広告 カセットコンロとカセットボンベ ガス器具 プロパンガスの違い

カセットボンベとプロパンガスの成分の違いや種類をチェック

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家庭で使う『ボンベに入ったガス』には、

  • ガス会社から供給されるプロパンガスや都市ガス
  • カセットコンロで使うカセットガス

があります。

 

ボンベで供給されるプロパンガスもカセットコンロ用のガスも、大きさの違いこそあれ、

  • ガスボンベに詰められている
  • ボンベに『LPG』と書いてある

という点は同じです。

 

ガスオ
ガスオ
ということは、ガスの成分は同じなの?
ボンベの大きさがぜんぜん違うっていうことは、成分も違うのかな?
カジマル
カジマル

 

気になりますよね。

 

ということで今回は

  • プロパンガス(LPガス)とカセットコンロ用のガスの成分の違い
  • プロパンガスとカセットコンロ用のガスの種類

についてチェックしていきます。

ぜひ読んでくださいね!

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プロパンガスとカセットコンロ用ガスの成分の違い

まず、プロパンガスとカセットコンロ用ガスの成分の違いを見ていきましょう。

 

表記のポイント

記事中では、

プロパンガス

⇒ガスコンロや給湯器などで使う、ガス会社から供給されるプロパンガスのこと

プロパン

⇒ガスの一種の名前

として表記しています。

 

プロパンガスとカセットコンロ用ガスの成分はどう違う?

プロパンガスも、カセットコンロ用のガスも、ガスの分類としては『液化石油ガス(LPガス)』です。

 

石油液化ガスの成分には種類があり、プロパンガスとカセットコンロ用ガスで使うのは、

  • プロパン
  • ブタン(『ノルマルブタン』、『n-ブタン』とも呼ばれる)
  • イソブタン

の3種類。

 

プロパンガスとカセットコンロ用ガスでは、この3つのガスを混ぜる割合が違うのです。

 

具体的にどう違うか、表で見てみましょう。

(メーカーによって成分や割合は違います。)

ガス成分
家庭で使っているプロパンガス
  • プロパン95%
  • ブタンなど5%
"家庭などで使う"カセットコンロ用ガス
  • ブタン70%
  • イソブタン30%
"冬のアウトドアで使えるような"カセットコンロ用ガスやプレミアムガス
  • イソブタン95%
  • プロパン5%

もしくは

  • ブタン70%
  • プロパン30%

 

こうして比べてみると、

  • 家庭などで使うプロパンガスとカセットコンロ用ガスで成分の割合が違う
  • カセットコンロ用ガスでも、室内で使うものと寒い屋外で使うものでは、成分や割合が違う

ということがわかりますね。

 

プロパンガスやカセットコンロ用ガスの成分の特徴は?

プロパンガスやカセットコンロ用ガスに使われる

  • プロパン
  • ブタン
  • イソブタン

それぞれの特徴を見てみましょう。

 

プロパンの特徴

プロパンは、

低温の環境でも、安定した出力で燃やし続けることができるのが特徴です。

 

なんと、-40℃の環境でも火をつけることができるんですよ!

 

ただし、ガスの気圧が高いので、頑丈なガスボンベに入れて管理する必要があります。

 

だからカセットボンベではプロパンはあまり使われないか、他のガスに混ぜて少し使う程度なのです。

 

ブタンの特徴

ブタンの特徴は、

比較的コストが安く、ボンベの圧力も上がりにくい

ということです。

 

扱いやすいので、家庭で使うカセットコンロのガスの主成分としてよく使われています。

 

一方で、

  • プロパン、イソブタンに比べて沸点も蒸気圧も高く、気化しにくい
  • 温度の低い環境では気化しにくくなるため、火力が落ちやすい

という特徴もあります。

 

そのため、ブタンは寒冷地用のカセットボンベには向いていません。

 

イソブタンの特徴

先にも触れたように、イソブタンは寒い時期のアウトドア向けのガスや、プレミアムガスの主成分として使われています。

 

なぜかというと、

-10℃でも火を付けられて、火力も安定しやすい

という特徴があるからです。

 

ただし、イソブタンは、ブタンよりボンベの圧力が高いです。

イソブタンが主成分のカセットコンロ用ボンベは、取り扱いに注意が必要です。

 

沸点と蒸気圧を比べてみると

プロパン、ブタン、イソブタンは沸点と蒸気圧にも違いがあります。

 

『沸点』と『蒸気圧』とは何かというと、

沸点

⇒気化する(液体のガスが気体になる)温度

蒸気圧

⇒気化のしやすさを表す数値で、蒸気圧の数字が高いほど気化しやすい

ということで、沸点も蒸気圧も、ガスの気化に関わる数字です。

 

それぞれの沸点と蒸気圧は、このようになっています。

プロパンブタンイソブタン
沸点-42.1℃-0.5℃-11.7℃
蒸気圧8.5kg/立方cm1.8kg/立方cm2.6kg/立方cm

(蒸気圧は、25℃の環境の場合の数値。)

 

こうして比べてみると、沸点と蒸気圧が高い順に

  1. プロパン
  2. イソブタン
  3. ブタン

という順番になりますね。

 

なぜ複数のガスを混ぜて使うのか?

カセットコンロ用のガスでは、多くの場合、ガスを混ぜて使っています。

それはなぜかというと、

ガスを組み合わせると、1種類だけで使った場合の弱点を補うことができるからです。

 

たとえば、イソブタンガスは-10℃でも火をつけることができますが、さらに寒いところで使う場合には、燃えにくくなってしまいます。

 

そこで、さらに寒い場所向けのガスボンベは

-40℃でも火が付くプロパンを混ぜて、寒くても火が付きやすいようにしているのです

 

ガスオ
ガスオ
だったら、寒い場所用のガスはプロパンだけでいいんじゃない?

 

プロパンはガスの圧力が高いので、頑丈で重いボンベにしなければなりません。

となると、今度は持ち運びが大変になり、アウトドアには不向きになってしまいます。

だから持ち運びしやすいボンベに詰められるように、イソブタンやブタンをメインにして、プロパンを混ぜているのです。

 

家庭で使うカセットコンロ用のガスは、ブタンが主成分のものが多いです。

ブタンは沸点が-0.5℃ですが、『氷点下の室内で鍋をやる』なんてことは、まずないですよね。

ブタンが気化しやすい気温で使うことを前提に、扱いやすくてコストも抑えられるブタンガスを中心にしているのです。

 

このように、3種のガスの混ぜ具合は、

  • ガスの性能面での使いやすさ
  • ボンベの重さなど、持ち運びのしやすさなども含めた使いやすさ
  • コストとしての使いやすさ

などに関わっているんですよ。

 

プロパンガスとカセットコンロ用ガスは代用可能?

ガスオ
ガスオ
プロパンガスとカセットコンロ用ガスで成分が違うっていうことは、代用もできないの?

 

はい、その通りです。

  • プロパンガス用のガス器具に、カセットコンロ用のボンベをつないで使う
  • カセットボンベ用のガス器具に、プロパンガスボンベをつないで使う

といった使い方はとても危険なので、絶対に代用しないでください。

 

ガスの成分が違うと、ガスを燃焼させるときの『空気とガスを混ぜる割合』なども違います。

そのため、ガス器具の細かい仕組みも、ガスの種類によって違うのです。

 

成分や成分の割合が違うガスで使うと、

  • 過燃焼
  • 不完全燃焼や、不完全燃焼による一酸化炭素の発生
  • 爆発的な着火や異常な点火で、火災が起きたりやけどしたりする
  • ガス漏れが起きる

といったリスクがあります。

 

『プロパンガスと都市ガスではコンロの仕組みが違うので、コンロの共用はできない』という話と同じです。

 

関連記事:ガスコンロの都市ガス用とプロパン用の違いを解説!両用できる?

 

メモ

カセットコンロ用ガスをプロパンガス器具で使うためのアダプターもありますが、

おすすめしません。

アダプターを使うにも正しい知識が必要で、接続方法を間違ったりすると、ガス漏れなどの事故にもつながりかねません。

また、アダプターは1万円近くします。

キャンプなどでプロパンガス器具を使いたいなら、ガスボンベをレンタルするほうが良いですよ。

関連記事:プロパンガスボンベのレンタル料金をチェック!おすすめ業者は?

 

カセットボンベやプロパンガスにはどんな種類がある?

カセットガスやプロパンガスにはどんな種類が?

カセットガスやプロパンガスにはどんな種類が?

カセットガスの種類

カセットコンロなどで使うカセットボンベのガスには、以下の種類があります。

 

種類成分用途 など
CB缶ノーマルタイプ
  • ブタン70%
  • イソブタン30%
一番一般的なカセットガス

室内や温暖な屋外で普通のカセットコンロを使う場合向き

パワーガス
  • ブタン70%
  • プロパン30%
オールシーズン向き(ただし、室内で使うならノーマルタイプのほうがコスパが良い)

CB缶だが、『パワーガス』対応のガス器具で使うこと

OD缶ノーマルタイプ
  • ブタン65%
  • イソブタン33%
温暖な季節のアウトドア向け
ハイパワータイプ
  • ブタン75%
  • プロパン25%
オールシーズンのアウトドア向け
ウルトラガス
  • ブタン70%
  • プロパン30%
冬山など低温のアウトドア向け

 

なお、成分の種類や割合は一例です。

メーカーによっては違う場合があるので、買うときにはよく確認してくださいね。

 

また、

  • CB缶とOD缶では使えるガス器具が違う
  • ガスのタイプとガス器具が適合しているかどうかを確認して使う

ということにも注意してください。

 

カセットガスのCB缶とOD缶の違いやサイズによる違いは、こちらの記事により詳しく書いてあります。

併せて読んでくださいね。

関連記事:カセットガスボンベOD缶とCB缶を比較!サイズ(直径)と重さを解説!

 

プロパンガスにも種類がある?

カジマル
カジマル
ガス会社が供給するプロパンガスにも、種類はあるのかな。

 

ガス会社が家庭などに供給するプロパンガスは、『プロパン』を主成分とするガス1種類です。

どこのガス会社でもボンベの中身は同じですし、カセットガスのように種類によって成分が違うこともありません。

 

  • 決まった場所にボンベを置きっぱなしにして使うので、圧力の強いプロパンをたっぷり入れられる丈夫なボンベを使える
  • 寒くても火力が安定している『プロパン』が主成分である

ということから、アウトドア用のカセットボンベのように成分を工夫する必要がないからです。

 

でも、ガスを入れておくボンベやタンクのサイズや形は、バリエーションが豊富です。

 

家庭への供給やレンタルなどで使う、一番一般的な灰色のガスボンベ

⇒2㎏、5㎏、8㎏、10㎏、20㎏、30㎏、50kg

施設など、大量にガスを使う場所に供給するためのタンク

⇒バルクタンク(バルク貯槽)

工場などで使う工業用ガスボンベ

⇒425kg、450kg、500kg、2,550kg、3,000kg

ガスを燃料とする乗り物用のボンベ

⇒タクシーやバス、フォークリフト用ガスボンベ

 

バルクタンクの容量は、145kgから2,800kgと、これもバリエーションが多いです。

プロパンガスのボンベは、さまざまな用途に合わせて作られているんですね。

 

関連記事:プロパンガスのボンベの種類を解説!容量や大きさ(サイズ)・重さをチェック

関連記事:プロパンガスをバルクタンク供給システムにするメリットとデメリット

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まとめ

家庭でつかうプロパンガスとカセットコンロ用のガスでは、ガスの成分や成分の割合が違います。

 

たとえば、

家庭で使っているガス

⇒プロパン95%、残りはブタンなど

家庭で使うカセットコンロ用のガス

⇒ブタン70%、イソブタン30%

冬山などで使えるウルトラガス

⇒ブタン70%、プロパン30%

 

プロパンガスとカセットコンロ用ガスで成分や割合が違うのは、

それぞれのガスの特徴を生かして、場面に合わせて使いガスにするためです。

 

一方、家庭などで使うプロパンガスは、成分に種類はありません。

 

でも、ボンベには

  • 灰色のガスボンベ
  • バルクタンク(バルク貯槽)
  • 工業用ガスボンベ
  • バスやタクシー、フォークリフトなど、乗り物用ガスボンベ

といったバリエーションがあります。

 

ガスもガスボンベも、適材適所で使ってくださいね!

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