ガスの安全を守るために大切な器具の1つが、ガスの元栓。
『ガス器具を使い終わったら、元栓を閉める』
というのは、基本ですよね。
はい、確認しておきましょう。
それに、
- 元栓が見当たらない
- 出かけてから、元栓を閉め忘れたかもしれないと気が付いた
なんてこともありますよね。
元栓が見当たらない時にどうしたら良いかや、閉め忘れても大丈夫かどうかも、知っておきたいものです。
ということで、この記事では、
- ガスの元栓の閉め方と開け方
- ガスの元栓を閉め忘れてしまっても大丈夫かどうか
について解説します。
ぜひ最後まで読んでくださいね!
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ガスの元栓の閉め方と開け方は?
まず、ガスの元栓の『閉め方』『開け方』を解説していきます。
ガスの元栓の閉め方と開け方
ガス栓を閉める時は、ガス栓の所についている黒いつまみを
時計回りの方向に止まるまで回し、ガス管と直角にします。
豆知識
押しながら回すタイプもあります。
開ける時は、黒いつまみを下に押しながら、反時計回りに押します。
これも止まるまで回して、つまみがガス管と平行になるようにしてください。
大切なことは、
- 閉める時は、完全に閉める
- 開ける時は、全開にする
ということ。
閉める時も開ける時も、止まるまで回せば、完全に開閉できます。
節約したいからと言って半開で使うのは、NGですよ!
元栓がないタイプのガス栓や見つけにくい元栓の場合
ガスの元栓を閉めようと思ったら、元栓が見つからない!
ということもありますよね。
最近は、
- 元栓がついていないタイプのガス栓を使っている
- 元栓が、ガスコンロの下など、開け閉めしにくい所に入っている
ということも、よくあります。
こういった場合は、元栓を開け閉めしなくてOKです。
ガス漏れしないようにできているので、心配も要りませんよ。
ガスの元栓閉め忘れた!大丈夫?
ガスの元栓を閉め忘れたらガス漏れする?
元栓を閉め忘れても、それだけでガス漏れをすることは、まずありません。
ガスの元栓は、ガス漏れしないように作られています。
また、ガスメーターに安全装置が付いているので、大きい地震や大量にガスが流れたりした場合には、ガスが自動的に止まります。
ただし、万が一のことを考えると、元栓を閉めることは大切です。
出かけてから元栓の閉め忘れに気が付いて、焦った!なんてことにならないためにも、
- ガス器具を使い終わったら、火が消えていることを確認し、元栓を閉める
- 出かける前や寝る前にも、消火していることと、ガスの元栓が閉まっていることを確認する
ということを習慣にしてください!
メモ
逆に、『元栓が閉まっているか心配で、何度も何度も確認してしまう』という場合は、
閉まっているのを確認したら、スマホなどで撮影しておくことをおすすめします。
そうすれば、『確認した』ということを確かめられますからね。
ガス漏れ防止のために
先ほど、『元栓を閉め忘れても、それだけでガス漏れすることはまずない』と書きましたが、
『元栓を閉めていれば100%ガス漏れしない』というわけではありません。
たとえば
- ガスホースが緩んでいる
- ガスホースに亀裂や破損、腐食などがある
- ガス器具が故障している
- ガスの種類と、ガス器具やガスホースの適合ガス種が合っていない
という場合には、ガス漏れする可能性があります。
ですから、
- ガスホースは、ガスの種類、ガス器具の種類に合ったものを使う
- 時々、ガスホースにゆるみや破損がないか点検する
- ガス器具の点検や手入れをする
ということも、時々はしてください。
また、ガス器具に異常がある場合は、使わずに、すぐにガス会社に連絡してくださいね。
関連記事:プロパンガスと都市ガスのガスホースの違いとは?接続口や接続方法を解説
そもそも元栓がついていない場合
元栓がないタイプのガス栓の場合は、元栓は開け閉めしなくて大丈夫です。
(というか、開け閉めしようがないですよね。)
『元栓のないガス栓』というのは、こういったガス栓です。
左の『ヒューズ付きガス栓』は、ガス栓そのものに安全装置が付いています。
また、右側のガス栓は、
- 接続器具を差し込むと、ガス栓が自動的に開く
- 接続器具を外すと、自動的にガス栓が閉まる
という仕組みです。
万が一、接続器具が外れても、ガス漏れが起きることはありません。
ただし、あくまでもガス栓の安全装置です。
ガスホースの破損やガス器具の故障などによるガス漏れは、防ぐことはできません。
ガス栓が安全でも、ホースやガス器具は、時々チェックしてください。
普段は開け閉めしない前提の元栓もある
普通の元栓だと、
『ガスを使う前に元栓を開け、使い終わったら閉める』
という使い方をします。
でも、『毎回開け閉めしない』ことを前提に作られている元栓もあります。
それは『ねじ栓』というタイプの元栓。
『ねじ栓』は、ビルトインコンロや風呂釜など、頻繁に動かすことができないガス器具に使われます。
このねじ栓は、頻繁に開け閉めしない方が良いです。
なぜかというと、ねじ栓の場合、
使うたびに開け閉めすると、グリス切れを起こしてしまい、ガス栓本体からガス漏れする可能性が出てくるからです。
大丈夫です。
ねじ栓に使うガスホースは
- 頑丈にできている
- ホースを工具でがっちり固定するので、外れることもまずない
ということから、普通のガスホース以上にガス漏れしにくくできています。
ですから、毎日毎回元栓を開け閉めしなくても大丈夫なのです。
ただしこれも、長期の留守などの場合は、元栓を閉めておいた方が良いでしょう。
元栓を開けっぱなしだとガスが無駄になる?
いえいえ、元栓を開けっぱなしにしても、ガスが無駄になることはありません。
ガス器具を使わない限り、ガスを消費することはないからです。
もし、ガス器具を使ってないのにメーターが回るとすれば、それはガス漏れです。
万が一
- ガス器具をほとんど使っていないのに、ガス代が高い
- 先月とガスの使い方が変わらないのに、急にガス代が上がった
という時は、ガス漏れの可能性があります。
必ずガス会社に連絡して、確認してください。
関連記事:給湯器のガス元栓をこまめに閉めると使用量は減る?節約効果を確認
古いガス栓は交換を!
古い建物だと、ガス栓も古いまま、ということがあります。
ガス栓が古そうな場合は、
ガス会社に連絡してチェックしてもらい、必要に応じて交換してもらってください。
というのも、古いガス栓の場合は、
- 安全装置が付いていない
- ガス栓の状態によっては、ガス漏れを防ぎにくい
ということもあるからです。
そして、使い続ける場合は、ガス器具を使い終わったら、きちんと元栓を閉めましょう。
『古いガス栓』とはどんなガス栓かというと、こういったタイプのものです。
こういったタイプではなくても、
- なんとなく古そう
- 動きが悪いのが気になる
といった場合には、ガス会社に相談してください。
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まとめ
ガスの元栓は
- 閉める時は、つまみを時計回りに回す
- 開ける時は、つまみを下に押しながら、反時計回りに回す
という方法で、簡単に開け閉めできます。
ただし、現在では
- 元栓を開け閉めする必要がないガス栓
- 頻繁には開け閉めしないほうが良い元栓
もあります。
ビルトインコンロや風呂釜などのガス栓は、『頻繁に開け閉めしない方が良いガス栓』です。
ただ、何か月にもわたる出張や旅行など、長期に留守にする時などは、やはり気掛かりですよね。
そういう時は、ガス会社に相談してください。
最近のガスの元栓は、安全性能も高まり、ガス漏れを起こすことも少なくなっています。
でも、いくら元栓を閉めていても、ホースやガス器具に破損や故障があれば、ガス漏れすることはあります。
時々でいいので、ホースやガス器具の点検をしてくださいね。