ガス器具を使う前に、必ず確認しておきたいのが『元栓の場所』。
でも、最近のガス器具は、元栓が見当たらないことも多くなりました。
また、オール電化の住宅から、初めてガス使用の住宅に引っ越した時など、元栓の場所がわからないこともあります。
そこで今回は、
- ガスの元栓はどこにあるのか
- ガスの元栓は必ず閉めたほうが良いのか
についてチェックしていきます。
それが、必ずしもそうとは言えないんです。
どんな元栓なら閉めなくて良いのかも解説するので、ぜひ読んでくださいね!
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ガスの元栓の設置場所はどこ?
ガスの元栓がある場所
ガスの元栓の場所は、基本的には
ガス器具の近くです。
実にシンプルですね(笑)
ガスの元栓を探すときは、ひとまずガス器具の近くをよく見てみてください。
ガスの元栓の形や大きさはいろいろですが、だいたいにおいて、このような形です。
家の中にあるガス器具の元栓
ではまず、家の中にあるガス器具の元栓について、チェックしていきましょう。
ここでは
- テーブルコンロ
- ビルトインコンロ
- 瞬間湯沸かし器
- ガスストーブ
- お風呂のバランス釜
の元栓をとり上げます。
テーブルコンロの元栓
テーブルコンロの周りを見てみてください。
黒いつまみが付いたガス栓があるはずです。
画像では、コンロの後ろ側にありますが、
キッチンの造りによっては、右か左の脇にあることもあります。
ビルトインコンロの元栓
ビルトインコンロの元栓は、
コンロが設置されている場所の下にあります。
キッチンの造りによってコンロの下は収納スペースになっていたり、前面に板が張ってあったりします。
でも、どちらの場合も、元栓はコンロの下です。
収納スペースになっている
⇒開けて奥のほうを見る
板が張ってある
⇒ネジを外したりして板を外し、奥のほうを見る
といった方法で、元栓を見つけられるはずです。
たとえば、これは筆者の家のビルトインコンロの下にある元栓は、収納スペースの中にあります。
ちょっとわかりにくい場所にありますし、これだと元栓の開け閉めも不便ですよね。
でも、
ビルトインコンロの元栓は、頻繁に開け閉めしない前提で作られています。
なので、使い終わるたびに元栓を閉めなくても大丈夫です。
瞬間湯沸かし器の元栓
瞬間湯沸かし器の元栓は、このように付いています。
画像では、湯沸かし器のすぐそばについていますね。
でも、湯沸かし器から少し離れたところに元栓がある場合もあります。
たとえば、『ガスコンロの所に2口の元栓があって、そこからガスホースを引いている』といった場合です。
湯沸かし器のすぐそばに見つからない時は、
湯沸かし器に繋がっているガスホースをたどって行くと、見つかりますよ。
ガスストーブの元栓
ガスストーブの元栓も、
- ガスストーブの横や裏にある
- ガスストーブの近くにないときは、繋がっているガスホースをたどって行くと見つかる
ということがほとんどです。
ただし、
壁や床に埋め込むタイプのコンセントガス栓などには、元栓がついていないものもあります。
元栓がなくてもガス漏れしないようにできているので、安全に使えますよ。
バランス釜の元栓
最近では見かけなくなってきていますが、お風呂で『バランス釜』を使っている家もありますよね。
バランス釜の元栓は、バランス釜の近くに付いています。
画像では、見えやすいところについていますが、
下のほうや、ちょっと奥まったところについている場合もあります。
バランス釜の周りをよく見てみてくださいね。
家の外にある元栓
『ガス器具』と言えば、家の中で使うイメージが強いですが、家の外にもガス器具はあります。
また、実はガスメーターにも、元栓が付いています。
ここからは、
- 給湯器
- ガスメーター
の元栓を見ていきましょう。
給湯器の元栓
給湯器の元栓は、屋外の給湯器のそばに付いています。
機種にもよりますが、給湯器には、
- ガスの元栓
- 給水元栓
- いくつかの水抜き栓
がついています。
ただし、
給湯器のガスの元栓や給水元栓、水抜き栓などは、いじらないでください。
給湯機の調子が悪い時は、自分で判断していじらず、メーカーやガス会社に連絡して見てもらってくださいね。
ガスメーターにも元栓が付いている
ガスメーターにも元栓が付いています。
この元栓は、言ってみれば『その家のガスの大元の元栓』です。
ガスメーターのところにある元栓も、開けたり閉めたりしてはいけません。
閉めてあるのを忘れてガス器具を使うと、ガスメーターがガス管の圧力が下がったのを感知して、ガスを遮断することがあります。
たしかに、長期出張や長い旅行に行くときは、気になりますよね。
でも、そういうときも自分で判断せず、ガス会社に相談してください。
元栓って必ず閉めた方が良いの?
『安全のために、ガス器具を使い終わったら、必ず元栓を閉める』
ということを、よく言われます。
たしかに、万が一のことを考えると、元栓は閉めた方が良いです。
ただし、それはあくまでも『基本的に』ということ。
実は、開けっ放しのほうが良い元栓もあるのです。
では、どの元栓は使い終わったら閉めて、どの元栓は開けっ放しが良いのか、チェックしていきましょう。
閉めた方が良い元栓、開けっ放しの方が良い元栓
『ガス器具を使い終わったら閉めたほうが良い元栓』と『開けっ放しで良い元栓』の判断の仕方は
屋内の、すぐ手が届く所にある元栓
⇒ガス器具を使い終わったら閉める
コンロ下の奥など、手の届きにくい所にある元栓
⇒開けっ放しでOK
屋外にある元栓
⇒いじってはいけない
と考えておいてください。
具体的には、
- テーブルコンロ
- ガスストーブ
- 瞬間湯沸かし器
- バランス釜
は、元栓がすぐ閉められるところにありますよね。
このようなガス器具は、使い終わったら元栓をきちんと閉めておきましょう。
それから、ビルトインコンロは、開けっ放しでOKです。
はい、そうです。
むしろ、普段は開けっ放しのほうが良いです。
ビルトインコンロや給湯器などには、『ねじ栓』というガス栓がよく使われています。
この『ねじ栓』は、頻繁に開け閉めするとグリス切れを起こして、場合によってはガス漏れしてしまう可能性もあります。
『普段は開けっ放しで』というのは、そういう理由からです。
そして
- 給湯器
- ガスメーターの所の元栓
は、いじってはいけない元栓です。
『すぐ見えて、手の届く場所にある元栓だけ閉めればOK』
と覚えておいてくださいね。
関連記事:ガスの元栓の閉め方と開け方を解説!今は閉め忘れても大丈夫?
関連記事:給湯器のガス元栓をこまめに閉めると使用量は減る?節約効果を確認
元栓が付いていないガス栓について
中には、元栓が付いていないガス栓もあります。
元栓が付いていないガス栓は、
- ガスの接続具を付けると栓が開く
- ガスの接続具を外すと栓が閉まる
という風に、自動的に栓が開閉します。
もちろん、元栓を手で開け閉めしなくても、ガス漏れしません。
わかります。
でも、自動的に開閉するガス栓は、『元栓を開けたままガス器具を外してしまった』といった間違いがないので、とても安全なんですよ!
ガス漏れを防ぐためには元栓以外もチェック!
『ガス器具を使い終わったら元栓を閉める』のは、ガス漏れを防ぐためです。
でも、ガス漏れは、『元栓が開いていた』という理由だけで起こるわけではありません。
- ガスホースが破れていた
- ガスホースが古くなったり、汚れが付きっぱなしになったりしていて劣化している
- ガスホースが緩んでいた
- ガス器具の故障
といったことも、ガス漏れの原因になります。
ですから、
- ガスホースに亀裂やゆるみがないか
- ガス器具に異常がないか
などを時々点検し、ガス器具の手入れもしてください。
ガス器具の手入れをしておくと、効率よくガスを使えるので、節約にもなりますよ!
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まとめ
ガスの元栓は、だいたいにおいて、
ガス器具の近くにあります。
設置してあるガス器具の裏や下を見たり、ガスホースをたどっていったりすると、元栓がありますよ。
元栓には、
- ガス器具を使わない時は閉めておいたほうが良いもの
- ガス器具を使わない時も、開けっ放しで良いもの
があります。
ビルトインコンロや給湯器など、すぐ手の届かない所にある元栓は、開けっ放しで大丈夫!
でも、ガスストーブやバランス釜、瞬間湯沸かし器など、すぐ手の届くところにある元栓は、使い終わったら閉めておきましょう。
そして、屋外にある
- 屋外の給湯器の元栓
- ガスメーターの所にある元栓
は、ガス会社から指示がない限り、いじってはいけません。
開けっ放しで良い元栓や、元栓なしのガス栓は、ガス漏れしないようにできています。
でも、ホースの破損やガス器具の故障などがあると、ガス漏れしてしまいかねません。
時々、点検や手入れをしてくださいね。