家の中で、冬に特に寒くなる場所の一つが『お風呂場』です。
お風呂場が寒いと、浴槽のお湯が冷えやすくなるばかりでなく、ヒートショックも心配ですよね。
自宅のお風場呂は、ぜひとも寒さ対策をしておきたいものです。
お風呂場の寒さ対策のカギになるのは、やはり『窓』!
窓には、どんな対策をすると良いのでしょうか?
ということで、この記事では
浴室の窓の断熱対策におすすめの方法
について解説します。
簡単なDIYでできる対策が多いので、ぜひ読んで、トライしてみてくださいね!
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浴室の窓の寒さ対策におすすめの方法は?
浴室の寒さを改善するには、
窓に断熱対策をして、外の冷気が浴室に入るのを防ぐ
ということが大切です。
どんな方法があるかというと、
- 窓に断熱シートやプチプチシートを貼る
- プラダンや中空ポリカーボネート板などの板を窓枠にはめ込む
- 窓にシャワーカーテンをかける
- 二重窓にする
という方法です。
断熱シートやプチプチシートを貼る
窓ガラスに直接貼って断熱をする方法としては、
- 市販の断熱シートを貼る
- 梱包用のプチプチシートを貼る
という方法があります。
断熱シートやプチプチシートにも種類がありますが、効果が高い順に
- 厚手の断熱シート(両面がシート状になっていて、間にプチプチが挟まってるタイプのシート)
- 薄手の断熱シート
- よくある普通のプチプチシート
となります。
断熱シートを貼る時の注意点
窓ガラスに、断熱シートを貼る場合は、
- 窓ガラスの種類
- 断熱シートが対応するガラスの種類
をよく確認しましょう。
断熱シートは、すりガラスや曇りガラス、複層ガラスなどには貼れない製品が多いです。
また、複層ガラスや網入りガラスに断熱シートを貼ると、熱割れする可能性があります。
メモ
プチプチシートは元々ガラスに貼るための製品ではないので、どのガラスに貼れないかは不明です。
『ガラス板一枚の窓ガラスなら貼ってOK』
と考えておくのが、無難です。
プチプチシートを貼る時のコツ
プチプチシートを貼るときは、
- プチプチ面を窓側に向けて貼る
- はがしたときの両面テープの糊残りを防ぐために、テープを貼る部分に養生テープやメンディングテープを貼っておく
というのがコツです。
プチプチのある側を窓に向けて貼ったほうが良いのは、逆向きに貼るより、窓と室内の間の空気層を厚くできるからです。
プチプチシートを貼る場合の結露対策
プチプチ面を窓に向けて貼ると、
プチプチの隙間に結露が発生したり、その結露が元でカビが生えたりする可能性があります。
カビを防ぐために、
- 貼る前に、サッシや窓ガラスをていねいに掃除する
- アルコールや除菌シートなどで除菌をしてから貼る
ということをおすすめします。
貼り方についてはこちらの記事でも書いているので、併せて読んでくださいね。
参考記事:窓に貼る断熱シートとプチプチを比較!冷暖房に効果の違いはある?
窓にプラダンなどの板をはめ込む
窓の断熱対策には、
- プラダン(プラスチック製の段ボール)
- 中空ポリカーボネート板
- スタイロフォーム
などを、窓枠にはめ込むのも、効果的です。
これはとても手軽で、
- 窓枠のサイズに切る
- 切った断面に水が入りそうな場合は、耐水テープなどで断面を覆う
- 取り外ししやすいように、穴を開けてひもを通し、取っ手にする
というだけの簡単DIYでできます。
素材は、プラダンや中空ポリカーボネート板が、おすすめです。
洗えるので清潔を保てますし、カビも予防しやすいからです。
また、中空ポリカーボネート板なら透明なので、外からの光も取り入れられます。
なお、プラダンや中空ポリカーボネート版が薄くて心もとない場合は、両面テープなどで2枚を貼り合わせると良いですよ。
窓にシャワーカーテンをかける
窓にシャワーカーテンをかけるのも、良い断熱対策になります。
薄いカーテン一枚とはいえ、なかなか侮れない効果がありますよ!
カーテンをかけるなら、
窓の下まで覆えるように、丈を少し長めにするのがコツです。
プチプチシートなどと併用するのも効果的
カーテンの裏(カーテンと窓の間)に
- プチプチシート
- アルミシート
などを取り付けると、断熱効果はさらにアップします。
窓と室内の間の空気の層を増やせますからね。
ただし、突っ張り棒でカーテンを取り付ける場合には、
突っ張り棒の耐荷重を超えない範囲で、プチプチシートやアルミシートを追加する
ということに気をつけてください。
さらに冷気が入りにくくするには
カーテンで、さらに冷気を遮断するには、
カーテンの片方の端を、窓の上から下まで両面テープなどで貼ると良いです。
両端を貼ってしまうと窓が開かなくなるので、片側だけにしておいたほうが良いでしょう。
両面テープの糊残りが心配な場合は、両面テープを貼る部分に、下地として養生テープなどを貼っておくのがおすすめです。
窓に断熱ボードを設置する
もし浴室の窓に断熱ボードを置く場所があるなら、断熱ボードも使ってみましょう!
断熱ボードは、窓から冷気が降りてくるのを防いでくれます。
冷たい空気の流れを遮断してくれるので、窓からの冷気で体が冷えるのも改善できます。
なお、ざっと調べたところ、『浴室の窓用の断熱ボード』は、市販品には見当たりませんでした。
水濡れに弱そうな断熱ボード使う場合には、透明な梱包テープなどで防水対策をしておくと良いでしょう。
断熱ボードについては、こちらの記事で詳しく書いています。
参考記事:窓に貼る断熱ボードと断熱シートを比較!効果の違いとは?
二重窓にする
浴室の窓そのものを改造して二重窓にするのも、断熱対策としてはとても効果的です。
二重窓にする方法は、業者に頼んで本格的なリフォームをしなくても、
自分で簡易窓を取り付けられる、市販のキットも売っています。
自分で取り付ける場合は、正確に寸法を測ったり切ったりする必要があります。
でもリフォームよりはずっと安く二重窓を作れるので、DIYが得意な人はぜひ挑戦してみてください。
窓以外の浴室の寒さ対策
浴室の寒さ対策は、窓が一番重要です。
でも、浴室の冷えが発生する場所は、窓だけではありません。
- 換気扇
- 床
からも冷えは伝わってきます。
換気扇の寒さ対策
換気扇も、浴室を冷やしてしまうポイントです。
でも、さすがにふさぐわけにはいきませんよね。
なので、換気扇に関しては
- お風呂に入っている間は換気扇を止める
- 家族が立て続けにお風呂に入れるときは、最初の人が入ってから全員入り終わるまでの間だけ換気扇を止める
という方法がおすすめです。
換気扇は、浴室のカビを防ぐためには回しておいたほうが良いです。
でも、『入っている間は止めておく』というくらいなら、カビ予防には問題ありません。
メモ
家族全員が立て続けに入ると、
- 追い炊きの回数や時間の長さを減らせる
- シャワーで暖かいお湯が出るまでが早くなり、使う水の量を減らせる
ということから、水道代やガス代を節約する効果もあります。
お風呂はなるべく立て続けに入りましょう。
浴室マットを使う
浴室は、床も冷たいですよね。
床の冷たさ対策には、浴室用のマットを敷くのがおすすめです。
マットには、外から入って来る冷気を防ぐ役割はありません。
でも、足から伝わってくる冷たさを防げる分、体感温度が下がりにくくなります。
マットには、
- 滑りにくい
- 穴が開いていなくて髪の毛などが引っかかりにくい
- 使わないときは畳んでしまっておける
- クッション性がある
- 水はけが良く、カビが生えにくい
など、いろいろな機能の製品があります。
家族の状況やライフスタイルに合わせて、使いやすい製品を選んでくださいね。
お風呂場の寒さ対策をするメリット
お風呂場の寒さ対策をすると、
- 浴室の温度をなるべく保つことで、お湯が冷めるのが遅くなり、追い炊きの回数を減らしたり時間を短くしたりできる
- 追い炊きの回数や時間が減れば、ガス代が節約できる
- 『浴室が寒くて、ついシャワーを出しっぱなしにしてしまう』ということが減る
- シャワーの出しっぱなしが減れば、ガス代も水道代も節約できる
といったメリットがあります。
そして最も大切なメリットが
お風呂場の寒さ対策をすることで、ヒートショックのリスクを下げられる
ということです。
ヒートショックは冬の寒い浴室で起こりやすく、時には命に関わることもあります。
特に、高齢者や高血圧の人、心臓や血管の病気のある人は、注意が必要です。
少しでもリスクを下げて毎日を健康に過ごすためにも、ぜひ浴室の寒さ対策をしてくださいね!
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まとめ
お風呂場の寒さ対策には、
- 窓に断熱シートやプチプチシートを貼る
- 窓にプラダンなどで作ったパネルをはめ込む
- 窓にシャワーカーテンを付ける・シャワーカーテンにプチプチシートやアルミシートを追加する
- 断熱ボードを設置する
- DIYの簡易二重窓を設置する
- お風呂に入っている間は換気扇を止める
- 床にマットを敷く
と、できることはたくさんあります。
しかも、簡単にできる対策がほとんどです。
少し難しいのは、簡易二重窓を設置する方法くらいでしょう。
お風呂の寒さ対策をすると、
- ヒートショックのリスクを防げる
- ガスの使用量が減り、ガス代が減らせる
- シャワーで使うお湯の量が減り、シャワーのガス代と水道代が減らせる
といったメリットがあります。
ならば、やらない理由はないですよね。
もちろん、一度に全部やる必要はありません。
時間があるときに、できることから少しずつ実行してみてください。
そして、温かくて快適なバスタイムを楽しんでくださいね!