ガス暖房にかかるガス代を節約する方法の1つに、
『断熱カーテンを使って、部屋の熱を逃がしにくくする』
という方法があります。
『断熱カーテン』というと、厚手のカーテンを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、
断熱性能があるレースカーテンもあります。
そう思うのも、無理ありません。
でも、レースカーテンと言えど、あなどれないんですよ!
いろいろなメーカーが技術を駆使して、断熱性能のあるレースカーテンを開発しているんです。
ということで、この記事では
- 断熱レースカーテンはどのくらい効果があるのか
- 断熱レースカーテンの気になるポイント
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
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断熱レースカーテンって本当に効果あるの?
断熱レースカーテンでなぜ暖房のガス代節約ができる?
断熱レースカーテンで、なぜ暖房の費用を節約できるかというと、
窓や玄関に掛ける
⇒窓や玄関の部分で部屋の暖かい空気が冷えてしまうのを防ぐ
間仕切りとして使う
⇒部屋を区切ることで暖房する範囲を小さくできる
階段の出入り口などに掛ける
⇒上の階の冷気が降りてくるのを防ぎ、下の階の暖気が上の階に行ってしまうのを防ぐ
という効果があり、暖房効率を良くすることができるからです。
暖房効率が良くなれば、暖房にかかる費用も少なくて済みます。
もちろんガス暖房に限らず、エアコンや灯油を使う暖房の費用も節約できますよ!
断熱レースカーテンはなぜ断熱効果があるのか
断熱レースカーテンは、普通のレースカーテンとは違う、特殊な製法で作っています。
たとえば、
- 高密度に織った生地と遮像効果のある生地を重ねる
- 糸状にしたアルミ蒸着フィルムを生地に織り込む
- 繊維に特殊な金属酸化物を含ませる
- 特殊な糸を使って蓄熱性を持たせる
といった製法です。
布の生地は、密度が高いほうが空気を多く含むことができ、断熱効果が高くなります。
また、アルミは保温シートなどにも使われますよね。
そういった保温性のある素材を使ったり、保温性のある構造にしたりすることで、断熱性を持ったカーテンを作ることができるのです。
これが、レースカーテンに断熱力を持たせる仕組みです。
断熱レースカーテンはどのくらい効果がある?
実際のところ、断熱レースカーテンにはどのくらいの効果があるのでしょうか?
具体的な製品の試験結果を見てみましょう。
断熱レースカーテンにはいろいろな製品がありますが、今回は
『エコファイン』
の試験結果を取り上げます。
試験は、熱源で60分間ブラックパネルを温め、
- 熱源とブラックパネルの間に何もない状態
- 熱源とブラックパネルの間に普通のミラーレースカーテンを設置した場合
- 熱源とブラックパネルの間に『エコファイン』を設置した場合
の3通りでブラックパネルの温度差を比べる、という方法で行われました。
その結果、
熱源とブラックパネルの間に何もない状態
⇒約37℃
熱源とブラックパネルの間に普通のミラーレースカーテンを設置した場合
⇒約28℃
熱源とブラックパネルの間に『エコファイン』を設置した場合
⇒約20℃
という結果でした。
普通のミラーレースカーテンでも断熱はできますが、やはり断熱レースカーテンの威力はすごいですね!
実際にどれくらい熱気や冷気を遮れるかは、設置する場所の環境、設置の仕方などにもよります。
でも、実験でこれだけの差が出るのですから、効果があることは確かですね。
また、熱を遮ることができるということは、冷気も遮ることができます。
さらに、『エコファイン』の場合、商品情報によると
断熱効果率
⇒47.3%
保温効果率
⇒46.3%
という効果率で、普通のミラーレースカーテンの2倍!
なお、これはあくまでも一例で、効果のほどは製品にもよります。
断熱レースカーテンのおすすめの使い方
断熱レースカーテンのおすすめの使い方をいくつか紹介しましょう。
窓に使う
まずは、基本『窓に使う』という方法です。
窓に断熱レースカーテンを掛けておけば、
- 断熱のドレープカーテン(厚手のカーテン)と併用すると、さらに冷暖房効率が上がる
- 日中のドレープカーテンを開けておく時間帯にも、室内の保温ができる
というメリットがあります。
玄関や勝手口などに使う
カーテンを掛けると良いのは、窓だけではありません。
- 玄関や勝手口
- 玄関の小窓
などに使うと、室内の快適な温度の空気を逃がしにくくなります。
参考記事:窓に断熱カーテンは効果なし?断熱効果と省エネ節約効果の真相
参考記事:【ガス代節約】玄関のドアに断熱カーテンを設置する断熱効果を解説
間仕切りなど、室内に使う
部屋の間仕切りや、階段の出入り口などにも、断熱カーテンはおすすめです。
- 暖房する範囲を小さくする
- 上の階と下の階の間で冷気や暖気が行き来するのを防ぐ
といった効果があり、冷暖房の効率を上げられます。
レースではない断熱カーテンやアコーディオンカーテンのほうが合う場所もありますが、
室内なので、明るく、軽い感じのカーテンにしたい!
というときは、断熱レースカーテンがおすすめですよ。
参考記事:【ガス代節約】間仕切りに断熱カーテンを設置する断熱効果を解説
断熱レースカーテンの気になるポイント!
ここからは、断熱レースカーテンを検討するにあたって気になるポイント、
- 部屋が暗くならないかどうか
- 価格はどのくらいなのか
について解説します。
断熱レースカーテンって暗くないの?
その心配はいりません。
黒い糸やアルミを練り込んだ糸を使った製品でも、外からの光を通すくらいの作りになっています。
ですから、日中にカーテンを閉めておいても、部屋が薄暗くなることはありません。
たとえば、実験結果で挙げた『エコファイン』。
この『エコファイン』がどのくらい光を通すか、このページの画像を参考にしてくださいね。
参考 省エネ!断熱&保温効果が抜群のレースカーテン ファインプレーン
ただし、断熱レースカーテンを閉めている場合、
ミラーレースではないレースカーテンや普通のミラーレースカーテンよりは、外の景色が見えにくい可能性があります。
断熱レースカーテンの価格はどのくらい?
コストは気になりますよね。
確かに、断熱レースカーテンは、普通のレースカーテンよりは高いです。
良い機能がある製品は、それなりに値段は上がってしまいます。
また、カーテンのサイズが大きくなるほど、普通のレースカーテンとの差も大きくなります。
一例として、『びっくりカーテン』というカーテン専門店の通常価格で比べてみましょう。
一番小さいサイズと一番大きいサイズで比べてみると、下の表になります。
シンプルなミラーレースカーテン(非断熱) | 断熱レースカーテン | |
製品名 | ネア・ホワイト | エコファイン(ファインプレーン) |
~119cm×100cmの価格 | 1,650円 | 2,750円 |
~259cm×300cmの価格 | 7,260円 | 13,860円 |
参考 びっくりカーテン ※価格は2021年4月9日現在
と、このくらいの差があります。
この差を大きいと感じるか、『快適に過ごせて冷暖房費も減らせるなら、この価格に見合う』と感じるかは、人それぞれです。
断熱カーテンにする場合、どうしてもコストはかかります。
なので、無理に全てのレースカーテンを断熱にしなくても
- もっと安い断熱レースカーテンを選ぶ
- 北側の窓や西日の当たる窓だけ断熱レースカーテンにするなど、断熱レースカーテンを使うポイントを絞る
といった方法もあります。
あなたに合った方法やカーテンを選んで、無理なく冷暖房費の節約を目指してください。
ただし、なるべく安い製品を探すときは、断熱率など製品の性能を必ず確認してくださいね!
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まとめ
断熱レースカーテンは、
- 高密度に織った生地と遮像効果のある生地を重ねる
- 生地にアルミ蒸着フィルムを織り込む
- 特殊な金属酸化物を含ませた繊維を使う
- 蓄熱性を持たせた特殊な糸を使う
などの製法で作られています。
そのため、レースカーテンであっても、
- 外の光を室内に取り入れることができる
- 室内の暖気や冷気を逃がしにくくする
という、レースカーテンと断熱カーテンの良いとこ取りができるのです。
どのくらいの断熱効果があるかは、製品や使う場所の状況などによって違います。
でも、普通のレースカーテンよりずっと、断熱効果があります。
断熱レースカーテンは、窓だけでなく、玄関や階段の出入り口などにも使えます。
ぜひ上手に使って冷暖房の効率を良くし、快適でお財布にも優しい生活を手に入れてくださいね!