毎日のように使う『ガスコンロ』。
古くなったり、ガスの種類が変わったりしたら、買い替えが必要です。
安く手に入ったら、おトクですものね。
でも、
中古のガスコンロって、大丈夫なのでしょうか?
ガス漏れや事故などの危険性はないのでしょうか。
ということで、この記事ではプロパンガスのコンロについて、
- 中古のガスコンロを買って使っても大丈夫なのかどうか
- 中古で買ったり売ったりする場合の注意点
について、チェックしていきます。
ガスコンロの買い替えを考えているなら、ぜひ読んでください!
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ガスコンロは中古より新品を買うほうが確実!
中古のガスコンロは買わないほうが良い
結論から言うと、
ガスコンロを買うなら、新品での購入がおすすめです。
その理由は
- 中古のコンロは、安全性が確実とは言えない
- もし買ってすぐ不具合が出たら、修理や買い直しのために、かえって出費がかさんでしまう可能性がある
- 新品だと、最新の安全装置が付いている可能性もあり、より安全に使える
ということです。
ガスコンロは、日常的に使う身近なものですが、『火器』であることに変わりはありません。
ですから、安全性を最優先にする必要があるのです。
万が一、火災やガス漏れなどの事故になったら、『安物買いの銭失い』どころでは済まないです。
となれば、やはり新品のガスコンロを買うのが、最も確実です。
買ってすぐ壊れる心配も少ないですし、万が一壊れても、保証があれば修理しやすいです。
何より、安全に長く使えますからね。
中古のコンロにはどんな危険性がある?
中古のコンロだと、安全性や機能にどんな問題があるのでしょうか。
それは
- 不具合の有無や程度がわかりにくい
- リコール製品であることに気づきにくい
- 消耗部品が劣化していることがある
- 前の持ち主がどんな使い方をしていたかわからない
- メーカー保証がない
- 取扱説明書や付属品がないことがある
といったことです。
そうなんです。
では、詳しくチェックしていきましょう。
不具合の有無がわからない
中古のガスコンロの一番のネックは、
- 不具合の有無
- どのくらいの程度の不具合か
といったことがわかりにくいことです。
ネットオークションやフリマサイトで出品されている場合、出品者も素人のことが多いです。
また、リサイクルショップであっても、ガス器具の専門知識がある店員がいる可能性は低いでしょう。
となれば、見た目でわからない、内部の不具合を的確に把握することは、とても難しいです。
『問題なく使えます』と書かれていても、素人にはわからない不具合がある可能性もあります。
また、仮に不具合について書いてあったとしても、それがどれだけ使用に影響するのか、素人にはわかりにくいですよね。
リコール製品と気づかずに使ってしまう可能性がある
もし売る人がリコール製品と気づかずに売り、買う人も気づかなかったら、欠陥のある製品を使ってしまうことになります。
個人売買だと、リコール製品と知らずに売っているかもしれません。
これは危ないですよね。
リコール製品は、『そのまま使い続けると危ない』ということからリコールをするわけですから。
消耗部品が劣化していることがある
ガスコンロにも、使っている間に消耗する部品があります。
たとえば、
- 安全装置のパーツ
- ガスを感知する部分
- バーナー
- スイッチ類
などです。
とくに、安全装置部分のパーツは、使う間に熱によって劣化し、機能が落ちていきます。
もっとも、もし安全装置が機能しなくなっても、ガスが止まるので、ガス漏れの心配はありません。
ただ、コンロとして使えなくなってしまいますよね。
そのため、壊れる前に交換する必要があります。
でも、素人には部品の劣化具合や交換すべきかどうかは、なかなかわかりません。
『素人が大丈夫だと思って使っていても、プロの目で見たら交換しないと危ない』なんてことも、あるんですよ。
前の人がどんな使い方をしていたかわからない
中古品は、
前に使っていた人がどんな使い方をしていたか、わかりません。
これも危険性が上がるポイントです。
なぜかというと、
前に使っていた人の使い方が悪いと、不具合も多くなりやすいからです。
ガスコンロの部品の劣化具合は、使う時間の長さだけで決まるものではありません。
使い方が荒いと、劣化しやすくなります。
そして、先にも書いたように、内部の劣化はなかなかわからないのです。
メーカー保証がない
中古のガスコンロだと、メーカーの保証期間が終わっていることが多いです。
修理が必要になっても、保証が使えません。
リサイクルショップなどで保証を付けている場合もありますが、期間が短いこともあります。
取扱説明書や付属品がないことがある
中古のガスコンロには、取扱説明書や付属品がないこともあります。
取扱説明書はメーカーのサイトからダウンロードできることが多いですが、必要な付属部品がなければ、取り寄せなければなりません。
その分の手間と費用が掛かってしまいます。
また、よくわからずに間違った付属部品を買ってしまったら、さらにお金と時間がかかってしまいます。
買ってすぐ壊れたら、かえって費用がかかる
もし、中古で買ったガスコンロがすぐ壊れてしまったら、
修理、もしくは買い替えのために、さらに出費が必要になってしまいます。
修理に出すと、修理内容によりますが、
費用が5,000~20,000円くらいかかります
買い替える場合は、15,000円くらいかかりますよね。
それだったら、初めから新品のコンロを買ったほうがおトクです。
中古のガスコンロは、ガス漏れの心配がある?
ガスコンロを使うときに一番心配なのが『ガス漏れ』ですよね。
中古だからといって、必ずしもガス漏れの可能性があるとは言えません。
安全装置も付いていますし、万が一安全装置が働かなくなったら、ガスが止まるようになっていますから。
きちんと点検をしてもらって正しく使えば、ガス漏れは防げます。
ただし、だからといって『中古でも大丈夫』というわけではありません。
どんな不具合があるかわからないのが、『中古品』だからです。
ガスコンロを新品で買うメリット
ガスコンロを新品で買うメリットは、なんといっても
『確実に安全で長く使えて、メーカーの保証もある』
ということです。
当然のことですが、これは火を扱う器具としては一番重要なことですね。
新品のガスコンロでも、安いものなら15,000円くらいで買えます。
ガスコンロは、毎日の生活の中で使うものですから、
安全性最優先で新品を買うのは、決して高いコストではないですよ。
中古でガスコンロを買うときの注意点
ということもあるでしょう。
では、そんな場合はどういう買い方をしたら良いのでしょうか。
ここからは、ガスコンロを中古で買う場合の注意点をチェックしていきましょう。
プロパンガス用か都市ガス用かを必ず確認!
これは中古でも新品でも同じですが、ガスコンロを買う前には、
- 家で使っているガスがプロパンガスか都市ガスか
- ガスコンロが対応しているガスの種類
を、必ず確認して下さい。
ガスコンロとガスの種類が合わないと、不完全燃焼などが起きて、危険です。
使っているガスの種類の確認の仕方
家で使っているガスの見分け方は、とても簡単です。
- 家の敷地内にガスボンベやバルクタンクなどがあり、ガス漏れ警報器が床に近いほうにあるなら、プロパンガス
- ガス漏れ警報器が天井に近いほうにあり、ガスボンベがなく、配管が地面から出ているなら、都市ガス
- ガスメーターや、今現在使っているガス器具のラベルでも、確認できる
プロパンガスのバルクタンクが地下に埋設されている場合は、ガスボンベが見えないので、一見すると都市ガスに見えてしまうかもしれません。
ガスボンベが見当たらない場合は、室内にあるガス漏れ警報器の位置も確認してくださいね。
メモ
都市ガスの場合は、都市ガスの種類も確認が必要です。
『12A』『13A』といった都市ガスの種類は、ガスメーターでも確認できます。
ガスコンロが対応するガスの見分け方
ガスコンロがどのガスに対応しているかは、ガスコンロに貼ってあるラベルに書いてあります。
『プロパンガス用』『都市ガス用』などと書いてあるので、必ず確認して下さい。
なお、中古のガスコンロで
- ラベルが汚れていて、ガスの種類が確認できない
- ラベルがはがれている、貼っていない
- 商品説明で確認できない
- 販売元や出品者に問い合わせても返事がない・あいまいな回答が返ってきた
という場合は、その製品を買うのはやめましょう。
プロパンガスと都市ガスでのガスコンロの違いや、見分け方などは、こちらの記事で解説しています。
関連記事:ガスコンロの都市ガス用とプロパン用の違いを解説!両用できる?
あわせて読んでください。
中古のガスコンロをどこで買う?
中古のガスコンロは、『どこで買っても同じ』というわけではありません。
リサイクルショップの店舗などで買うほうが良いです。
逆にやめたほうが良いのは、店を通さない、個人での売買です。
店舗やしっかりした業者から買おう!
より安全なもの、品質の良いものを買うなら
- リサイクルショップなどの店舗
- 楽天などのしっかりした業者
で買うのがおすすめです。
リサイクルショップだと、お店のである程度の点検やメンテナンスをしてから売っています。
また、お店によっては、お店の保証もついていることがあります。
といっても、リサイクルショップはあくまでもリサイクルショップです。
メーカーやガス会社のような専門的なメンテナンスや点検でないことは、了解しておきましょう。
また、万が一使えなかった場合に返品や返金ができるかどうかも、確認しておくことをおすすめします。
個人売買はやめておこう!
中古のプロパンガスコンロを買う時に避けたほうが良い買い方は
- 個人での売買
- オークションサイトやフリマサイトなどで買う
その理由は、
『詳しい状態がわからないから』
これに尽きます。
しっかり手入れしてあるとしても、内部の状態までは、素人にはまず把握できません。
とくに、ネットオークションやフリマサイトでは、商品は画像と説明書きだけで判断することになります。
説明書きも、出品者の判断や主観によるものです。
出品者も気が付かない不具合が、あったりするかもしれません。
実際、オークションサイトやフリマサイトで購入して、すぐ修理が必要になってしまったケースもあるんですよ。
また、人によっては売りたいがために、悪いことを隠して出品する人もいます。
そういったリスクを避けるためにも、また、ガスコンロを安全に使うためにも、
個人売買やオークションサイト、フリマサイトなどでの購入はやめておきましょう。
中古のガスコンロの選び方
中古のガスコンロを買うなら、
- 使用年数が短い
- 値段が少し高くても、できるだけ未使用に近い
- きれいに使われていて、状態が良い
- 安くても10,000円以上の価格である
- できれば、リサイクルショップなどの保証がある
といったものを選びましょう。
そう思うのも無理ないですね。
でも安いものは、やはりそれなりに長く使ったものや、状態の良くないものです。
できるだけ良い状態のものを手に入れるためにも、少し高くても、良いものを選びましょう。
そのほうが長く使えます。
逆に、買わないほうが良いコンロは
- 使用年数がわからない
- 5年以上使われている
- 安い
- 状態が悪い
といったものです。
ネットオークションなどでは1,000円からの安いコンロもありますが、やめておいたほうがよいです。
中古のガスコンロを買ったら
中古のガスコンロを買ったら、
ガスの販売店や工務店などに依頼して、必ずガスコンロの点検と設置をしてもらってください。
特に、点検は必須です。
ガスコンロのガスホースは、一般人でも付けることができます。
でも、ガス器具によっては、資格のある人しか設置できないものもあります。
そのようなガス器具を無資格の人が設置すると、ガス漏れなどの事故が起こる可能性があるのです。
何より、プロに点検や設置をしてもらったほうが、安心ですよね。
安全に使うためにも、中古のガスコンロを買ったら、専門の人に点検してもらってくださいね。
中古のガスコンロを売りたい!そんな時は…
中古ガスコンロのおすすめの売り方
中古のガスコンロを売るなら、
- リサイクルショップへの持ち込み
- 宅配などの買い取り業者に買い取ってもらう
など、リサイクルやリユースの業者に買い取ってもらうのが、おすすめです。
個人で売るよりは、受取金額は少なくなります。
また、状態によっては、買い取ってもらえないこともあります。
でも、業者である程度の点検などをしてもらえます。
買い方のところでも書きましたが、
オークションサイトやフリマサイトなどで売るのは、おすすめできません。
ガスコンロの状態を、責任を持って正確に判断することができないからです。
安心して売ることができるのは、『完全に未使用』『未開封』といった場合くらいでしょう。
購入者の安全のためにも、ぜひ業者で買い取ってもらってくださいね。
ガスコンロを売るときに気を付けること
ガスコンロを売るときには、いくつか注意点があります。
取り外しの時には、安全確認を
ガスコンロを取り外す時は
- 必ずガスの元栓を閉める
- 周りに引火するものや、火のついたものがないか確認する
この2つを絶対に忘れないでください。
外したばかりのガスコンロやガスホースは、中にガスが残っています。
火災や爆発を防ぐために、
- ガスコンロを外す前に、確実に元栓を閉める
- 周りに引火するものがないかを確認する
- ホースを外し、ホースやコンロの中のガスを完全に抜く
という手順を、必ず守ってくださいね。
きれいにしてから買取に出す
ガスコンロは、汚れていると買い取ってもらえないこともあります。
できる限りきれいにしてから買取に出しましょう。
グリルの中や壁側、裏側などもよくチェックして、丁寧に掃除してください。
付属品も一緒に買取に出す
ガスコンロには、取扱説明書や専用のトレーなどが付いています。
そういった付属品も、一緒に買取に出しましょう。
買い取り額が上がる可能性があります。
また、未使用のものは、未開封の状態にしておくと、これも買い取り額が上がります。
開封してしまうと『中古』扱いになってしまうので、開封していないものはそのまま買取に出すと良いですよ。
買い取ってもらえないこともある
中古のガスコンロを買取に出しても、買い取ってもらえないこともあります。
どんなものだと買い取ってもらえないかというと、たとえば
- 使用年数が長いもの
- 汚れや傷みが多いもの
- 2008年10月以前に買ったもの
といったものです。
買い取る側も『売れないものは買い取れない』のが基本です。
買い取ってもらえない場合は、仕方ないですよね。
『2008年10月以前に買ったもの』がなぜ引き取ってもらえないかというと、
2008年10月以前に売られたガスコンロには、安全センサーが付いていないものが多く、今は販売できないからです。
2008年10月に、すべてのガスコンロに安全センサーを付けることが、法律で義務付けられました。
そのため、2008年10月以前に買ったコンロは、完全に未使用でも買い取ってもらえないのです。
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まとめ
安くても15,000円、ものによっては数万円するガスコンロ。
買うならなるべく安く買いたい!という気持ちは、わかります。
でもやはり、ガスコンロは新品が最も安全。
中古で買うのは、おすすめしません。
『確実に安心して長く使える』という点では、新品に勝るものはないからです。
ガスコンロは、身近なものではありますが『火器』でもあります。
安全を第一に考えて、必要なコストはきちんとかけてくださいね。
どうしても中古で買いたいときは、リサイクルショップなど、しっかりしたお店で買いましょう。
ネットのオークションやフリマサイトなど、個人売買でガスコンロを買えば、たしかに安く買えます。
でも、どんな不具合があるかわかりません。
個人売買で中古を買うのはやめておきましょう。
もし、中古で購入したら、必ずガス屋さんや工務店などに点検と設置をしてもらって使ってください。