 柔らかいスポンジ
- 手袋
を使います。
掃除をするときは、手荒れを防ぐために手袋をしましょう。
肌の弱い人は特に、手袋を着けるのを忘れないでくださいね。
酢で電気ケトルやポットの内部を掃除する方法
では、酢を使って洗浄掃除する方法を見ていきましょう。
酢の分量は、水1Lに対して酢100mlです。
酢を使った掃除の手順
電気ケトルやポットの内側の掃除に酢を使うときの手順は
- 電気ケトルやポットに酢を入れる
- 水を満杯量まで入れる
- 沸騰させ、1~2時間ほど保温する
- お湯を半分捨て、蓋をして振りすすぎをする
- ポットの中に残った汚れをスポンジでこすり落とす
- 水を入れて沸騰させる
- 沸騰が止まったらまた半分捨て、蓋をして振りすすぎをする
お湯を捨てるときに注ぎ口から出して捨てると、注ぎ口などもきれいにできます。
注ぎ口から酢入りのお湯を捨てたときは、すすぎのお湯も注ぎ口から捨ててください。
そうすれば、注ぎ口もきれいにすすげます。
なお、酢で掃除をすると、酢の匂いが残ってしまうことがあります。
匂いが気になるときは、匂いが気にならなくなるまですすぎを繰り返してください。
匂い残りを確実に防ぎたいときは、クエン酸を使うのがおすすめですよ。
酢を使って掃除をする時の注意
電気ケトルやポットの中を酢で掃除するときは、
- 穀物酢など、調味料が入っていない酢を使う
- 必ず酢を先に入れて、その後に水を入れる
ということを守ってください。
水を満杯量まで入れてから酢を入れると、満杯量を超えてしまい、沸騰したときにお湯が噴き出してしまう可能性があるからです。
『合計の量が満杯量を超えないようにする』ということを守ってくださいね。
クエン酸を使って内部の掃除をする方法
酢の代わりにクエン酸で掃除をすることもできます。
クエン酸の分量は、
水1Lに対して大さじ1杯です。
掃除の手順は
- ポットを満水にする
- 水1Lに対してクエン酸大さじ1杯を入れる
- 沸騰させ、1~2時間ほど保温する
- お湯を半分捨て、蓋をして振ってすすいでから捨てる
- ポットの中に汚れが残った場合は、触れるくらいまで冷めてからスポンジなどを使ってこすって落とし、よくすすぐ
- 新しい水を入れて沸騰させる
- 沸騰が止まったらまた半分捨て、振ってすすいでお湯を捨てる
1回で汚れが落ちないときは、この手順を何度か繰り返してください。
メモ
ポットのお湯に匂いが付いたときも、この方法で取ることができます。
レモン汁でも代用できる?
酢もクエン酸もないときは、レモン汁でも掃除できます。
- レモン1~2個分を絞って果汁を出す
- 茶こしなどで種や繊維を取り除く
という風にすれば、クエン酸や酢の代用にできます。
ただ、掃除のためにわざわざレモンを使うのはもったいないですよね。
要らないレモンがあったり、絞り汁だけが余ってしまったりしたときにやってみてください。
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洗浄剤を使うのもおすすめ
電気ケトルや電気ポットの掃除には、
- 電気ケトル洗浄中
- ポット洗浄中
などの、専用の洗浄剤を使うのもおすすめです。
ポンと入れて放置し、時間が経ったらすすげば終わりなので、手軽に掃除できます。
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洗浄剤を使うときは、
- 製品の説明をよく読み、ケトルやポットに合った洗浄剤を選ぶ
- 使い方や注意事項を守る
- 誰かが中のお湯を飲んでしまわないように、洗浄中であることをわかりやすいようにしておく
といったことに注意してください。
電気ポットやケトルの中の掃除に重曹は使える?
重曹は、電気ケトルやポットの内部の掃除には使わないでください。
重曹を入れて沸騰させると炭酸ガスが発生して内部の圧力が上がり、蒸気孔や注ぎ口などからお湯が噴き出す可能性があるので危険です。
そもそも重曹はカルキ汚れを落とすのには向いていません。
重曹はアルカリ性で、カルキ汚れもアルカリ性だからです。
酢やクエン酸と重曹を一緒に入れるのもNGです。
これも炭酸ガスが出て中の圧力が上がり、お湯が噴き出す危険性があります。
それに、重曹と酢やクエン酸を混ぜて使うのは
- 重曹と酢(クエン酸)を混ぜると互いに中和され、重曹のアルカリ性も酢の酸性も弱まってしまうので、汚れ落とし効果が弱くなる
- 重曹と酢(クエン酸)を混ぜて出る炭酸ガスや泡には、カルキ汚れを剥がす力はない
ということから、効果もあまり期待できません。
でも、重曹は外側の掃除に役に立ちます。
外側の掃除で重曹を使う方法については、のちほどお伝えします。
電気ポットの中を掃除するときに注意すること
電気ケトルや電気ポットの内側を掃除するときは、
- お湯を捨てたり振りすすぎをするときには、お湯でやけどしないようにする
- ポットを振るときに、落としたり周りにぶつけたりしないようにする
- 中をスポンジでこするときは、ある程度内側が冷めるまで待ってから柔らかいスポンジを使う
- クエン酸入りの水やお湯を長時間入れっぱなしにしない
ということに気をつけてください。
特にやけどや破損には要注意です。
ポットを振ってすすぎをするときは、
- 蓋がしっかり閉まっているかどうか
- 周りにぶつかる物がないかどうか
ということを確認してから振りましょう。
内側の汚れを落とすときには、必ず柔らかいスポンジを使ってください。
- 金属たわしなどの硬い物
- メラミンスポンジ
を使ってはいけません。
傷が付いてしまいます。
メラミンスポンジは感触が柔らかいので柔らかいと思いがちですが、意外と硬い素材でできています。
普通の柔らかいスポンジを使ってくださいね。
そして
酢やクエン酸入りのお湯を入れておいて良いのは、長くても2時間までです。
長時間入れっぱなしにすると内部が腐食することがあるので、『2時間以内』を守ってください。
関連記事:激落ちくんに毒性は本当?メラミンスポンジの正しい使い方と原理を解説
重曹で外側を掃除する方法
ここからは、電気ケトルやポット掃除のときの重曹の使い方について見ていきましょう。
重曹は電気ケトルやポットの外側の
- 手垢や皮脂
- 調理などで跳ねて付いた油などの汚れ
を落とすのにはとても役に立ちます。
ポットやケトルの外側を重曹で掃除する方法
用意するもの
重曹でポットやケトルの外側を掃除するときに使うものは
- 重曹(ぬるま湯100mlに対して小さじ1杯)
- 布巾など柔らかい布3枚
- 手袋
です。
重曹は水だと溶けにくく、溶け残ってしまうことがあります。
40℃前後のぬるま湯に入れて、よく混ぜて溶かしてください。
重曹も手荒れの原因になることがあるので、手袋をして掃除しましょう。
掃除の仕方
基本的な掃除の手順は
- 重曹水を布に染み込ませる
- 汚れた部分を拭く
- 水拭きする
- 乾拭きする
です。
汚れがこびりついているときは、重曹の研磨力を使う方法がおすすめです。
- 絞った布に、粉のままの重曹を少し付ける
- 汚れた部分を拭く
- 水拭きする
- 乾拭きする
という方法で掃除しましょう。
重曹水や重曹で拭くだけだと、水分が蒸発した後に重曹が白く残ってしまうことがあります。
しっかり水拭きと乾拭きをして、重曹を拭き取ってくださいね。
電気ケトルや電気ポットの外側を掃除するときの注意点
電気ケトルやポットの外側を掃除するときは、
- 必ずコンセントを抜いて掃除する
- 本体に直接水をかけたり丸洗いしたりしない(ショートや故障の原因になる)
- 電源コードの差し込み部分やポットの電源プレートなど、電気が通る部分にに重曹や水が付かないようにする
- アルミや銅など、アルカリ性に弱い素材でできた部分に重曹を触れさせない
ということに注意してください。
電気ケトルや電気ポットも立派な『電気機器』です。
感電やショートを防ぐためにも、電気が通る部分には水気が触れないようにしてください。
電源プレートなどが汚れてしまったときは、必ずコンセントを抜いて乾拭きしてください。
乾拭きでは汚れが落ちないときは
- コンセントを確実に抜く
- 水拭きする
- しっかり乾拭きする
- 完全に乾いてから使う
という方法で汚れを落としましょう。
アルミや銅などは、アルカリ性に触れると変色や変質を起こすことがあります。
重曹はアルカリ性なので、拭く場所の素材を確認してから使いましょう。
素材がわからないときは、『重曹で拭いて良いのはプラスチックの部分だけ』と覚えておくと確実ですよ。
内フタや上フタを掃除する方法
内フタや上フタは、基本的には
内フタ
⇒柔らかいスポンジを濡らし、絞ってから汚れを拭く
⇒凹凸のある部分は歯ブラシなどを使う
上フタ
⇒絞った柔らかい布巾で拭く
という方法で掃除できます。
パーツを外して掃除する場合は、取扱説明書の手順や方法に従ってくださいね。
電気ケトル・電気ポットをきれいに保つには
電気ケトルやポットをきれいにしておくためには、
- 定期的に掃除をする
- 汚れが付いていることに気がついたら早めに掃除をする
ということが大切です。
内側は月1回の掃除を
電気ケトルやポットの内側は、
月に1回くらいは酢やクエン酸を使って掃除をするのがおすすめです。
汚れを溜めないようにしておけば、掃除の手間も楽になりますよ。
忙しくて月1回もなかなかできない人も、2~3か月に1度は掃除するようにしましょう。
加えて、カルキ汚れに気がついたときにも、なるべく早く掃除してくださいね。
外側はこまめに拭いておく
ケトルやポットの外側の汚れは、
- 使うごと、もしくは1日に1回くらい、絞った布巾で拭く
- 汚れが目立ったら重曹を使って拭く
という風にすると、きれいな状態を保てます。
キッチンの片づけをするときに、ついでにケトルやポットを拭くのを習慣にすると良いですね。
しばらく使わないときの保管方法
電気ケトルやポットをしばらく使わないときは、
- お湯を捨てる
- スポンジなどで軽くこすって掃除をする
- よくすすいで、できる範囲で水分を拭き取る
- 中をよく乾かす
という手入れをして、空のままで保管してください。
きれいにして保管しておけば、また使うときにも軽くすすぐだけですぐ使い始められます。
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まとめ
電気ケトル、電気ポットの内部に付いたカルキ汚れは、
- 酢やクエン酸を入れた水を上限まで入れる
- 沸騰させる
- 1~2時間放置する
- お湯を半分捨て、振ってすすいでから捨てる
- 水だけを入れて沸騰させる
- 沸騰が止まったらまた半分お湯を捨て、振りすすぎをする
という方法できれいにできます。
月に1回くらいこの方法で内側をきれいにしておけば、カルキ汚れが溜まらずいつもきれいに使えます。
重曹は、ポットの内側の掃除には使えません。
炭酸ガスが発生してお湯が噴き出す可能性があります。
酢やクエン酸と重曹を混ぜるのもNGです。
重曹は外側をきれいにするときに使いましょう。
重曹を溶かしたぬるま湯を布に含ませて拭くと、皮脂汚れや油汚れをきれいに落とせます。
酢やクエン酸と重曹を上手に使い分けて、内側も外側もピカピカにしてくださいね!