光熱費の中でも多くを占めるのが、ガス代。
できれば節約したいですよね。
特にプロパンガスは料金が高いので、家計のためには少しでも節約したいもの。
でも、
という人も多いのではないでしょうか?
節約の為なら『平均的なプロパンガス代』を調べても良いのですが、プロパンガスの料金は、地域によってガス会社によって、まちまち。
となれば、使用量で比較したほうがよさそうですよね。
そこで今回は、プロパンガスの使用量の目安として
- 世帯人数別
- 地域別
における、ガスの平均的な使用量を調べました。
プロパンガスの使用量が気になるあなた、ぜひ読んでくださいね!
スポンサーリンク
プロパンガスの使用量の目安はどのくらい?
ではさっそく、プロパンガスの使用量の目安を見てみましょう。
とはいえ、プロパンガスの使用量は、
- 世帯人数
- どんなガス器具を、どのくらいの頻度で使っているか
- 住んでいる地域の気候
など、いろいろな条件によって変わってきます。
ここで出ている数字はあくまでも平均。
なので、だいたいの目安として参考にしてくださいね。
メモ
- 暖房はガスファンヒーター・ガスストーブがメイン
- 床暖房を使っている
- エネファームを使っている
というような場合(特に床暖房やエネファームを使っている家庭)では、平均使用量を大きく上回ることもよくあります。
全国の平均的な使用量の目安
まず、世帯人数別の平均的な使用量を見てみましょう。
(単位:立方メートル)
世帯人数 | 1ヶ月の使用量平均 |
全国世帯平均(※) | 9.1 |
2人以下 | 6.8 |
3人 | 10.3 |
4人 | 11.3 |
5人 | 11.7 |
6人 | 12.0 |
7人以上 | 11.8 |
※『全国世帯平均』…世帯人数に関わりない、全国のプロパンガス使用世帯での平均
これは世帯人数ごとに、全国のプロパンガス使用世帯での、1ヶ月の使用量の平均を出した表です。
世帯人数によって、大体このくらいの違いがあります。
4人以上では
『人数が増えるにつれて微増』
という感じです。
単純に人数に比例して使用量が増えるわけではなさそうですね。
1ヶ月の平均的な使用量を地域別で比べてみると
先の表は全国での調査でしたが、プロパンガスの使用量は、地域によっても違うもの。
次に、世帯人数と地域、両方を考慮した平均的な使用量を見てみましょう。
ここでは地域ごとに
- 2人暮らし
- 3人暮らし
- 4人暮らし
の場合について表にしました。
1人暮らしの場合は2人暮らしを、5人以上の世帯の場合には4人のところを参考にしてください。
2人暮らしでの地域ごとの平均使用量
まず、2人暮らしの場合の、1ヶ月の平均的な使用量です。
(単位:立方メートル)
月平均 | 夏期 | 冬期 | |
北海道 | 3.2 | 2.4 | 4.0 |
東北 | 5.7 | 3.3 | 8.1 |
関東 | 9.2 | 5.9 | 12.4 |
甲信越 | 6.8 | 4.4 | 9.2 |
東海 | 8.4 | 5.6 | 11.2 |
北陸 | 6.7 | 4.3 | 9.2 |
近畿 | 8.7 | 5.5 | 11.9 |
中国 | 6.8 | 4.4 | 9.2 |
四国 | 6.8 | 4.4 | 9.2 |
九州 | 6.1 | 3.7 | 8.5 |
参考 世帯人数別プロパンガスの平均料金と相場、平均使用量を調査しました
3人暮らしでの地域ごとの平均使用量
次は、3人暮らしの場合を見てみましょう。
(単位:立方メートル)
月平均 | 夏期 | 冬期 | |
北海道 | 4.8 | 3.6 | 6.0 |
東北 | 8.6 | 4.9 | 12.2 |
関東 | 13.7 | 8.8 | 18.7 |
甲信越 | 10.2 | 6.6 | 13.9 |
東海 | 12.7 | 8.4 | 16.9 |
北陸 | 10.1 | 6.5 | 13.7 |
近畿 | 13.0 | 8.2 | 17.8 |
中国 | 10.2 | 6.6 | 13.9 |
四国 | 10.2 | 6.6 | 13.9 |
九州 | 9.2 | 5.5 | 12.8 |
参考 世帯人数別プロパンガスの平均料金と相場、平均使用量を調査しました
4人暮らしでの地域ごとの平均的な使用量(試算)
4人暮らしの地域ごとのガス使用量は、データが見つかりませんでした。
そのため、ここでは全国の世帯人数別平均使用量を参考に、
『4人暮らしのガスの使用量は、3人暮らしの場合の約1割増し』
として試算してみました。
(単位:立方メートル)
月平均 | 夏期 | 冬期 | |
北海道 | 5.3 | 4.0 | 6.6 |
東北 | 9.5 | 5.4 | 13.4 |
関東 | 15.1 | 9.7 | 20.6 |
甲信越 | 11.2 | 7.3 | 15.3 |
東海 | 14.0 | 9.2 | 18.6 |
北陸 | 11.1 | 7.2 | 15.1 |
近畿 | 14.3 | 9.0 | 19.6 |
中国 | 11.2 | 7.3 | 15.3 |
四国 | 11.2 | 7.3 | 15.3 |
九州 | 10.1 | 6.1 | 14.1 |
なぜ北海道や東北で使用量が少ないのか?
表を見て
「北海道や東北地方は関東より寒いのに、なぜこんなにガスの使用量が少ないんだろう?」
と思った人も多いのではないでしょうか。
そう。
どの世帯人数であっても、関東以南の地域より、北海道と東北の使用量が少ないんですよね。
これは、北海道や東北地方では、
お風呂の給湯器や暖房の燃料に灯油を使っている世帯も多いから
なのです。
寒い地域では、暖房や給湯の燃料がたくさん必要です。
となれば、よりコストが安い燃料を使いたいですよね。
灯油はプロパンガスよりコストが安い傾向があるので、灯油がよく使われているのです。
ガス代の目安を出すには?
さて、プロパンガスの平均的な使用量について見てきましたが、
「使用量の目安はだいたいわかったけど、ガス代はどうなんだろう?」
と思うかもしれませんね。
ではここで、
あなたが住んでいる地方の平均使用量から、あなたと同じガス料金の場合のガス代を出す方法
をお伝えしましょう。
プロパンガスの料金は、多くの場合
基本料金+(従量単価×使用量)
という計算でできます。
では例として、筆者の家のガス料金と住んでいる地域、世帯人数で計算してみましょう。
計算の条件は
基本料金…1620円
従量単価…302円
地域…関東地方
世帯人数…3人
関東地方の通年での平均は、13.7立方メートルなので
基本料金1,620円+(302円×13.7立方メートル)=5,757円
同様に、夏と冬も計算すると
夏…4,277円
冬…7,267円
となります。
このように料金を試算したものを目安に、プロパンガス代について考えるのも良いですね。
もちろん、同じ地域でも気温や気候は違います。
また、家庭でのガスの使い方によってもガスの使用量は違いますよね。
なのであまり固く考えず、『だいたいの参考値』として参考にするのがおすすめです。
プロパンガスの使用量を減らすには?
ガスの使用量が平均より多かったら、なんとか減らしたいですよね。
というより、
平均くらい、あるいは平均以下でも、ガスの使用量は少ないにこしたことはありません。
では、ガスの使用量を減らすには、どうしたら良いのでしょうか?
まず考えるのは、お風呂でのガス節約!
ガスを節約したいならまず
お風呂でのガス節約を考える
というのが効果的です。
家庭の中で一番ガスを使うのが、お風呂やシャワーだからです。
お風呂でのガス節約術
たとえば基本的なことを挙げると
- 家族で時間を合わせて、お風呂に立て続けに入る
- 保温シートやふたを活用する
- お風呂やシャワーの設定温度を1℃下げる
- シャワーの時間を短くする
- 節水型シャワーヘッドを使う
など。
1つ1つは細かいことですが、積み重ねると結構なガスの節約になります。
年間にすると、数万円もの差が出てくることも…
お風呂でのガス節約術については、こちらに詳しい方法がたくさん載っています。
全部はできなくても、できるものから挑戦してみてくださいね!
関連記事:プロパンガスで毎日お風呂やシャワーに入るといくら?追い焚きもチェック
お風呂ではどのくらいガスを使う?
ところで、
『お風呂で使うガスは家庭で使うガスの7割ほどを占める』
といわれますが、具体的にどのくらいなのか、わかりにくいですよね。
そこで、お風呂を沸かすときに、実際どのくらいのガスを使うのか、試算してみました。
お風呂でのガス使用量も、もちろん気温や水温などによって違いますが、ここでは
- お湯の量は200L
- 給湯器の熱効率は80%
- 水温は年平均16.8℃、夏25℃、冬7℃
として計算しています。
結果はこのようになりました。
年間平均 | 夏 | 冬 | |
水温 | 16.8℃ | 25℃ | 7℃ |
お風呂が沸いたときのお湯の温度 | 41℃ | 38℃ | 42℃ |
1回お風呂を沸かす時のガス使用量 (立方メートル) | 0.25 | 0.14 | 0.36 |
1ヶ月でのガス使用量 (立方メートル) | 7.75 | 4.34 | 11.16 |
この計算では、追い炊きやシャワーで使う分のガスは考慮していません。
追い炊きやシャワー使用が一番少ないのは、1人暮らし。
そこで、先ほど紹介した表で1人暮らしに最も近い、2人暮らし世帯のプロパンガスの使用量と比べてみました。
比較的使用量の多い、関東地方の場合で見てみましょう。
年間平均 | 夏期 | 冬季 | |
1ヶ月のガス使用量 (立方メートル) | 9.2 | 5.9 | 12.4 |
1ヶ月間の、お風呂を沸かす時に使うガスの量(立方メートル) | 7.75 | 4.34 | 11.16 |
ガス使用量のうちお風呂を沸かすのに使うガスの割合 | 約84% | 約73% | 約90% |
このように、お風呂を沸かすのに使うガスは、
ガス使用量全体の7割から9割
にもなります。
こうなるとやはり、
お風呂を沸かす時にも、できるだけガスの消費量を抑える必要
がありますね。
お風呂以外でのガス節約術
次に、お風呂以外の、キッチンや暖房でのガス節約術を紹介しましょう。
それぞれの節約術について、より詳しく書いてある記事も紹介するので、そちらもぜひ読んでくださいね。
キッチンでのガス節約術
キッチンでのガス使用量を減らす基本的な技は、
キッチンのガスを節約する方法
- 落し蓋を活用する
- 大きめの鍋や、熱効率の良い素材でできた鍋を使う
- 下茹でなどは電子レンジを使う
- 1つの鍋で2つ以上の料理を作る『同時調理』をする
- 煮込み料理は保温調理をする
- 油汚れなどは新聞紙などでふき取ってから洗う
- ゆで汁を食器洗いなどに使う
というような節約があります。
つまり、
『熱もお湯も効率よく使う』
ことがカギですね。
関連記事:プロパンガスを節約したい!一人暮らしのガス代が高い原因をチェック
関連記事:おでんやゆで卵をガスで作る時のお得な節約方法をチェック!
給湯器のガス節約術
給湯器で使うガスを減らす方法は、お風呂やキッチンでの節約術と重なります。
節約の考え方としては、
給湯器のガスを節約する方法
- 使うお湯の量を減らす
- お湯を使う時間を減らす
- 給湯器の温度設定を下げる
- 場面に合った設定温度で使う
これが基本です。
たとえば、
- シャワーの時間を1分短くする
- 野菜やパスタのゆで汁で洗剤をすすいでから、給湯器のお湯で本すすぎをする
といった方法で、使うお湯の量や、お湯を使う時間を減らせます。
そして、温度設定も大切です。
たとえばキッチンでお皿を洗う場合、お風呂と同じ温度でなくても、
『快適にお皿を洗えるくらい』
で十分ですよね。
筆者の家では、真冬で32℃くらいで使っています。
必要以上に温度を上げるとガスの無駄遣いになってしまうので、設定温度にも気を配りましょう。
関連記事:ガス料金を節約する給湯器の使い方!コスパの良い設定温度とは?
ガスファンヒーターを効果的に使うには?
ガスファンヒーターは、臭いも少なくて使いやすいですよね。
ただ、ガスの使用量が増えてしまうのが、玉にキズ。
でも、そんなガスファンヒーターも、効率よく使えばガスの消費量を減らせます!
その使い方とは、
ファンヒーターのガスを節約する方法
- 設定温度を、『暖かい』と感じられる範囲で低くする
- エアコンと併用する
- サーキュレーターで部屋の空気をかき混ぜる
- 時々、手入れをする
- 運転時間を短くする
- エコ機能を活用する
そして、暖房で大事なことは
- 窓に厚手のカーテンをかける
- 窓には断熱シートを貼る
- ファンヒーターは窓側に置く
つまり、
『熱を逃がしにくい部屋にする』
ことです。
関連記事:ガスヒーターの節約術をチェック!できるだけコスパ良く使う方法!
ガスをたくさん使う『床暖房』でガスを節約する方法
床暖房を使うとなれば、ガスもかなり消費しますよね。
ならばなおのこと、
- 窓に厚手のカーテンをかける
- 窓に断熱シートを貼る
という、『効率よく暖房できる部屋にする』ということが大切です。
さらに、
床暖房のガスを節約する方法
- ガス床暖房のスイッチを入れたり切ったりするのは、1日2回までにする
- なるべく運転時間を短くする
- 温度設定を低めにする
- タイマーや自動運転を活用する
- 出かけたり寝たりする30分くらい前にスイッチを切る
- カーペットは使わないか、使うとしても床暖房対応のものを使う
というのが、床暖房の基本的な節約術です。
関連記事:ガス床暖房のガス代をコスパよく節約しながら使う方法を紹介!
関連記事:ガス床暖房をつけっぱなしにすると1日にかかるガス代はいくら?
関連記事:給湯器や床暖房の設定温度を低くするとガス代を節約できるか確認
関連記事:ガス床暖房とエアコンを料金比較!ランニングコストの節約はどっち?
ガス使用量は限界まで減らした!さらに節約する方法は?
「節約はがんばってるし、もうこれ以上ガスの使用量は減らせないけど、やっぱりプロパンガスだとどうしてもガス代が高い…。」
と悩んでいるあなた。
ガスの使用量はこれ以上減らせなくても、『ガス代』は減らせるかもしれません。
どうすれば良いかというと
ガス会社変更サービスを利用して、安い料金のガス会社に変える
という方法があるのです。
プロパンガスの料金は、ガス会社が自由に決めています。
だから、
同じ地域でも、隣同士の家でも、ガス料金が違うこともよくあります。
であれば、安いガス会社に乗り換えた方がおトクですよね。
「ガス会社を変えるなんて面倒でしょ?」
という心配もいりません。
『ガス会社変更サービス』では、料金が安くてきちんとしたサービスを提供しているガス会社を紹介してくれます。
また、ガス会社への連絡や、今契約しているガス会社への手続きも代行。
ガス会社に問い合わせる面倒さも、勧誘に煩わされることもなく、ガス会社を変えられます。
しかも、利用料もかかりません。
でも、
「ガス会社を変えるかどうかすぐ決められないし、いきなり相談するのはちょっとなぁ…」
と思う人もいるかもしれませんね。
そんな時は、とりあえず料金シミュレーションだけしてみるのもおすすめです。
シミュレーションだけなら個人情報も書かずに簡単にできるので、気軽に試してみてくださいね。
関連記事:【2021最新】ガス料金を節約するプロパンガス会社変更サービス比較
関連記事:プロパンガスの料金が高いか比較診断するオススメの方法を紹介!
関連記事:ガス屋の窓口でプロパンガス会社を変更してみた【料金節約レビュー】
スポンサーリンク
まとめ
プロパンガスの使用量は、目安として
1人暮らし・2人暮らし
⇒6.8立方メートル
3人暮らし
⇒10.3立方メートル
4人暮らし
⇒11.3立方メートル
5人以上
⇒4人暮らしの量にプラスアルファくらい
これは全国の平均のガス使用量です。
もちろん、地域やライフスタイルによって、実際の使用量は違います。
なので、この記事で紹介した、地方と世帯人数での平均使用量をだいたいの目安として、
「プロパンガスを暖房に使っていないのに、目安をかなり超えてるな…」
という場合は、ガスの節約を考えた方がよいでしょう。
お風呂でもキッチンでも、ガスを節約する方法はたくさんありますよ。
そして、
『もっと料金が安いガス会社に乗り換えて、ガス料金を安くする』
これも、とても有効な節約術です。
ガス会社を変えるなら、ガス会社変更サービスを利用するのが一番簡単!
ひとまず、ガス会社変更サービスのサイトでの『料金シミュレーション』がおすすめです!
そのうえで、興味があったらガス会社変更サービスに、ガス代のことを相談してみると良いでしょう。
もちろん、相談したうえで『ガス会社は変えない』という結論になっても大丈夫です。
気軽にガス会社変更サービスのサイトを見てみてくださいね。